タックスヘイブンの使い方

知ったふうな解説にウンザリしてたタックスヘイブン、出ました決定版。これだよ。これが教科書だよ。


浅川元社長 告白の一問一答「株価操作 言うとまずいけど」 | NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160728/k10010612431000.html

元社長:これ違うの、作ったんじゃないのよ。当時ね、香港に行くと、会社を買えるの。僕が作ったわけじゃないの。外資系の時代。これは、ひとつはお客さんの口座なの。要は何かって言うと、名前出すと響くから言わないけど、当時、節税対策とか、当時でも悪いことだな、考えたら。そこにお金を流して、そこから日本の株を買うとか。


記者:名義を出したくない人?


元社長:出したくない人。そういう形で利用してたの。


記者:お客さんが名義を隠すために会社を買ってあげた?


元社長:そうそう。しかも自分の会社が上場する時とか。そうすると、わかんない形で流したいじゃない。自分のところの株価操作してたの。当時はまだ金融庁にしたって、トロかったから。外資系証券とかは当たり前のようにやってたんだよ。


シビれるぜ。これが90年代である。ちなみにAIJ投資顧問損失隠しは、これよりもずっと後の話、これよりもずっと物理的な手法だった。おっさんのぶっちゃけは続く。

元社長:ないよね。使うっていうか、当時はお客さんの金もあったし、あとは株価操作、言うとまずいけど。つまり日本の市場に(顧客が自社株買いの注文を自分の名義で)直接出すとうるさいから、外資系を使って注文を出すと。そうすると、外資系が注文出すと外人買いだから。わかんないよね。だから(名前を)出したくない場合には、そうやってるんですよ。色んな使い道ありましたよね。お客さんが名前出せないとか、あるじゃないですか。そういうのは全部バラしたらキリが無いででしょう、20年分のくらいの。全部バラしてごらんよ、逮捕はできないけど、目つけられちゃうでしょ、検察にさ。あんたこんなのどこで集めてきたの、こんなの。


もちろん(当時トロかった)当局だって黙ってないわけで、戦いは未来永劫続く。合法なんだから問題あるのか、みたいな小学生レベルの感想も見かけるが、どんなふうに法は折り合うのか。おっさんが感じさせてくれる。最高のインタビューだ。