地球滅亡の日(その5) 三遊亭円生の「鰍沢」
「ちりとてちん」徹底解剖ブログの
棹尾(とうび = 最後)を飾る 超大型企画!
地球滅亡の日、
遠藤マメ太郎は、どの落語を聴きながら、
濱田マリちゃんのモノマネには、
ちょっと自信がある
その生涯を 終えようとするか!
→ 地球滅亡の日、「寿限無」を聴くか? - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
ハリウッドで映画化したら、
一番 それらしい落語は?
一番 制作費がかかる落語は?
「鰍沢」(かじかざわ)だと 思うのですが。
いかがでしょうか。
鰍沢とは、地名です。山梨県の。
山ぶかく、富士川も流れてます。
要するに、田舎です。
明治期に、落語「鰍沢」というタイトルをきけば、
今日のワールドワイド的には、
みたいな 語感だったのでしょうか。
落語「チベット」。
なにやら、ダライ・ラマさんの品格や、
チベット仏教の神秘性、
はたまた 予期せぬハプニングが起きそうな土地柄が、
伝わってくるようですが、
まさに。
そ〜なんですよ。
ペキカンな(完璧っちゅう意味れす)な
ストーリー落語ですよってに、
萩原朔太郎チックな 紹介にとどめますが、
● 積雪2メーターの山奥
● 絶世の美女と ノドもとの傷跡
● 吉原の花魁(おいらん)がたどった 数奇な半生
● 毒入り タマゴ酒
● 雪上 追跡劇
どこが 萩原朔太郎なのでしょう
ただの羅列で ごめんなさい。
とまれ(どこに?)。
ストーリーに関しては、
文句のつけようがありません、
この「鰍沢」。
そんな「鰍沢」ですから、
ハリウッドに限らず
映画でゆうたら、
スタンリー・キューブリックとか
ウディ・アレンとか
サム・ペキンパーといった
鬼才系ではなく。
やっぱ、
ビリー・ワイルダー
ジョン・ヒューストン
のごとき
ストーリーテリングの妙と
お行儀の良さを 兼ね備えている
三遊亭円生さんが、
よろしゅう おますな。
愛聴しているのは、
「NHK落語名人選」シリーズ(ポリドール)
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その他に、持ってませんが、
「円生 百席」シリーズ(ソニー)もございますし、
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「円生 特選ライブ」シリーズ(キング)にも、ございます。
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三遊亭円生さんについては、
桂文楽、古今亭志ん生とは、ちがって、
動いてるところを見ている(テレビですけど)
ただひとりの 「昭和の名人」ですので、
言及したきこと
あまたなれど、
やっぱ、
落語協会からの脱退。
ならびに、昭和54年9月4日
パンダに 負けた その日。
→ パンダのトレーナー - 「ちりとてちん」徹底解剖ブログ
この2つが、特筆事項でしょう。
人生を賭けた 大一番で
予期せぬ事態に 遭遇しちゃってるからこそ、
地球滅亡の日には、
やっぱり主人公が、絶体絶命の窮地におちいる
「鰍沢」を 聴きながら、
を、つらつらと考えて見たいです。
ホント、ど〜なってたんだろう、今日の落語は。