■言いたい放談】ギリシャvsドイツ、経済もサッカーも,

◆言いたい放談】ギリシャvsドイツ、経済もサッカーも[桜H24/6/22]
http://www.youtube.com/watch?v=RneyVrzHMns&list=UU_39VhpzPZyOVrXUeWv04Zg&index=6&feature=plcp
◆言いたい放談でさらに補足しますと
◆1) ドイツ:「因縁の対決」に勝利 欧州サッカー
◆2)一方ユーロ危機問題ではギリシアは今回の選挙で開き直った!
◆こうしたギリシャ強気=開き直りの背景ですが、
A)米国サイド
B) 英国サイド:
C)EU+米国サイド:

◆トルコがギリシアの弱みにつけこんで侵略し管理下におく可能性も
◆D)ドイツサイド:もしユーロを捨ててドイツがマルクにもどるとしたら・・・
◆ギリシアはユーロ危機でキリキリ舞いをしているユーロ圏大国をあざ笑うかのように
◆◇◆
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◆言いたい放談】ギリシャvsドイツ、経済もサッカーも[桜H24/6/22]
http://www.youtube.com/watch?v=RneyVrzHMns&list=UU_39VhpzPZyOVrXUeWv04Zg&index=6&feature=plcp
(債務危機に揺れる欧州では、危機の発端となったギリシャと、救済する側のドイツで、それぞれの利害が対立している。そんな情勢下で、UEFA EURO 2012準々決勝で両国が対決すると言うから見物である。経済に目を転じれば、ギリシャ総選挙では緊縮財政派が勝利して、EU離脱を避ける事になったものの、これがかえっ¬て事態に長期化とユーロ弱体化の深化をもたらす可能性もある。欧州で最大級の責務を背負うことになったドイツの苦悩を、クライン孝子氏にお聞きしていきます。)

