夏の頑張り

2週間前からラジオ体操に行っている。
きっかけは同じクラスの男の子が「ラジオ体操いっとんでぇ!」と判の押されたカードを見せてくれたこと。
それまでは保育所でカードをもらって帰っても興味なしだったし、おそらく「ラジオ体操」という言葉さえ知らなかったと思う。


その日の帰り道「ラジオ体操って何なん?」と聞かれ、テキトーに答えると「明日からいく!」と…。
小学生ならお一人でどうぞ!なのだが、まだ3歳…一人で坂道を下って行かすわけにもいかず。
というワケで、もうすぐ半年の赤子を抱き、6時半から付き添って行っておる次第です。

なのに、ここ2日ほど「今日はラジオ体操お休みする…」と。
息子の性格上想定内…だが一度行くと決めたからには、行っていただかないと気が済まない。
ので、あーだこーだ言いながらなんとか行っているのだけど。


今朝、予期せぬ事態が…
あまり気乗りしない息子を引きずりながら何とか連れて行ったのはいいのだが、カードを置く場所がどーの、カニがおった!だの言っているうちにラジオ体操は始まり、どう見ても張り切ってやっている感じではなかった。
そうこうするうちに体操は終わり、さぁハンコを押してもらって帰るぞ!と思っていたら…
いつも判を押してくれる5年生の女の子はお休みだったため、4年生の女の子が当番だったのだけど、
「この子、ちゃんと体操してないから押さん!」と。
「え?」と聞き返しそうになったのだが、憮然と怒っていらっしゃる。
「んなこと言ったって3歳でぇ!判を押してもらうのを楽しみに毎日来とんじゃ!押して!」
と心の中で思ったのだけど。
まぁそうよな。そういうお姉ちゃんだっているわな。ラジオ体操だもんな。いい勉強だわな…と息子を見ると半泣き。
それを見た5年生くらいの男の子が「押してやりぃよ」と助け船を出してくれたのだけど、
「は?なんで押さんといけんのん!」と取り付く島もない。
一言物申そうか否か悩んだけれど、まぁ子どもの世界こういうことも学ばねばなるまいと退散。
帰り道、きちんと参加しなかったからお姉ちゃんは押してくれなかったんだと説明しなだめるも、坂道で息子は「ダイイン」で平和を主張するかのように、寝そべって動かなくなったり、腹いせにカードを放り投げたりと朝からご乱心…


そこから保育所行きなくない症候群を発症し、なだめすかすのにどれだけの血と汗の結晶が…
「明日はラジオ体操いかん!」という息子を「明日は頑張ってハンコ押してもらえるよう体操する!」まで何とか言わせ笑顔で保育所へ送り届けたとさ。

3歳にどこまで求め、どこから許すのかよ〜く考えさせられた朝でした。
カードが判で埋め尽くされた頃、息子の中で何かが変わっていてほしいと、ラジオ体操ごときに願いを託す母の夏の頑張りでした。
もちろん、息子もよく頑張っておる…と思います。