映画 けいおん! 感想

一言で言うと最高でした、けいおん!が好きな人には是非観て欲しいなって思います。
この嬉しさを共有したい、そんな気持ちになるお話でしたよ。
TV放送で 唯・梓の掛け合いが好きだった人には特におススメです。
劇場版だからと言っても奇をてらうことなく、いつもの放課後ティータイム
あのふわふわとした雰囲気は、そのまま大事に残っていましたね。
個人的にはあの雰囲気があってこその作品だと思いますので嬉しかったです。
突然 大事件に巻き込まれてという訳では無いのですが、本人達にとってみれば
海外旅行に行くと言うのは大冒険でしょうね。
1人じゃなくて、HTTの5人がいたからこそ乗り切れた、楽しい思い出になったと
思うんですよ。一緒に旅行をするとその人の本性が見えると言いますが
今回のロンドン旅行を振り返ると、ここぞ!という所で唯のポロリと言った発言に
自然と皆が従っていたり、澪がしずしずと英語を翻訳してたり しっかり者で
頭が良いところが見えたりと、らしいなーと思う所が多く見られました。
いつものけいおん!だ、と感じましたねー。

ここからの感想はネタバレとなりますので、御注意下さいませ。
ネタバレが嫌いな人は、これ以上読み進めない方が良いと思います。

では、良いでしょうか? ネタバレすんな!とかのコメント書き込みしないでね。
それやられると本当にへこみますから・・・泣きそうになります。
そういえば、最後の梓に曲を演奏するシーンでは、涙がポロポロと出てしまいましたよ。
そんな私が書いた感想文、ご一読頂ければ幸いにございます。

12月3日、この日をまだかまだかと楽しみにしておりました。
そう、言わずもがな「映画 けいおん!」の公開日であります。
なぜ、12月3日なのだろうと思ったのですが「ごはんはおかず」の
1・2・3・4・ごはん!の123から、12月3日に公開にしようと
決めたんじゃないかと思えてきたのですが、本当の所はどうなのでしょう?
映画の内容も、ロンドンに来てなぜか「ご飯」を食べようとしていましたねw

今回、生まれて初めてインターネットで映画館の座席を予約致しました。
利用してみて分かりましたが、案外便利ですね。席も事前に予約出来て安心です。
キャンセルが出来ないのがネックですけど。航空機の早割りみたく
事前に予約すると安くなるとか特典があったらいいのになぁ、なんて思いました。
ドキドキしながら画面に情報を入力して予約完了!
むむっ、あれれー画面には確認のメールを送りましたと出ているのですが
一向にメールが届かない、一体どこに送ったのか。私がメールアドレスを打ち間違えたのか?
不安に思って予約確認の画面に入ると無事に予約が出来ていたようで良かったです。

それで、品川プリンスに入っている映画館に行ってきたのですが、広過ぎず狭すぎずで丁度良い感じ。
品川プリンスは以前家族でホテルに泊まりに来たことがあるのですが 映画は見たことがなかったな。
ここの朝御飯は、驚くほど素晴らしい内容でとても印象に残っています。
近くにあるつばめグリルというお店が美味しいのも覚えています、って食べ物の印象ばかりだ(汗
話しを戻し、どんなお客さんが来ているのかな、と周りを見渡すと意外と女性の方が多い印象です。
カップルの方もチラホラと見かけました、けいおん!の映画デート羨ましいです。
以前、私はエヴァンゲリオンの映画を女性と見に行きましたが気まずい事 この上無かった記憶が
ありますよ、その点けいおん!は安心してデートで見に行けますね。
あと感じたのは、映画を観ていて分かるのが みんなけいおん!が好きなんだなーということ。
何て言うか、お客さん達がHTTのメンバーを応援している、という雰囲気があるんですよね。
みんなで一緒に笑ったり、近くの席の人が小声で唯達にツッコミを入れていたりと
映画の世界に入り込んでいるという雰囲気がありました。
普段はテレビの前で独りでけいおん!を観ていましたので、こんな風に同じけいおん!が好きな人と
一緒に映画が観れて楽しかったですね。
梓へ曲を演奏していたシーンでは結構鼻をすする音が聞こえてきて
良かったぁ、自分だけが感動して泣いているんじゃない、と思いとても嬉しく思いました。

