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2010-01-06
続・苫米地英人に検証の手を!
前回書いた「勝間和代や香山リカのように『苫米地英人』にも検証の手を!」が思わぬ反響を呼び、面白い情報が集まっていたのでまとめてみました。
佐々木俊尚さんの「自己啓発本からニューエイジまで」
前回の記事はありがたいことに色々な人に読んでいただけたのですが、『グーグルGoogle−既存のビジネスを破壊する』や『ブログ論壇の誕生』などの著作で有名な佐々木俊尚さんも見たようで、佐々木さんはそこから日本における自己啓発本の需要のされ方の考察を展開していました。
それをid:massunnkさんがTogetterでまとめていたので紹介します。
Togetter(トゥギャッター) - まとめ「メモ:自己啓発本からニューエイジまで」
「自己啓発本が出版界の主流という状況は戦後初めて」「勝ち組になりたいなら自己啓発は読むんじゃなくて書け」「自己啓発書は何万部も売れてるのに金持ちは増えてない」「学問のすすめは自己啓発書か否か」などなど、興味深い話が満載です。うーん、しかし私は苫米地さんの本はそこら辺の自己啓発書とは何やら異質なもののように思えるんですよね。本人の人柄もそうですが。
自己啓発本の研究者に苫米地本をどう捉えてるか聞いてみたいですね。例えば、上のまとめでも登場しますが、著書『自分探しが止まらない』で日本で自己啓発的な思想がどのように広まっていったかを書いた速水健朗(id:gotanda6)さんや、『誰もが無理なく夢を引き寄せる365の法則』で自己啓発書を何百冊も読んでその法則を抽出した水野俊哉(id:toshii2008)さんなどの、見解を読んでみたいですね。
それとまったくの余談ですがビジネス書もほとんど自己啓発云々の話からこんな話を見つけました。就活のリクルートスーツについてです。
リクルートスーツなんて、着回しできるのなんて、よくて半年です。社会人になって会社で仕事しだしたら、あんな格好、恥ずかしくてすぐにできなくなります。なんでちゃんとしたスーツを買おうという気にならないのかね。
断言してもいいですが、「リクルートスーツ」なんて言葉、1990年代にはいるまで、存在すらしなかった。
若者が知らないと思って嘘吐くなよ。1980年時点で存在してたよ
我々の頃だって「リクルートスタイル」だの「リクルートスーツ」だの「リクルートカット」だのって言ってたもん。1982年には絶対にあったし、それなりに普及していた言葉だ。
どーなんですかね? 速水健朗さんの本にも「就活はニューエイジ」みたいなことが書かれていた気がするので取り上げてみました。
勝間和代が特別なだけ?
反応を見てると「そんなに売れてない」「それほど影響力ない」みたいに感じてる人も多いようでした。うーん、そうでしょうか。たまにブログ見に行くと必ず「○○(書名)が×万部いきました」みたいなことが書かれているし、書店にもたくさん平積みされているんで一家に二十冊は苫米地本があるかのように思っていました。ファンゆえの過大評価でしょうか。
そのなかで特に目を引いたのはこれ。
うーん、確かに。そういわれてみると勝間さんのように批判の的になるのは稀なのかも。スピリチュアル系だと須藤元気さんを吉田豪さんがネタにしたりしていますが、どの人も特に批判されていたりしませんね。最近なんか勝間批判ブームなんかも到来しそうで、ちょっと検索しただけでも大森勇三さんという方が「いかにもスポーツ音痴な風なのに、iPodを耳にしてロードバイクにまたがり勉強しながらワークアウトという、誰もが恥ずかしくなるような格好を、恥ずかしげもなくさらす勝間」と、書籍の内容とぜんぜん関係ない部分を突っつきまわしたりしています(私は『自分をグーグル化する方法』の帯の勝間写真が好きですね。皆さんはどの本の勝間写真がお気に入りですか)。サイゾーでも『YellowTearDrops』のローリングクレイドルさんが勝間さんに関する記事を書いています。
勝間和代に激怒!! 女同士のガチバトルは「経済効果」狙いの演出?
