チャノホコリダニ対策

鉢替えの前にしておくべきことを思い出したので、今日、早速実施した。
それはチャノホコリダニに対する防除措置。具体的にはリトーブス及びその周辺にある多肉すべてに農薬を散布すること。
チャノホコリダニは目に見えない。しかし、これまでの発生状況、被害を受けたリトープスの様子から、このダニはリトープスが花を咲かせるときにできる葉の割れ目から、その奥に侵入し、越冬するものと思われる。
そして、脱皮が始まる前から、古い葉の奥に新しくできたばかりの葉から吸汁する。
そのため、脱皮が始まり、新しい葉が見えたと思ったら、その葉は既にダニの被害を受けているということになる。
ということは、葉の奥に侵入する前にダニ対策をしておく必要があるということ。
それは今の時期を置いてほかにない。
割れ目の奥にダニが侵入してしまうと、もう薬剤をいくら散布しても虫体にはかからないから、殺滅は不可能だからだ。
ダニ殺虫剤には浸透新行性のあるものがない。ダニが吸汁した時に残留している薬効成分で殺すことはできないから、必ず、虫体そのものに薬剤がかかるようにしなければならない。
以前にこのブログで、チャノホコリダニによる被害状況を記事にしたことがある。
その時の記事は次の通り。
http://d.hatena.ne.jp/eriosyce/20160320
また散布する薬剤に関する記事は次の通り。
http://d.hatena.ne.jp/eriosyce/20150923
また、この時期には、秋雨前線が発生し、連日雨模様ということもある。
この時に、雨ざらしにするとリトープスが地際から腐敗するという事態も起こる。これは、ピシウム菌という糸状菌の一種による被害。
これを防ぐために、今回の薬剤散布では、アーリーセーフ+アクリテック+タチガレンというコンビネーションで行った。
昨年は7月31日にアーリーセーフ+アクリテックの散布を行ったことで、今期のリトープスにホコリダニ被害が全く見られなかった。
実はこのコンビネーションによる散布は既に8月中旬に一回行っている。
しかし、徹底防除という意味からいうと、いまの時期から、花の時期が終わる12月まで、一か月に一度の割で薬剤の散布を行った方がよい。
また、タチガレンの散布を怠ったためだろうか、昨シーズンは一部のリトープスに腐れが生じた。
今年はこうした事態も防ぐつもり。