猫まとめて4匹+4匹…その5

  • 保護した猫の一頭(生後7ヶ月ほどの少し大きい猫)

野犬が自分たちを狙っていることが判ったのか、黒猫は低く威嚇の声を出していた。まずは子猫のほうから、捕まえようと近づくと、さっと身を翻して逃げ出した。
その様子を見ていた野犬の一匹が、すばやく堤防ののり面を駆け上がり、子猫の行く手をさえぎった。
子猫は行く手をさえぎられて、立ち止まった。どうするのか、方向転換したところで、子猫の足では、野犬にすぐ追いつかれてしまう。
固唾を呑んでみていると、ゆっくりとこちら側に戻ってきた。前門の虎、後門の狼の状態で、子猫は狼を選んだのだ。
人に飼われていたので、まだ人間のほうが危険が少ないと判断したのかもしれない。戻ってきた子猫に手を伸ばしても、もう子猫は逃げようとはしなかった。慎重に抱き上げ、もって来たカゴに入れた。
さて次は黒猫を収容しなければならない。野犬たちは、じりじりと距離を詰めてきた。黒猫が恐怖のため、走り出したら、もうおしまいだ。犬たちのほうがはるかに足が速い。
ゆっくり手を伸ばしてみたら、黒猫はもう最初の時にように威嚇の声を出さなかった。
子猫と同様、この状況では、手を伸ばして近づいてくる人間を信用したほうがよいと分かっているかのようだった。
抱き上げた黒猫は、子猫と違ってずしりと重かった。二匹の猫を無事、カゴに収容した時、天気予報どおり、ぱらついてきた雨が、アスファルトの路面に、まだら模様を描き始めていた。

天女簪の花

チタノプシス属天女簪の花がまた咲いた。
気温は年末ごろにかけて、かなり寒くなったが、晴れている時には、必ず必ず外に出して日に当てるようにしているのがいいのか、この天女簪だけでなく、他のチタノプシス属の植物も調子がいい。
割合、最近になって買い求めた天女も蕾が出ているので、これから咲きそうだ。
もう一つ、天女影にも蕾らしいものが見えている。もう少しすれば蕾かどうかはっきりしそうだ。