http://www.menscyzo.com/2010/01/post_731.html
こちらの記事は勝間さんと香山リカさんの対談について。お二人の対談は立ち読みでチラッと読んだだけですが、「ガンガンいこうぜ」と「いのちをだいじに」はどっちが得策か、みたいな話でした。
そういうわけで、勝間さんが特別魅力的なだけで「そんなに影響力ないんじゃない?」という話でした。しかし、佐々木さんの考察にもあるように、市場における自己啓発本の割合が大きくなっていて、その影響力が無視できなくなってきた、という見方もできるかもしれません。
苫米地さんは「ことえり」の開発者じゃない?
twitterでつぶやきを追っているとこんな発言を見つけました。
ことえり開発者って肩書きも本当?
「ことえり」とはアップル社のOS、MACに搭載されている日本語入力システム。苫米地さんはプロフィールに「ことえりの開発者」と記しています。しかし、これもどうも怪しい。初代ことえりには隠しコマンドのようなものがいくつかあり、「ことえりのさくしゃ」「ことえりのてすと」「ことえりのなかま」「ことえりのかんしゃ」といったキーワードで変換すると開発に関わったスタッフ名が一覧で表示されます。
■ことえりのさくしゃ
1. 宮武伸裕
2. 原 啓介
3. 木田泰夫
4. 高野琢巳(HI)
■ことえりのてすと
1. 相馬 泉
2. 高野聖子
3. Peter Sparks
4. Jacqueline Oates
■ことえりのなかま
1. 田中広江 - パブリケーション
2. 安良岡成美 - パブリケーション
■ことえりのかんしゃ
1. Chris Derossi
2. John Harvey
3. Kenny Tung
はい、苫米地さんの名前はありませんね。いったい何故なんでしょう。苫米地さんは著書でこう説明していました。
苫米地英人『自伝ドクター苫米地「脳の履歴書」』(主婦と生活社)2008年
カーネギーメロン時代に頼まれたプログラムというと、他にはアップルからの依頼で作ったマッキントッシュ用の入力システム「ことえり」もそうだ。依頼を受けた時点ですでに「ことえり」は存在していたが、とても実用に耐えうるようなものではなかった。それを何とかしてくれ、という内容だった。(P135)
これは留学生時代にプログラムを作っていろんな会社に売っていた、フロッピーディスク1枚が1000万くらいで売れていた、という章の中で出てくる一節です。どうやら苫米地さんは先に誰かが作ったものを改良したということのようです。なのに何故「ことえりのさくしゃ」に名前が入っていないのでしょうか。裏方に徹し「名乗るほどの者じゃございません」と去っていったのでしょうか。恥ずかしがり屋さんなのでしょうか。しかし、この仕事は苫米地さんの専門領域ですし、さすがに全く関わっていなかったら、関係者からツッコミが入ることでしょう。「開発者」という表現が誇張である可能性はありますね。
「中の人」現わる!
はてブのコメントやらtwitterのつぶやきやらを見ていて苫米地さんの元・同僚さんやら元・部下さんやらの人たちの証言を見つけてしまいました。もちろん真偽の方は不明です。いやはや、すごい時代です。
元中の人の感想としては「勘弁して...orz」といったところでしょうか?
いや実際、特に面接の時なんか今でも「え、元CRL?ああ、あのトマベッチの・・・」とか言われニヤニヤされることありますし。
元同僚の中にも「履歴書(職歴)から抹消してえ・・・」ってこぼす人がチラホラ。
まあ一応、Lispハッカー風味な人でそれなりにスキルがある人でしたが・・・>ベッチ
頭の回転もはやいなあ、と思わせる人ではありました。
上の会社も最初はLispで食っていこう、と意気軒昂で実際Common Lispが書ける人材も結構いましたが、まあLispで食うって発想からわかるようにトマベッチも含めてビジネスセンスに乏しく・・・苦しいんでしょうね、今でも。(というかまだ会社があるのが不思議なくらいなのですが・・・)
こんな学者肌の人の会社に何億ものお金が投資されたのって、やっぱITバブルだったってのと、ご実家の威光(たしか親父さんが証券業界の元重鎮・・・だったはず。)なんでしょうか?
