秋かー。   【北大植物園】 その1

今年はお盆の頃から雨がち、日に日に風が冷たくなるのを感じる。
先日、北大植物園を訪ねた際も雨であった。一時雨足が弱まるも、
結局は止むことはなかった。


葉の上には様々な雫が出来ていた。




晴れていれば気持ちよく過ごせそうな、まとまった緑のある園内。
雨は雨で瑞々しく潤う様も捨てがたくはあったけれども。




植物に詳しくはない私、見所が今ひとつ分からないなりに楽しむ。
これは、サボテンだな。




つい、こういう部分に目が行ってしまう。どうやら現役で今も可動
するらしい。温室のこういう仕組みは興味深い。




園内には博物施設がある。博物館そのものが展示されていると言った
印象を受ける。少し、物足りない? この羽は綺麗であった。こんな
収集の方法もあるのかと驚く。実際、とても良く観察が出来る。




実は初夏の頃、遠軽旧白滝)の埋蔵文化財センターを訪ねている。
旧石器時代の石器、そもそもは遠間氏によるものらしい。彼の初期
収集のコレクションは、紆余曲折を経て今はここにひっそりと収蔵、
展示されている。・・・と言っても展示は2つばかりなのだけれど。


と言う意味もあり、博物というよりは雰囲気をという園内ではある。




エゾオオカミだそうだ。たしかこの剥製となったオオカミは豊平で
捕獲されたと記されていたと思う。オオカミに熊、鷹やフクロウなど
食物連鎖の頂点にある生き物が嘗てはこの北海道にいたのだ。


オオカミの骨は縄文、続縄文の遺跡ではしばしばみつかるようだ。
洞爺湖町や苫小牧の遺跡でもあったと記憶している。実際眺めると、
明らかに犬とは違う大きさだ。暢気にキノコ採りにでも出かけて
隙だらけの背をさらせば、襲われたりしたのだろうか?




ちなみにタローも居る。映画「南極物語」は今観ても涙してしまう。
「タローとジロー」のタローは今は剥製となり余生をここで過ごす。
剥製を見たかったのかどうか、少し悩ましいのだけれど、この一匹
が極限の世界で生き延びたのかと思うと感慨深い。







しばらく、書くことを躊躇い止まっていた。丁度震災の頃からか。
この間、2度目の苫小牧博物館や静川遺跡、常呂の遺跡、それに
白滝などを訪ねている。おいおいそれらのことも自分の見た範囲で
これまでのように御気楽な調子ではあるものの書いて行こうと思う。