映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ポール・フェイグ 監督「ゴーストバスターズ」1478本目

日本未公開ながらTSUTAYAの配信で見て爆笑した「SPY」と同じ監督。
あっちの主役はこっちのNo.2役メリッサ・マッカーシー
同じようなノリで明るく暴れまわるんだけど、んー、面白いけど、昔のネタをちりばめて盛りだくさんなんだけど、ゴーストバスターズの方は1984年版にはとても及ばないなぁ・・・。
だって1984年版は、ビル・マーレイダン・エイクロイドシガニー・ウィーバーだよ?
史上初めて(多分)お茶目キャラクターがゴーストに乗っ取られた映画だよ?
進学のため上京して歌舞伎町の映画館で立ち見したあの日の感動が、私には忘れられないのです。
初めて見たらこの映画も同じくらい楽しめたんだろうか。もはやわかりません・・・。
(2016/12/31、フィンランド航空機内で鑑賞)

阪本順治監督「団地」1479本目

むむむ。
阪本順治監督に、藤山直美!彼女の演技は本当に素晴らしく、岸部一徳斎藤工冨浦智嗣も団地妻の皆さんもとても良いんだけど、宇宙船が出てくるあたりから、どこまでやるべきなのか疑問がわいてきます。
個人的には「顔」みたいにまとめて欲しかったなぁ。
面白いっちゃ面白いけど、何がしたかったのかな、監督は・・・。
(2016/12/31、フィンランド航空機内で鑑賞)

団地 [DVD]

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Sunny Deol監督「Ghayal: Once Again」1480本目

インド版「ダイ・ハード」という感じの映画でした。1990年の映画(写真を見るとランボーっぽい)の続編らしい。KINENOTEデータベースにないようなインド映画を、なぜフィンランド航空の機内で上映してんだろう?不思議。

インドでは、貧富の差やお金持ちが貧しい人を搾取するということが割とリアルなのかな。
この映画で、悪いやつは子供だろうがなんだろうが、血も涙も無い残酷さで追い詰め、叩き潰そうとします。公共の場所だろうが監視カメラがあろうが、そんなものは後で握りつぶせばOK。
でも、監督自身が演じるヒーローは、おじさんだけど強いぞ!娘も出てきて、親子の絆は強いぞ!
という映画でした。なかなか楽しめましたよ。
(2017/1/2、フィンランド航空機内で鑑賞)

マーク・ウェブ 監督「(500)日のサマー」1481本目

この映画見たかったんだ。
なかなかちょっと切ない、「愛ってなんだっけ」と考えさせられる映画でした。
男の方は、キアヌ・リーブスの頼りないところを抽出した感じ(こういうのが不思議とモテるんだ)で、女性は文句なしにチャーミングで人目をひくタイプ。この二人がとっても魅力的で、どっちにも共感できてしまう。
男の友達もいい奴ばかりで、味があります。

男を演じたのはジョセフ・ゴードン・レヴィット、最新作ではエドワード・スノーデンを演じるんですね。
ちょっと頭が良さそうで、ちょっとネガティブっぽい感じがマッチしそう。7年前のこの映画から、いい感じに成長してる気がしますね。
女を演じたズーイー・デシャネル、本当にいいですね。ジャクリーン・ビセット的な文句なしの美人。
顔立ちとかだけじゃなくて、青い目や表情がキラキラと輝きます。
おませな少女を演じたクロエ・グレース・モレッツもいい。こんなガールフレンド、欲しいよね!

20代、30代ならこの映画を見てちょっと希望を持つかな。でももう結婚してしまっていて、これで良かったのかなと迷っていたら、見ないほうがいいのかも・・。

そんなわけで、ラブコメではあるんだけど、不思議と普遍的な何かを感じさせるところのある、印象的な映画でした。