さて、映画の内容ですが 全体の流れとしては序盤はギャグ成分が多め、
終盤はしんみり成分が多めという内容だったように思います。
もっと分けると、卒業旅行に出るまでの過程、ロンドン旅行での楽しいハプニング、
教室ライブと梓への素敵な贈り物と3部に分けることが出来るかな?
そして、全体を流れるテーマは「時間」と「想いのループ」だった様にも思います。
勿論、時間そのものがテーマなのでは無く、時間がくると別れなくてはならないということを
描いているんじゃないか、と思います。いつまでも一緒ではいられない、でもいたいという
先輩と後輩の気持ちが良く伝わって来ました。
口では唯先輩が留年しちゃったら大変だ、と梓は言っていましたが
きっと本当はもっと一緒に居たいから夢の中だけでも唯を留年させて
同じ学年の生徒にしたのでしょうね、しかも何回も同じ夢を見ていましたよね。
みなさんも分かると思うのですが、同じ夢を繰り返し見るというのは相当自分が望んでいることや
気になることでなければ難しいと思うんですよ。
また、ロンドンからメールと送ったら時間を遡るのかな?とか、
飛行機で過去に向かって飛んでいるという発言、留年、先輩後輩の呼び方に悩む夢、
飛行機の時間ギリギリのライブ。
細かく挙げればきりが無い位に時間というものにこだわって丁寧につくられているのが分かります。
ギリギリまで一緒に居たい、唯が梓の事を想っているのも良く伝わって来ました。
それと、梓への感謝の気持ち、お互いに思い大事にする気持ちというのが全体に漂っていました。
「天使にふれたよ!」をつくる過程が丁寧に描かれていたわけのですが
今まで主に澪が作詞・紬が作曲というものがHTTの楽曲には多かった気がします。
この曲は3年生全員で力を併せて作り上げられたので特別な曲という位置付けになるのでしょう。
入場の際に貰った律の作詞カードを見ると、沢山の大好きと沢山の感謝が詰まっているのが
とても良く伝わって来ます。本当に良い子たちだなぁー。
世の中こんな子たちばかりなら、どんなに良い世界になるのだろうと思いますよ。
私にはHTTのメンバーは全員天使に見えますね。
相手を想い遣ればその想いが循環していく、大好きなら大大好き、そんな優しさに溢れた作品です。

最初の場面は いきなりのヘビーメタル演奏、あれれ?夢オチかと思いきや
そうでもなく お芝居だったというオチでした。
ソナタアークティカを思わせる曲調でかなりテクニカル、こんな曲も
HTTメンバーは弾けるんだと思ったら 実はテープに合せていた、エアバンドというオチ。
ここでのだるまさんが転んだネタは思わず笑ってしまいました。
律が思わずドラムを叩いちゃうのが笑えます。

映画化されると聞いて一番心配だったのは梓の出番が殆どないんじゃないかという事でした。
イギリスに卒業旅行に行く内容になるという噂を聞いていたので、卒業旅行なら
2年生の梓は一緒に行けないよね、と思いきや、バッチリ全編梓と唯を前面に押し出した
内容に仕上がっていました。これにはもう大満足!
梓大好き、あずにゃんペロペロの私にはこれ以上ないご褒美でありますよ。
ちょっと、おおっ?と思ったのはロンドンに旅行に行くと決まった時に
HTTのメンバーは皆母親に電話をかけていましたね。
ロンドン旅行の旅費決済は母親がOKを出していました、普通ならちょっとお父さんにも
聞いてみると言うと思うのです。みんな裕福な家庭なんだなーと感じましたよ。
あ、そういえば今回唯達の両親が初登場しましたね。
優しそうな両親でしたね、お母さんと唯・憂は似ているかなー。

時系列的には 卒業式の直前を描いた内容になっていましたが
映画を観た後で 2期の最後の方のお話を再び見るとまた違ったものが見えてくるかもしれませんね。
けいおん!の特徴として 描かれていない日常があり それを想像するのが楽しいということが
あげられるかもしれません。
TV放送当初、HTTメンバーは全然楽器の練習をしていないという否定的な声を聞くことが
しばしばありましたが、私は楽器を練習してない訳は無いと思っていました。
ちょっとでも楽器の演奏をしたことがあるなら、OPの楽器の演奏レベルがかなり高いことが
すぐさま分かると思うのです、特にベースは凄いですよね。
今回の映画の内容もTV放送では描かれなかった3年生の梓への想いを描いているのが
とても良かったです、TV放送では主に梓から先輩への想いを描いている様な印象でした。
その裏で実はこんなにも心が温まる、先輩からの梓への感謝と大事に想った行動があったんですね。
そんな唯達先輩の気持ちを想うとジーンと来るものがあります。