◆言いたい放談でさらにの補足しますと
◆1) ドイツ:「因縁の対決」に勝利 欧州サッカー
http://mainichi.jp/select/news/20120623k0000e030189000c.html
準準決勝で図らずもドイツとギリシャが鉢合わせし、戦いましたが
結果は、4対2でドイツが勝ちました。この勝負22日、ドイツ時間
20時45分からポーランドのダンツイイヒ(第二次世界大戦でドイツが
敗戦するまでここはドイツ領土だった、つまりドイツ人にとっては因縁の地)
で行われ、しかも相手が目下ドイツを困らせているギリシアとあって、
多くのドイツ人は、この勝負、何が何でもドイツよ、勝ってくれという願いが
ホンネにあったようです。私はドイツが万が一にも負けるのを見るのが嫌で、
テレビで試合を見るのをやめ、早々にベッドへ潜り、眠ってしまいました。
そして翌日、ドイツ勝利をしたあと、再実況がありましたので、そちらで試合を見ました。
政治の面ではギクシャクしているドイツとギリシャですが、その辺は両国
ともに割り切っていて、小競り合いなどなく観客は和気あいあいとしたムードで
試合をみていたようです。
サッカー好きのメルケル首相は、当日のローマにおけるスペイン伊仏独4カ国による
ユーロ問題首脳会談後、即サッカー場へ駆けつけ、ドイツを声援していました。
◆2)一方ユーロ危機問題ではギリシアは今回の選挙で、ユーロ脱退はノー!
という結果を再総選挙という名のトリックにより世界に示し、その実
ユーロ圏に居座り続け、今後もユーロ圏からカネを搾り取ることが有利と
判断したのか、せっかくユーロ圏が示した緊縮策などどこ吹く風と
約束を反故にし、あろうことか、公務員15万人見直しや年金、一般給与カット
を見送ってしまいました。
(参照:ギリシャ:緊縮策見直し、新政権合意…EUの反発
http://mainichi.jp/select/news/20120625k0000m030087000c.html?inb=yt )
◆こうしたギリシャ強気=開き直りの背景ですが、
◆ A)米国サイド:ギリシアは米国が密かにバックアップしてユーロ潰しの尖兵として
その役割の一端をギリシアが担っている(=回し者)という自負=プライドが
あります。
その証拠に、トップになる人物の多くがバリバリのアメリカ仕込みなのです。、
例を挙げると
・前々首相パパンドレウ(アメリカ人を母に米国生れ、世襲政治家、
ハーバード大学卒)、
・前首相パパデモス(彼はトルシエECB総裁の下でECB副総裁を務めた。マサチュセッツ工科大学卒)
・今回の首相サマラス。(彼は米国アマースト大学で前々首相パパンドレウとともに、同じ僚で共同生活をしていたことがある。 名家出身でハーバード大学卒)
しかも元来ギリシアはケネデイ大統領夫人だったジャクリーヌが
タンカー王オナシスと再婚するほど、トップ関係は親密な関係を築いてました。
◆B) 英国サイド: EFTAを脱退しEUに加盟した英国がギリシアに対し隠れ協力者としての役割を演じて、その支援に手を貸してきた。
裏を返せば、反ドイツ、反フランス、反EU工作であり、今回も早速、英国はギリシアの肩を持って、つために、以下のような嫌がらせをしてみせました。
*英誌 "NewStatesman" 、メルケル首相を世界最大の敵呼ばわり
http://www.welt.de/politik/ausland/article106647467/Merkel-ist-die-groesste-Bedrohung-fuer-die-Welt.html )
ドイツがフランスと組んで金融取引税の導入を図っているのが気に食わなくて
*オランド大統領が英首相に不快感、仏富裕層「大歓迎」発言
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M5VQV96S972801.html )
◆ C)EU+米国サイド: 英国領だったギリシアとトルコの間に位置するキプロス島が
独立したのは第二次世界大戦後のこと。最初はこの島をギリシアとトルコが共同管理を
していた。ところが1974年、トルコが北部を急襲占領し、島を南北に分割してしまった。
南部はキプロス共和国(人口約77万人)としてEUに属し、2008年にユーロ圏加盟した。ところがこのキプロス島も、今やていが債務国としてEUないし他国から融資を受けなければならない苦境に陥っている。
(参照:欧州債務危機、キプロスにも波及か EUに支援要請との観測浮上
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120605/mcb1206051004032-n1.htm )
とすると、
トルコ(人口約7500万人)がこの機会にギリシア(人口約1千万人)とキプロスとも、
◆両国の弱みにつけこんで侵略し自国の管理下におく可能性も出てくる。
トルコは以前からEU加盟を強く希望している国で、にもかかわらずEUサイドは
キリスト教国と違いトルコがイスラム強国である事を理由に加盟国にすることを
遠まわしに断ってきたいきさつがある。
このトルコの不満が、軍事力によるギリシア侵略につながりかねないというのだ。
これがEUにとっては頭痛のタネで、ギリシアはこのEU事情を見破り、ユーロ圏
に居続けるつもりでいるのです。
そういえば、そんな折り、トルコによるギリシア侵略を髣髴(ほうふつ)するような事件が、隣国との間で起きてしまいました。
*シリアがトルコ軍機を撃墜、エルドアン首相「断固たる措置」http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE85M00K20120623英国としては、第二次
*トルコがイラクに越境攻撃 クルド人武装組織拠点
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120624/mds12062421530004-n1.htm
◆D)ドイツサイド:しかも、もしユーロを捨ててドイツがマルクにもどるという選択をしたとしたら、いかなる結果になるか。
現時点ではドイツ経済はEU諸国や米国を差し置いてのドイツ統一依頼の一人勝ち好景気にルンルンしている。この好景気が、今日の円高をさらに上回る世界一のマルク高を呼びこ婿とは間違ない。というわけで、どうやらギリシアはドイツにそのリスクを負う覚悟などない、と見抜いているようなのです。
◆というわけで、ギリシアはユーロ危機でキリキリ舞いをしているユーロ圏大国をあざ笑うかのように今週28、29日にブリュッセルで開かれる欧州連合(EU)首脳会議を前に
「ギリシャ政府は24日、同国のサマラス首相がを欠席する
と発表した」そうす。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012062401001958.html
さて今後どうなるものか。ドイツ国民の大半は、エキスパートを含め
ギリシャにはユーロ圏脱退の選択しかないとみているのですが・・・
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_21世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦て
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴
40余年の経験を生かし、現地よりレポートします。
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