面倒すぎる

色々なことが面倒くさくて仕方がない。何もやる気がしない! だから完全に受身で楽しむことのできる娯楽である、映画を観ている。ああ、マジで外とか行きたくない。といってもほぼ毎日のように一応学校に行って、その後バイトにも行ってるのであるが。外に出るのが嫌なわりには、外に出ると、春風が気持ちよかったりして、ああ外に出てよかったなぁ、とか思ったりするので、僕はまだひきこもりではないんだと思う。しかし毎日毎日バイトばっかでストレスがたまる。来月からはバイトを減らすことにする。授業も行きたくないが……、さすがに今年は行かないとまずいので一応行く。ああ嫌だなあ嫌だなあ。
GV-MVP/GX2Wを買った。2番組同時録画が出来るらしい。これで見たい深夜アニメが重なっても大丈夫!

浪費

少女セクト(2) (メガストアコミックス)

少女セクト(2) (メガストアコミックス)

アンテナに登録してあるページの2箇所で紹介されてたので2冊まとめて購入してみた。これから読みます。

M.I.Q. 1 (少年マガジンコミックス)

M.I.Q. 1 (少年マガジンコミックス)

3巻まとめ買い。サークルの友人が、昔、これを読みながら「やべー、マネーIQ上げるしかねえwwwww」とかやけにウケていたので買ってみた。
読み終えたけど、イマイチだった。あまり株とか興味ないのでのめりこめなかった。物に対する執着はあるけど、お金やらビジネスやらにはそこまでの執着がないということをあらためて自覚した。就職先に金融業界を選択しなくて正解だったと思う。多分向いていない。

よつばと! (5) (電撃コミックス (C102-5))

よつばと! (5) (電撃コミックス (C102-5))

未読。これから読みます。

蛇にピアス (クイーンズコミックス)

蛇にピアス (クイーンズコミックス)

前に買った「東京膜」が結構面白かったので買ってきた。金原ひとみ原作の芥川賞受賞作のコミカライズもの。初めの方だけパラパラっと読んだのだけど、原作が原作なだけに結構生々しい描写が多くて、少しひいてしまい、とりあえず放置。でも後で読むけど。

青い車



よしもとよしとも原作のマンガは以前読んでいて、その原作を読んだときの感想が、

世の中って本当に理不尽で、でもみんなその理不尽さを認めたくないから、「努力すれば願いは叶う」なんていう馬鹿馬鹿しい幻想にすがってみたり、物事と物事の間に無理やり因果関係とか構築しちゃったりする。
だけど、どんなことをしたってやっぱり理不尽なものは理不尽でしかなくて、その理不尽さから何とか逃げるために、人と人は繋がる。それって弱いしダメかもしれないけど、まあ、それはそれでいいんじゃない? 神様なんて信じてるよりさ。

というようなものだった。とにかく「理不尽さ」とか「不条理性」というものが印象に残っていた。
そのような原作のイメージを持ちながら映画を観たのだが、なんか、原作に比べると人と人のつながりの部分が強調されているように思えた。
何かを失う、ということは、大抵の場合あまり嬉しいことではない。しかもその喪失が、故意ではないにしろ、もしかしたら自分のせいなのかもしれない、としたら。辛い。忘れてしまいたい。そのようなことに出会ってしまったのが、過去のリチオ(ARATA)であり、また、現在のこのみ(宮崎あおい)なのだろう。過去のリチオはアヒルのミッキーと傷のない自分の顔を失い、現在のこのみは姉を失った。
過去のリチオの場合は、誰も助けてくれる人がいなかったから、結果、リチオは無意識のうちに過去の自分を死んだものとして、なかったものとして、ずっと生きてきた。辛い思いをしながら。腕にカッターを幾度も当てながら。
でも、現在のこのみの場合は違った。リチオがいた。同じような経験をした、リチオが。だからラストの、

「俺が何とかする 心配すんな」

というリチオの台詞は心に響いた。
……そんな感想になるかしら、とか思ってたんだけど、正直あまり心には響かなかった。なんでかなあ。原作に比べてリチオがキレキャラだったせいか。原作ではもっとリチオに余裕あると思うんだけど。音楽はよかったし(ラストの高速道路のシーンの音楽はどうも合ってなかったように思うけど)、雰囲気も悪くないし、出演陣もかなりよいと思うのだが、何か全体的にアバウトすぎる。よくわからん。アバウトでも作ってる人間の頭の中に確固としたイメージがあって、それに基づいてアバウトに作られてればいいんだけど、この映画はそのイメージが詰められてない感じ。だから表層だけそれっぽくて中身があまりないように感じられた。惜しい。
ARATAは前にピンポンで見て「こいつカッコいいな」と思ってたけど、今回はなんか変な顔になってた。黒髪メガネのほうがずっと似合ってる。
宮崎あおいは可愛いね。今のNHKの朝ドラのみつあみ姿も可愛いけど、女子高生姿も可愛い。美人過ぎないところがいい。
長々と書いてしまったけどこんなところで。普通。ぼーっと観てる分には悪くない映画。短いし。

生きる

生きる [DVD]

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われわれはいわば二度生まれる。
一度目は存在するために、二度目は生きるために。

