1972年、45年も前の映画!
タイトルからしてワクワクしますね。フランス映画でこのタイトルなら、相当皮肉の効いた作品に決まってます。
お高くとまった夫婦たちと、慇懃さを演じ続ける召使いたち。考えてみればこういう生活自体がお芝居みたいで可笑しい。
司教様(海外のことはからっきし無知な)が現れて「庭師に雇ってくれ」ときたとき、思わず「もうやめて〜、これ以上面白い設定にしないで!」と思ってしまいました。
DVDに収録されているドキュメンタリーで彼は、この映画を「反復の映画」と語っています。
終わらない夢オチ。何度も何度も招待されて、何度も何度も誰かの家に集まるブルジョワジーたち、永遠に終わらないパーティ。
フランス人たちの、”ミランダ”なるアフリカか南米の小国の大使に対する狼藉の数々。
大使はそれが当然であるかのように発言主を射殺。
見るからにダメな感じのレストランの奥で弔われている、死んだ店主。
・・・その後も射殺シーンがたくさん出てきます。モンティ・パイソンでいうところの「踏み潰しオチ」のような唐突な犬死に。
笑っていいの?と思いながら抑えられない笑い。秀逸でした!
フレンチ・コメディに最近かなり惹かれてますが、この映画はその際立った名作として友人たちにも紹介したいです。(監督スペイン人だけど。「アンダルシアの犬」と同じ監督とは思えないけど!)
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