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2008年08月08日 / Fri.

宮部みゆき「模倣犯」


評価:A


上下巻あわせての感想です。

何じゃこりゃってくらい分厚いので嫌でもどっぷり浸かれます。上巻序盤のとっつきにくさを越えれば後はもう、止まらない。複雑に絡み合う人間関係、交差する視点、魅力ある登場人物。


・・・ややこしい!!w

上巻を半分くらい読んだあたりで(子どもが生まれたので)いったん読むのをやめていたため、「コレ誰だっけ」とか言うことが多々。登場人物多すぎるよ(;´Д`)


それでも負けずに読んでいく。ながい、まだるっこしい、しかし先が気になる、一体犯人は誰なのか・・・?!


という感じで、下巻など2日で読みきってしまいました。坂で重いトロッコを頑張って押したような感じで、頂上まで頑張って押した後は滑り降りるのみ。読後感も若干の消化不良感は否めないが良質。腐りきったいいお話でございました。




模倣犯〈上〉
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模倣犯〈下〉
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2008年07月14日 / Mon.

橋本紡「九つの、物語」


評価:B


なんとも言えない。

最近の橋本さんはずいぶんと女性を主軸においた文章が多く見受けられる、顔も知ってるし男だってわかってるのに繊細すぎる文章が非常にツボで、男女の機微を書くのが非常に上手くなってて、例えば「月光スイッチ」とかに近い感じ。まあ「九つの、物語」のほうが好きだけど。


思うんだけども、この人は「ライトノベル」を書いていた時の「勢い」をわざと消して書いているような気がする。文章一つ一つを心をこめて丁寧に綴って、読者の心のどこかにコトリと落ちるようなそんなものを書きたいように見受ける。一応発売されている既刊は全て目を通しているファンとして、そう思う。


彼の持ち味ではある。確かにそれはある。

何気ない日常を描く彼の物語が大好きである。


しかし、「勢い」を削ぐ必要はそこには無いように思う。

上手く言えないが、非常にいまひとつな小説だった。




九つの、物語
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村上春樹「ノルウェイの森」


評価:A


全体としてクールで登場人物に人間味が無くてすぐマスターベーションの話になってしまう村上春樹の一番売れた小説です。


シュールといって差し支えない彼の文章表現が大好きです。しかし彼の描く世界観はどうにも好きになれません。だって主人公もてすぎwww


村上春樹がすげえ好きでエロゲを嫌悪してる人が居たら非常に申し訳ないんだけど、この人の書く小説はエロゲと大差無いッス。筆力なんか比較してるんじゃないですよ、彼の小説から漂う主人公像、エロス全開の世界、とか。濃厚なセックス描写は必要なのだろうかと思っちゃうあたり俺はエロゲ脳です。鍵っこです。


さて、面白かった。恋愛小説として楽しめたかどうかは別にして、とても面白かった。緑の思考回路なんか異常すぎて噴出す始末だし、突撃隊の話で俺も幸せな気分になったし、「ダンス・ダンス・ダンス」よりも読みやすかった。物語としてはどうかと思うけど結果的に楽しめたので問題あるまい。恋愛小説にするなら主人公に「動」の動作をしてもらわんと読み手としては困るw


まあワタナベ君も頑張ってたんだけどね。。。

うつ病つーのか恐ろしいわ。

ていうかこんなのが結論になる恋愛小説はイヤだ(;´Д`)




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