2011-03-22
2011-03-19
東大病院放射線治療チームによる「内部被ばくが実際にどの程度の影響があるのか」についての説明のまとめ
今回の原発事故で被曝に対する不安が広がっている中、東大病院の放射線治療チームがツイッターで専門知識を提供してくれています。
その中で内部被曝についてつぶやかれていたので、まとめ。
以下@team_nakagawaからの引用。
(途中表題は、当方で追加)
日常にある放射線について
私たちは、大気、大地、宇宙、食料等からも日常的に放射線を浴びています。これを「自然被ばく」といいます。放射性物質を含む水や食物を体内に取り込むと、体内の放射性物質が、体内から、放射線を発します。この日常的な水や食物からの内部被ばくは、主にカリウムによるものです。
カリウムは、水や食物などを通して、私たちの体の中に取り込まれ、常に約200g存在します。 その内の0.012%が放射能を持っています。すなわち日常的に360,000,000,000,000,000,000個の ”放射性”カリウムが、体内に存在しています。
崩壊と被爆
”放射性”カリウムは、体内で1秒間当たり6,000個だけ、 別の物質(カルシウムまたはアルゴン)に変わります。 これを「崩壊」と呼んでいます。
そして、崩壊と同時にそれぞれの”放射性”カリウムが放射線を放出します。これが内部被ばくの正体です。 1秒間あたり6,000個の崩壊が起こることを、6,000Bq(ベクレル)と言います。
例えば今、”放射性”ヨウ素が、観測によって各地で検出されています。その”放射性”ヨウ素が含まれた水を飲むと、内部被ばくが起こります。この影響はいったいどれくらいでしょうか?
今回の被害の簡単な見積もり
福島原発から約60km離れた福島市の18日の飲料水に含まれていたヨウ素の崩壊量は、最大で1kgあたり180Bq(ベクレル)でした。1秒間に180個の崩壊が起こっているということです。
ヨウ素が甲状腺に取り込まれる割合を20%とし、その放射能が半分になる日数を6日と仮定できます。 現在の福島市の水を毎日2リットル飲み続けると、720Bq(ベクレル)の内部被ばくを受けることになります。
現在の福島市の水を毎日2リットル飲み続けると、720Bq(ベクレル)の内部被ばくを受けることになります。これは、先ほどのカリウムによる日常的な内部被ばく(6,000Bq [ベクレル])の8分の1以下です。
もちろん、取り込まれ方や崩壊の仕方はカリウムとヨウ素で異なるので、正確な比較ではありませんが、今観測されている放射性物質の影響をこのように見積もることができます。
食品への影響と、その人体への影響の簡単な見積もり
食品についての放射能の測定が始まっており、牛乳などから、わずかな放射能が検出されたと報じられています。しかし、「牛乳問題」は“期間限定”です。そもそも、なぜ、牛乳が問題になるか、順に解説していきます。
過去の被害の例
史上最大の放射事故であるチェルノブイの原発事故では、白血病など、多くのがんが増えるのではないかと危惧されましたが、実際に増加が報告されたのは、小児の甲状腺がんだけでした。なお、米国のスリーマイル島の事故では、がんの増加は報告されていません。
放射性ヨウ素は、甲状腺に取り込まれます。これは、甲状腺が、甲状腺ホルモンを作るための材料がヨウ素だからです。なお、普通のヨウ素も放射性ヨウ素も、人体にとっては全く区別はつきません。物質の性質は、放射線性であろうとなかろうと同じだからです。
ヨウ素は、人体には必要な元素ですが、日本人には欠乏はまず見られません。海藻にたっぷり含まれているからです。逆に、大陸の中央部に住む人では、ヨウ素が足りたいため、「甲状腺機能低下症」など、ヨウ素欠乏症が少なくありません。
チェルノブイリ周囲も、食べ物にヨウ素が少ない土地柄です。こうした環境で、突然、原発事故によって、ヨウ素(ただし、放射性ヨウ素)が出現したので、放射性ヨウ素が、住民の甲状腺に取り込まれることになりました。
ヨウ素(I2)は水に溶けやすい分子です。原発事故で大気中に散布されたヨウ素は、雨に溶けて地中にしみ込みます。これを牧草地の草が吸い取り、牛がそれを食べるという食物連鎖で、放射性ヨウ素が濃縮されていったのです。野菜より牛乳が問題なのです。
結果的に、牛乳を飲んだ住民の甲状腺に放射性ヨウ素が集まりました。放射性ヨウ素が出す“ベータ線”は、高速の電子で、X線やガンマ線とちがって、質量があるため、物とぶつかるとすぐ止まってしまいます。
放射性ヨウ素(I-131)の場合、放射されるベータ線は、2ミリくらいで止まってしまいますから、甲状腺が“選択的”に照射されるわけです。放射性ヨウ素(I-131)を飲む「放射性ヨウ素内用療法」は、結果的には“ピンポイント照射”の一種だと言えます。
実際のところ
子供たちは、大人よりミルクを飲みますし、放射線による発がんが起こりやすい傾向があるため、小児の甲状腺がんがチェルノブイリで増えたのでしょう。ただし、I-131の半減期は約8日です。長期間、放射性ヨウ素を含む牛乳のことを心配する必要はありません。
I-131は、ベータ線を出しながら、“キセノン”に変わっていきます。(ベータ崩壊)8日が半減期ですから、I-131の量は8日で半分、1ヶ月で1/16と減っていきます。3ヶ月もすると、ほぼゼロになってしまいますから、「牛乳問題」も“期間限定”です。
早野先生の出題
この度の原子力発電所の被害をきっかけにして、東京大学理学系研究科物理専攻長の早野先生から出題が来てたのでまとめてみた。
諸注意としては以下
・出題意図は明確だと思うので入試問題のアラ探しみたいなのはナシ
・Googleで調べたことをそのままレポートに書くのは,カンニングと同じ.自分で考えなさい.