#社長室に山と積み上げられてた著書「洗脳原論」は未だ忘れられません。
#また20名足らずの会社なのに秘書の女の子が何人もいたりとか・・・
#あ、そうそう、オウムシスターズの姉君が奥さんだそうで、一度ツーショット写真を見せてもらいましたが、確かにかなりの美人でしたよ。
こちらは苫米地さんが経営している会社に勤めていたことがあるらしい人の掲示板での発言。どうやら苫米地さんはプログラミング界でもその変人ぶりは有名な模様。どうやら苫米地さんの洗脳パワーを持ってしても人材の流出は免れない模様。
つづいてはtwitterのつぶやきから。
苫米地さんは僕が働いていた会社の研究所にいたんですが、普段何をやっているか、全くわからないかったです。
謎の男、べっちー。同じ研究所の人間にすら行動を把握されないように過ごしていたとか。
苫米地氏、金屏風背負ってオウム信者と結婚記者会見とかやったせいでジャストに迷惑かかって研究所の予算削られてSolaris純正のcc買えなくなって夜中にしこしこgccビルドしてたぞ。公式サイトのチャットで愚痴ってた。
専攻ニューロだったしうっかり入ってSolarisのおもり係とかになってたかもしれんw 結局次世代一太郎チームに入ったから敢えてべっちーと仕事する気にはならなかったけど。一般社員には評判よくなかったしなべっちー。
一般社員から避けられ、チャットで愚痴るしかなかったぼっちのベッチー。
「サブリミナル」について。
前回の記事で私がしたサブリミナルの説明に対し、id:ublftboさんから「説明が雑」との指摘を受けました。あの記述は国内随一の科学啓蒙漫画『MMR』第三巻「ノストラダムス大予言1999 大破局へのシナリオとは!?」を参考にしたものです。
ある日、キバヤシに呼び出され一本の映画を見てくれと頼まれたナワヤとタナカ。視聴中、喉が乾いた二人はコーラを買って飲みます。映画が終了後、「いったい何の実験だったんだ」とキバヤシに聞くと、「紙コップの底を見てみな」と言われ、見るとそこには「あなたはコーラを飲むでしょう」と書かれているのです(!!)。映画の中に「コーラ飲め」というメッセージを入れたサブリミナル映像があったため、二人はコーラを飲んでしまったのです。さらにはキバヤシの説明によるとこんなサブリミナルは私たちの日常に溢れていて、ペットボトルジュースは思わず口に含みたくなるように男性器の形を模しているし、ビスケットには見えない字で「SEX」と印字され、そんなこんなで人類は滅亡してしまうのです!
> な なんだってー!! <
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!、\ \. , ̄ γ/| ̄ 〃 \二-‐' //`
それはさておきサブリミナルはどうやら一概には否定できないようです。こんな本を薦められました。
坂元他著「サブリミナル効果の科学」
http://www.hss.ocha.ac.jp/psych/socpsy/sakamoto/book.files/book.htm
あとでじっくりと読んでみようと思います。しかし、このサイトにあるこのページはなんとも情報商材サイトのパロディになっててイイ感じですね。「シーバス・リーガルのポスターを見ていると、なんだか興奮する」「ジューダス・プリーストのCDを持っている」「森津太子のファン」なら買いだそうです。
あとこんな記事も見つけましてよ。
サブリミナル広告は本当に効果があると科学者が主張、特にネガティブな内容の時
ロンドンカレッジ大学でNilli Lavie教授率いるチームがこのサブリミナル広告の効果と言うモノを検証し、それによって特にネガティブで否定的な意識を被験者に持たせることができることを証明したそうです。
シンクロニシティ?
