結婚記念日に登山をするという習慣が我が家にはありまして

世田谷区に住んでいた頃は、結婚記念日のイベントは高尾山登山でした。というのも、高尾山にはビアマウントという、素敵な食べ放題飲み放題のビアガーデンがあって、それを目当てに登っていたら、登山も愉しくなってしまったんですよね。
残念ながら、昨年は気候の関係で、最後の高尾山を愉しむことはかなわなかったんですけど、久留米市に引っ越したら山登りを復活させよう、じゃあ、どこの山を登ろうか、なんて、半年前くらいから検討しておりました。
そんなわけで、春のツツジシーズンに登った高良山に続き、今回は天拝山に登ってみることにしたのです。
天拝山といえば、大宰府に流刑された菅原道真ゆかりの山で、無実を訴えるべく100回登頂し、山頂の岩上で天を拝したという伝説があるそうです。標高は258メートルと、ちょっくら裏山に登ってくらあ、みたいなお手頃な感じですね。

まずは、いつもの行楽弁当を作り、スーパーの朝市で食材の買い出しをしてから、11時頃に出発。西鉄久留米駅から二日市駅、そこから西鉄バスに乗って二日市温泉へ。御前湯という公衆温泉の前のバス停で降りると、iPhoneの地図アプリを使って天拝山歴史自然公園を目指す。

地下道を通って、大きな道路の向こう側に出て左に向かうと、公園の池が見えてきます。なんだか、のんびりした雰囲気で、近くに住んでいたら散歩コースにしたくなるかも。

ズンズン進んでいくと、御自作天満宮があって、向かって左の滝で手を清めてから、その脇の小道から登っていきます。

このコースは「天神様の徃(みち)」といって、一合ごとに句碑が建てられています。もう一つの「開運の道」と呼ばれる九州自然歩道は緩やかなコースなのですが、コチラはちょいとハードで短いながらも登山気分を味わえます。特に八合目以降には大きな段差があったり、なかなかに厳しかったですね。





登山口から頂上まで、だいたい40分。涼しい風が吹いていて、直射日光が当たるところは32度超えていましたが、日陰は28度くらい(各所に温度計が置いてありました)。


天拝神社にお詣りして、お弁当を食べて、しばらくボンヤリ。目の前に広がる筑紫野市の風景を愉しみました。いやー、スッキリ晴れていて、見晴らしが良くてラッキーでした。

下山は足腰の負担を考えて「開運の道」を歩くことに(下りの方が負担が大きいといいますからね)。コチラのコースも山頂から八合目までは急階段が436段(だったかな?)続いていて、意外にハード。しかし、それを過ぎると木漏れ日が心地よい、整地された下り道。道に沿って流れる渓流の水に触れると、冷たくて心地よかったです。



荒穂神社でもお詣り




降りきったところに、大きな藤棚がありました。どうやらココが本来のコース分岐点みたいですね。

二日市温泉のバス停あたりまで戻ったら、温泉で汗を流すことに。博多湯という公衆温泉は入浴料が300円。お湯はぬるめで透明なんだけど硫黄臭がします。しばらく浸かっていると肌がピリピリしてきたんで、濃いのかも。シャンプーとボディソープが洗い場に置いてあるのも嬉しいですね。2階が休憩スペースになっていて、300円で購入した缶ビールをグビリ。奥さまのフルーツ牛乳が美味しそうでした。エアコンがきいた座敷でゴロリと横になると気持ちいのなんの。仮眠用椅子どころか、座布団さえもなかったけど、300円なら納得ですね。ちなみに、お向かいの御前湯は入浴料は200円だけど、お休み処が有料のようです。
西鉄二日市駅二日市温泉の間を走るバスは1時間に1本くらいしかないので、温泉のロビーに貼ってある時刻表をチェックしてから休憩したほうがいいですよ。