・科学コミュニケーションの方も是非ご参加下さい→【物理のプロの研究者へ】私の一連の出題の模範解答をブログに書いて公開してください.ベストアンサーをtweetします.
・回答締め切りは3/20 正午.タグ #hayanoquiz をお忘れなく.
さて本題
問1【理系学生必修】
今,半減期8日のI-131原子核が10000個あったとします.8日後に何個残っているか答えなさい.最初の数が2個の場合はどうでしょう?
補題
じゃ最初の数が1個だったらどう?
問2【物理学生必修】
ヨウ素(I-131)が検出されたと報じられています.I-131であることを確認する原理を,100字以内で述べよ.
問3【物理大学院生必修】
I-131を検出するのに必要な測定器と,その測定原理について述べよ
問4【物理大学院生選択問題】
I-131が出す放射線の種類をすべて述べよ.I-131であることが確認できる放射線の種類とそのエネルギーを述べよ.
問5【医療従事者必修】
I-131の体内被曝が懸念されています.平常時,日本人の体の中に,放射性物質がどのくらいあり,それによる体内被曝量はどのくらいか,即答してください
問6【医療従事者必修】
報じられている「1キログラム当たり1万5020ベクレル」とは,何をあらわす単位か,即答してください.http://s.nikkei.com/hWw1fk
問7【医学部学生選択問題】
「放射性ヨウ素が1キログラム当たり1万5020ベクレル」と「放射性セシウムも524ベクレル」という報道があります.ヨウ素とセシウムの違いにも触れ,健康への影響の有無を適確に説明しなさい.http://s.nikkei.com/hWw1fk
問8【地球物理学生必修】
天然放射線による被曝量が,その人が住んでいる地域によって異なる理由を,簡潔に答えなさい.
休憩
(コノアタリデ ヒトイキイレテ, ミンナデ スーパームーン ヲ ミマショウ. シブヤク ヒロオ カラハ キレイニ ミエテ イマス)
(最初の原子核が1個だった場合の答えとして,ネコと答えた人は,物理がよく分かっていると推定して,一応合格点をあげようかな.)
問9【理系学学部生必修】
半減期Tの放射性物質の個数Nの時間変化N(t)をあらわす微分方程式を即答せよ.
(良く問題を読みましょう.私は微分方程式を書きなさいと出題しました.微分方程式の解を問うたわけではない.)
(崩壊定数λと半減期Tの関係が明示されていない回答では合格できません)
問10【医療従事者選択】
体内被曝が疑われる方があったとします.体内被曝の有無と,その程度を判定するにはどうすればよいでしょう.
問11【理系院生選択】
放射性物質の崩壊とPoisson分布の関係について簡潔に述べよ.
問12【理系学生選択】
測定値15020 Bq/kg などと報じられていますが,同じサンプルを,その直後にもう一度測定するとどうなると考えられるか,簡潔に記しなさい.http://bit.ly/eAWzLW
問13【理系学生必修】
報道やWebで使われている単位, Sv, Sv/h, Gy, Gy/h, Bq, Bq/kgについて,簡潔に説明してください.
以上3/19、21:40現在の出題です。
問14【医療関係者必修】
I-131,なぜ牛乳なのか.牛肉はどうか.即答してください.