また、今回パンフレットを購入したのですが そこに描かれている屋外ライブ用の機材セット設定が
知っている方ならニヤニヤ出来るものになっているのが良いですね。
SHURE SM58とかSM57、エレボイスピーカー(これはSX200かな300かな?)、
AKGのマイクとかそうそう、そうだよねーと頷いてしまう内容なんじゃないかなーと思います。
こういうこだわりがとても良いなーと思うんですよね。
また、教室での唯と梓のユニゾンギターソロでの運指も恐らく実際の演奏と同じ運指の様な
気がしましたけど 違うかな?

教室でのライブも良かったですねー、2期のOPがこの教室での朝ライブだったんですね。
私はいつかこの教室ライブが描かれると思っていたのですが、TV放送ではこの教室ライブが
描かれなくてあれー?と思っていたのです。
こうして、あのライブの顛末が見ることが出来て満足いたしました。
さわ子先生が過去同様に教室ライブをしていたのが面白いです。
本当に歴史は繰り返されます、そういえばさわ子先生も曲を後輩に書いたと言っていましたが
どんな後輩だったのでしょうね、気になりますよ。
さわ子先生がHTTのメンバーが可愛くて仕方が無いのが良く伝わって来ましたよね。
あの子達は私が守らなくちゃ、と体を張っていたのが感動ですよ。
教室の入り口では若王寺いちごが下級生をこっちだよと誘導したり、何気にモブキャラも
活躍していましたよね。高橋風子と和は仲良かったんだーと思ったり、立花姫子のセリフも
数回あったし中島信代のリクエストで教室ライブになったりとディープなファンの方も
オオっ!と思うシーンが結構ありました。

EDが素晴らしい出来でしたねー。澪が画面を切り裂くようにして登場するのはオオッ!と
なる演出でした、以前同様の演出をどこかで見たことがあると思うのですが忘れました・・・
TV版もそうでしたがけいおん!はEDが本当に素晴らしい。何度も繰り返し見たくなる内容でした。
眼鏡をかけた唯の姿も目新しくて良かったです。
作画という点でもEDのキャラクター造形が好きだったのですが、それが全編を通して
ここぞ、という場面で今回は見られました。本当にHTTの5人が可愛く描かれているんですよね。
特に今回の映画では唯の顔をアップで描いた時、物凄く可愛く描いていることが多い気がしました。

グッズはあずにゃんのラバーマスコットとTシャツ、ヨーロッパ付箋を買いました。
他にも色々とグッズが売っていて迷いましたよ。ピンバッチも良いなーと思いました。
早い時間に映画館に行ったので 完売しているグッズはまだ無い様でしたが、
きっとすぐに完売になってしまうのでしょうね。
また、パンフレットを良く見ると劇場「限定」の商品と劇場「先行」の商品の2種類があるみたいです。
通販でも手に入れることが出来る様ですね。劇場限定なのに通販で手に入るのかなぁ。
パンフレットに書いてあります。完売していて手に入らなかった商品も通販でゲット出来るのだろうか?
うーん。

あの終わり方は、これからも5人と彼女達の周りの人が
今後も幸せに生きて行くことを予感させて良いですね。
変に盛り上げてというよりは、あの唐突とも思える終わり方が良かった様に思います。
けいおん!は、TV放送も1期・2期と見させて貰ってましたし、全話感想を書いた作品でもあります。
非常に好きな作品なのですが、想い入れが強かっただけに
逆に映画版は見るのに少し勇気が必要でした。
他の人の感想が、まだ上がっていない状態での視聴でしたので、私としてはこの映画を観て
ガッカリしたらどうしようという不安があったことは確かです。1期は好きだったのにーというあれです、
映画版は何か違う気がするんだよなーというあの感覚になったらどうしようと思っちゃったんですよね。
しかし、今回映画を見終わった後 思わず一礼してしまいました。
本当にありがとう、良い作品と出会えたことに感謝です!