前回の記事を書いたのはたまたまバイト先から遅い正月休みをもらって暇だったからなんですが、それがここまで話題になったのはどうやら前日に苫米地さんが地上波番組に出演し、いつもの胡散臭さ全開で視聴者をトリコ仕掛けにしたからのようです。すいません、苫米地ファンなのですが見逃してしまいました。
また、MXテレビの『博士の異常な鼎談』では大晦日という一年の節目となる放送日になんと「苫米地英人特集」を敢行。前進となったネット番組『博士も知らないニッポンのウラ』時代も含めた苫米地さんの面白発言集のまとめとなっていました。「俺がGoogleを買収するしかないね」など。
この放送回の最後に水道橋博士が興味深い発言をしていました。オタキングでダイエット評論家の岡田斗司夫さんに、苫米地さんの魅力を伝えるために苫米地論を書いて送ったというのです。今や芸能界一の苫米地信者である博士。いったいどんな内容なのでしょうか。発表の機会があるなら、ぜひ読みたいです。
ちなみにそれを読んだ岡田さんの感想は「ドクター中松とどう違うの?」だったそうです。
さて、これは苫米地さんと関係ないのですが前回の記事でリンクした茂木健一郎さんと斎藤環(id:pentaxx)さんの往復書簡が、二年半のブランクを経て進展がありました。斎藤環さんが第一信を書き、茂木さんの第二信を待つ形で放置されていたのですが、ついに茂木さんからの返信が1月5日に掲載されました。
「脳は心を記述できるのか」:第2信 クオリア、そして偶有性(茂木健一郎)
http://sofusha.moe-nifty.com/series_02/2010/01/2-2eeb.html
斎藤さんがたしか企画打ち切りだと言っていましたし、私がリンクしようと見たときは載っていなかったので、すごくビックリしました。年末年始の休みに一気に書き上げたんでしょうか。この往復書簡はあと8通、4往復するはずなので、このままのペースでいったら終わるのは20年後の2030年。もうその頃にはクオリアがなんなのか解明されているかもしれませんね。「哲学的ゾンビ検知器」なんかも発明されてゾンビ差別が社会問題化してるかもしれません。
余談の余談ですが、私は茂木さんがするクオリアの説明「赤を見たときに心の中に広がる得も言われぬ感覚」が何度聞いてもよくわかりません。小学生が赤いものを身につけてる男子を馬鹿にするあれと何か関係があるのでしょうか。翻訳家の山形浩生さんは「なぜ緑と赤の光を混ぜると、黄色という違う色がそこに生じるのか」「目に受けている光は、赤と緑だ」「まったく別の色に見えるのはなぜ?」とクオリア問題を説明していました。こっちはなんだかわかったような気になれます。
余談:twitterにリンクされることについて。
今回、記事が思わぬ反響を呼んだことで特に面白かったのはtwitterで次々とリンクされたことでした。はてなブックマークにもその役割はありますが、twitterにリンクされたことによって、見に来てくれた人のパーソナリティーが以前よりもわかるようになってて面白い。普段私が見ているブログの人がリンクしていたり、モノホンの研究者の方やら、現役女子高生の人やら。その中でも気になったのが福岡で「励ま師」なる占い稼業をやっておられるお方。
手相&西洋占星術 - 占い完全無料動画教室(@YouTube) - MikuraTV
「良い事しか言わない占い師」=「励ま師(はげまし)」続けて早20年。私のこだわりは、全ての結果を良い方だけに捉える占いです。
この人は勝間和代さんや香山リカさんを勝手に占ってはtwitterで結果を書いてリプライを飛ばしてました。他にはyoutubeに手相の見方を教える動画を投稿していたりしています。私の記事に対しては「やってみようかな。。。いや、怖いw」とつぶやいていたのですが、占い師から苫米地さんがどのように見えるのか、読んでみたい気はします。