以上3/19、22:07現在の出題です。
#hayanoquiz
カンパニーと舞台スタッフのマッチングと舞台監督の仕事の問題
ふとしたきっかけでツイッターでだーっと書いたので、まとめ。
カンパニーと舞台スタッフのマッチング
舞台スタッフとカンパニーのマッチング。これは難しい問題。多くのフリーのスタッフは、やはり縁で仕事をいただいていると思われる。だからこそ、仕事の需要と供給のバランスがとれない。かといって求人情報サイトもない。あるところにあるが、そのようなサイトからの仕事は、条件がむちゃくちゃな場合が多い。
われわれも仕事でやる以上、成立しない案件は断る必要がある。逆にカンパニーサイドとしては、スタッフを探す方法がない。というのも多くても年2回程度の公演で、プロに関わる回数そのものが非常に限定されている。
自戒も込めてだが、なぜこのスタッフと組んでいるのか疑問が残る団体もある。それは単に「他の選択肢がない」ということだろう。
自分が舞台監督なので、その範疇だけで言うと、総合的なマッチング会社を作るのも難しい問題。舞台監督は技術よりも相性の問題が目立つセクションに思われる。また美術や照明、音響など、目に見える成果が残せないというのも障壁を高くしている。サービス業におけるマーケティングの問題に帰結する。
舞台監督の仕事範疇とスキルアップの問題
昨今舞台監督に求められる能力が、変化してきているという問題もある。安全管理や時間管理はもちろんのことだが、仕掛けや映像、特殊効果や小道具など、チーフが立たない分野の仕事は、往々にして舞台監督の仕事になる。また制作がしっかりしていない場合は制作業務の一端もする必要が出てくる。
さらに海外の事例を基に、テクニカルマネージャーという職種に変化しつつあるというのも現状ではないか。そうなるとかなり専門的な照明や音響の知識も必要になってくる。
そんな流れを受け、六尺堂界隈では舞台監督の勉強会が開かれているようで、それは今後広まっていくのを期待している。すでにフリーでやるには限界がある職種となっているように思われる。
そこで問題となってくるのが舞台監督の定義。あまりにやるべき事の範疇が多く、また定式化されていないため、人により解釈が大幅に異なる。また流儀もかなりあり、舞台監督同士での意見の相違も絶えない。実際舞台監督についての書物は、僕の知る限り2冊(赤本と黄本)ぐらいしかない。
安全管理と舞台監督業務の負荷の増大
この震災でより安全面が強調されるようになった。当然舞台監督をやっている人は、それぞれの基準で安全管理がある。が、より厳しくなったことで、より一層負荷が増えるのは、逆に安全面に落ち度が出てしまうおそれもある。そういう意味では、劇場側のサポートをより一層期待したい。
具体的にはfacebookにも書いたが、舞台監督だけでなくプロの制作の導入を促す、有事の際のマニュアルの配布、劇場スタッフの教育の徹底などが(にわかだが)考えられる。カンパニー側の負担が増えるのは問題だが。諸々議論の余地は残っている。
2010-05-07
有名な漁師のコピペ
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」と尋ねた。
すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。
旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、
漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。夜 になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、 もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増え る。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、 ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。「そうなる までにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」と旅行者はにんまりと笑い、
「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」
2010-04-09
ネットネイティブ-ニュータイプとはこういうことか! *追記アリ(4月11日)
ちょっと聞いてくれ。
日本時間午前二時スタート。
マルチタスクの発表とかあって、内容もすごかったんだが、それよりも衝撃的なことが起きたんだ。
appleの発表会は、大きな会場で行われる。
まだオンラインライブ中継は取り入れてない。
したがって、写真などでほぼオンタイムで更新される英語圏の情報が一番早い。
だからネット上では日本人向けに日本人が解説しながら実況中継が今まで行われてきた。
しかし、今晩はひと味もふた味も違った。
なんとそれを14歳の中学生がやってのけたのだ。
14歳の中学生が、USTREAMというオンライン生中継サービスを使って、
英語サイトや中国サイトの速報をみながら、apple発表会の模様を日本語で伝えていく!
(跡地:iPhone OS 4.0 実況 Ustream AM 1:20 スタート予定)
そしてそれを延べ12570人もの人が視聴したのだ!!
ユニークユーザ数的には、一時的に2400人以上が見ていた。
午前2時、中学生のネット生中継を2400人ものappleに注目している人が集中してみている。
こんな状況を想像できただろうか?
日本において、ネット創成期を支えてきた20代〜30代が、今多くのネットサービスを開発している。
その次の世代として、ネットサービスがコモディティ化した世界で成長した10代。
彼らは自在にネットサービスを扱い、海外の生の情報を、事もなく世界中に発信できる!!
これをニュータイプと言わずしてなんと呼ぶべきか!?
最後に敬意を表して、彼のブログとtwitterIDを。
ブログ: http://tehutehu-apple.com/blog/
twitterID: tehutehuapple
追記
なんと彼のブログに、実況の録画が上がっていた。
是非見てみて下さい。
2010-02-16
立ち聞きの活用
日垣隆「ラクをしないと成果は出ない」を読んだ。
その中でこんな項目があった
ブログを世界中の井戸端会議における、「立ち聞き」として活用する
この本を書いた当時は、おそらくtwitterがここまで普及していなかったのだろう。
実際初版は2008年である。
今ではこれは、完全にtwitterの役割である。
twitterの活用として、すべてのタイムラインを追うことは不可能に近い。
そこでよく言われるのが、流し読みである。
気になったら、そこで即反応である。
これはまさに立ち聞きではないかと。
そしてこれだけtwitterが普及した今、ブログよりも最新の情報が手に入りやすいのも事実である。