これは倫理の教科書なんかに載っている、ルソーの「エミール」の中の有名な一節であるけれども、この黒澤明の「生きる」という映画を見て、人間はいわば三度生まれる、と言えるのかもしれないな、などと思った。一度目、二度目がルソーの言うような誕生だとすれば、三度目は死ぬため、人間として生きてそして死ぬための誕生なんじゃないか。映画内のシーンで言えば、ハッピーバースデーの歌で包まれる中、主人公がある決意を抱いて階段を下っていくあのシーン。きっとあれが三度目の誕生のシーンだったのだと思う。その後公園造りに奔走した主人公は、出来上がった公園で微笑を浮かべながら死んでいく。その微笑みは公園を完成させることができたという達成感によるものなのか、よく「生きる」ことができたという満足感によるものなのか、あるいは、その両方なのか。果たしてどうなのかは分からないが、本人が満足して死んでいけたのなら、それはそれでいいんじゃないか、と思った。
ただ、若干、仕事賛美的な点が気になったりもした。これは僕自身が就職活動を終えたばかりであり、かつ、いまだ「社会人」とやらになったことがないからかもしれない。仕事って素晴らしいものなのかしら。わかりません。また、数十年も退屈で面白くないと思い続けてきたような仕事にいきなり全力で取り組めるっていうのがどうにも変だなあ、と思った。今まで退屈な日々を送り、「生きる」ことから逃げてきた主人公が、今度は「死ぬ」ことから逃げているだけで、結局根本は変わっていないんじゃないか。と思う。
あと、おそらくこの映画は、死の対極が生、生きることであるという考えで作られているように思うのだが、はたして死の対極は生と言えるのだろうか、というようなこともこの映画を観終えた後に考えた。今現在の僕の中では、死というのは点であって、1から0に変わる瞬間、そういう転換点であるようなイメージであり、一方、生は線、続いていく日常の総体が生なのでは、というイメージがある。確かに生と死というものは同時には存在し得ないものだから、対極と言えるのかなあ、と思ったりもするけど、でも、点と線のイメージをを比較するというのが、どうも自分の中でしっくりこない。とはいえ、じゃあ死の対極は何で、生の対極は何なのか、は浮かんではこないのだが。でも、必ずしも対極の概念というものが存在するわけじゃないよね。とは思う。全てが並列に存在しているのかもしれない。なんて。ただ言うだけなら何でも言える。自由だ。I'm gonna knock the door Into the world of perfect free!!(by BEAT CRUSADERS「HIT IN THE USA」)
ラストシーン。何事もなかったかのようにアタリマエの日常に飲み込まれていくあのシーンは、見ていて怖くなった。仕事、って何なんだろう。本当に。

バタフライ・エフェクト

「あー!!!あのときあのフラグ取り損ねてた…orz バッドエンド乙」とか、「おいおい、何で瑞佳狙いなのに澪ルート入ってんだよ!(古すぎ)」とか、「凛テラモエスハァハァ(;´Д`)(これももはや古い)」とか、まぁノベルゲー(エ○ゲ?)やってるとそういうことって結構あると思うのだが、そういうとき、プレイヤーは当然のようにセーブポイントに戻って、セーブポイント時点の状況からゲームを再開する。一番最初に戻って再開することもある(で、ctrlキー押しっぱなし)。これはもちろんのことなから、ゲームだから出来ることである。日常世界においては、時間の流れは不可逆で、過去に戻ることは出来ない。だから人は後悔ということをするのである。しかし、もし。過去の、いわゆる「人生における岐路」とやらに、戻ることが出来たとしたら……? この映画は、そんな能力を有してしまった一人の男の話だ。
僕自身、後悔することの多い人間なので、過去に戻りたいと思うことはしょっちゅうなのだが、この映画を観ていると、必ずしも過去に戻れることが必ずしもいいとは限らないよなあ、と思えてくる。

何かを求めれば何かが 音を立てて崩れてく
たとえ今日が終わっても 明日を信じて行こうよ
(FIELD OF VIEW「突然」より)

これは一昔前の曲の歌詞だが、この映画では「何かを求めれば何かが 音を立てて崩れてく」この部分が非常に強調されている。その結果、「生きなきゃ!過去じゃなくて、今を!明日を!」というメッセージが浮かび上がってくるように思えた。やっぱり、今日が終わったら、明日を生きていかないといけない。というか、明日しか生きられない、んだが。
時間逆行ものってまあドラえもんとかバックトゥザフューチャーとか、僕が知ってるだけでもそこそこあって、別に過去に戻って未来を変える、というネタ自体は全然新しいものではないけれど、この映画はとにかく作り方が上手かった。序盤はエヴァンの記憶の欠落というアイテムによって語られていない物語部分への興味を引き、後半でそれら伏線を使って実に見事な物語を展開していく。文句なしに面白い! みていてゾクゾクくるね。
ただ、後々には謎が解けるのだろうと思っていた、エヴァンの幼少時代の絵の問題が、最後まで語られてなかったのがちょっと気になった。何も語られないってことは、エヴァンはもともとそういう子だった。ってことなのかしら。それとも僕が見逃してるのか。あの刑務所のシーンの所で語られてたのかなぁ。うーん。
とても面白い映画だった。オススメです。