2012-01-09 かわいキャンプ第五弾

無事帰ってまいりました。
1月5日夜、夜行バスにて出発し、6・7・8日と活動し、今日9日の朝、帰着。
今回は昨年11月に一緒にボランティアに行ってくれたFさんが一緒でした。
6日朝、かわいに到着すると、お馴染みの顔ぶれが♪
「あけまして、おめでとうございます!」
今年もよろしくお願いします・・・!
■一日目・かわい内にて、写真洗浄
一日目は、かわいキャンプ内で行う写真洗浄に参加しました。
これまでは宮古小学校で行っていた写真洗浄を、かわいキャンプ内でやることになったのだとか。
なるほど、かわいでやれば移動時間が節約できる分、作業が進むもんね。
この日はまず作業部屋を整え、それから洗浄作業に入りました。
作業は、汚れたアルバムから写真を外し、写真の状態に応じて、拭いたり、水洗いをしたりしてきれいにします。
状態の悪いものは、水に漬けただけで画像が溶けて崩れてしまいます。
一枚一枚に、撮った人と撮られた人の思いの残る写真たち。
すべてを救えないことにやりきれなさを感じながら、作業を進めます。
洗浄が終われば、次は乾燥。
この日は600枚以上の写真を洗浄することが出来ました。
写真はまだまだ、たくさんあります。
一枚でも多くの写真を、被災者の方に返せますように・・・!
■二日目・大槌町にて、泥出し
瓦礫撤去や泥出しといったニーズは減ってきているという話でしたが、この日は個人宅での泥出しのニーズがあったので、参加しました。
しかも思いがけず、リーダーに任命されてしまいました。
げっ、肉体労働のリーダーはしたことないんだけど・・・。
でもサブリーダーが超ベテランのEさん?なら安心♪
行ったお宅は、住宅街の真ん中にありました。
その住宅街はパッと見はごく普通の生活が戻っているように見えましたが、よく見れば、一階部分が壊れたままの住宅が残っていたり、フェンスが捻じ曲がっていたり・・・。
伺ったお宅には、2mくらいの高さのところに泥の跡があり、ぞっとしました。
あそこまで来たのか・・・。
床下の泥出し、家の周りのお掃除、汚れた家財の運び出し、さらに近辺の側溝の泥出し等をかわいメンバー8名・他団体3名で行いました。
かなり頼り無いリーダーではありましたが、とにかくみなさん積極的に動いてくれるので、とてもスムーズに作業が進みました。
かわいメンバーの中には、ボランティア初体験だという東京から来た可愛い女子大生3人組みも♪彼女たちも大奮闘してくれました。
こういう若い人たちが来てくれるというのは、本当に嬉しいものです。
正午の防災無線で流される音楽を聞き、女の子たちが「あっ」と顔をほころばせました。
大槌町には「ひょっこりひょうたん島」のモデルになった「蓬莱島」があります。
その縁で、大槌町の正午は町に「ひょうたん島」のテーマ曲が流れるのです。
苦しいこともあるだろさ
悲しいこともあるだろさ
だけどぼくらはくじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう
進め!
ついで、と言ってはなんですが・・・。
現在、朝日新聞の夕刊に「進め ひょうたん島」という記事が連載されています。
朝日を購読されている方は、ぜひ目を通してみてください。
■三日目・田老にて、イベント支援
この日は、グリーンピア田老体育館で行われる「新春筝(琴)コンサート」の支援活動を行いました。
メインは筝(琴)・尺八等によるコンサートなのですが、問題はその前哨戦とも言える、餅つき・お茶・ポップコーン・綿菓子等の来場者サービス、そして子供向けのすごろくゲーム・・・。
前日にミーティングはしたものの、すべては当日会場入りしてからの、ぶっつけ本番。大丈夫か?!
私はポップコーンと綿菓子を作る班に入りました。
しかし班の中にそれらを作った経験のあるメンバーはなく、機械を前にトリセツとにらめっこ。
ああだこうだとやっては見たものの、綿菓子はやけに繊維が固く、ポップコーンは弾けない。
そうこうするうち、体育館のブレーカーが落ちる始末。
おいおい、子供来ちゃうよ〜!!
しかし不思議なことがあるもので・・・。
蓋を開けてみれば、すべての準備は滑り込みで整い、大盛況!
手作りのすごろくゲームで子供たちが歓声を上げ、ボラ扮するトナカイが走り回り、お茶やコーヒーでおしゃべりしてくれるお年寄りの方々、そして餅つきにはいつの間にかおまわりさんまで参戦・・・!
もちろん、わがポップコーン・綿菓子隊も絶好調!
メンバーの発案で綿菓子を子供たち自身に作らせたところ、これが大受け♪
行列の出来る盛況ぶり。
何より嬉しかったのは、年配の方が大喜びでやってくださったこと。
「こんなことしたの、初めてだ」
「わらしに帰ったみてえだ」
はしゃぎながら作っては、綿菓子にかぶりついていました。
いや〜Nくん、素晴らしい発案、ありがとう!!
そしていよいよ、コンサート開始。
演奏グループは高速上のトラブルで一般道に下ろされ、到着の遅れが予想されていましたが、これもなぜか間に合い、定刻でスタート出来ました。
体育館に響く、琴の優雅な音色。
私も来場した方々と一緒に楽しみました。
コンサートも終了し、後片付け。
すべてが無事、終了しました。
申し訳ないけど、正直言ってこれだけうまく事が運ぶとは思いませんでした。
みんなで力を合わせ知恵を出し合えば、乗り越えられるものなんだ。
何より、来場してくださった方々の笑顔に、私自身勇気付けられました。
ボランティアに来ているつもりでも、ともすれば「余計なことをしているのではないか」と思いがちです。
でも、私たちのしたことで、笑ってくれる人たちがいる。
意味は、きっとある。
ありがとうと言ってくれた方々、本当にこちらこそ、ありがとうございます!!
また行きます!