1999年の作品。
故キューブリック監督の作品と考えると随分最近のように思えるけど、トム・クルーズがまだ若い青年なので、20年近く前だなぁと実感する。
当時すでに私はキューブリックのファンだったはずで、この映画はもしかしたら映画館で見たかもしれない。
この監督の作品にはいつも、別世界に連れて行かれるような、頭をカーンと殴られるような驚きがあった。けど、この映画ではそれを感じなかった。覚えてるのは、二コール・キッドマンがラリってだらだら喋る感じと、「え、これだけ?」と思ったこと。
乱行パーティに潜入して消されかけた、と書くだけで、映画としてはありきたりな感じがしてしまう。
それを2時間を超える大作として、ある美男美女のカップルの危機として、描くことが腑に落ちなかった。
「将校との夢」や「囲まれる夢」で子どものように泣いてた妻が、なぜ最後に開き直れるのか?
音楽は、少しピアノが上手くなった人がいたずらで弾く「怖い旋律」みたいな音がうるさくてあんまり好きじゃありません。
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