「ユーザーのワガママ」にはどこかで歯止めがかかってもいいとは思う

プライドのないエロゲ製作者たち」の中にあった、以下のくだりについてちょっと思うところがあります。

上にあげたまとめ記事の中に「今のエロゲをもっと安くするにはいったいどーすればいいんでしょう?みなさんも考えてみてください〜」って発言があるんですけど、腹抱えて笑いましたよ。それを考えるのがあなた方の仕事じゃないのかと。

ちなみにまとめ記事っていうのは↓の記事です。

■Togetter - まとめ「エロゲが8800円でも儲からない理由」
■Togetter - まとめ「クリエイターの職人気質に苦労する広報営業の話」
■Togetter - まとめ「エロゲが8800円もする理由」

もちろん、上に書いてあることがすべてのメーカーで起こっているできごとではない、というのはその通りなのですが……。

ユーザーはワガママなので、内容に関しては「スチルの枚数が多くないとイヤ」だし、「シナリオはボリュームがないとイヤ」なのです。
結果、シナリオの分量はどんどん増加し、スチルの枚数も増加し――と、お値段据え置きなのに作業量は跳ね上がるという現象が起きるわけですね。
そうすると何が起こるかと言うと、コストが上がります。
でも値段は上げられない。なんとかお値段据え置きでやっていく、が限界なわけです……。

今のような、ちょっと気に入らないことがあるとインターネットでバッシングを始めるような状況では、ゲームの値段は下がらないのではないかな……。
P2Pの問題もありますし、違法コピー問題に関してのはてなブックマークのコメント欄はひどいものでした。

エロゲは無料でも収益を上げられるシステムに移行すべき、って意見を見たときには、目を疑いました。
違法コピーするくらいなら、遊ばないでいいんですよ。他のことに時間を使って、お金を落として下さい。

そういう、“想像力を持たないユーザー”がいる限り、値段は下がらないことでしょう。
あとは作り手を買いたたくくらいしかコストダウンの方法はありません。
安値でもいい!という作り手はいくらでもいますから、そういう人を安く買いたたいてポイ捨てする、という方式ですね。

そういう作り方でもいいから安くして欲しいのか、きちんとしたものを作って欲しいのか。
選ぶのはユーザーです。どちらを選んでもいいですが、後悔しないような選択をして欲しいなと思っています。