おわりに

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エスペラント大会の思い出

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トーマスクック時刻表とユーレイルパス

 世界のエスペランチストエスペラント語を使う人)たちで構成する、パスポルタ・セルボ(民宿組織)を利用したひとり人旅をして、ヨーロッパの10ヵ国を2ヵ月間にわたり、18名の宿泊受け入れと支援で得た経験を、いろいろと出来るだけ詳細に報告しました。
 外国の素晴らしいところを知り、日本に素晴らしいところを再認識する旅行でした。
 私のこの旅行記録の中に幾つか役に立つことが、読者の皆さんにありましたら、素直に嬉しく思います。

 お互いに言葉が通じて話が出来ることは、外国の人と単に仲良く成れたと言うことではありません。折角知り合った外国人と戦争する気など起こらなくなることに、人間の素晴らしさと偉大さを私は感じています。

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「Jarlibro」と「Pasporta Servo」
 英語が得意だったわけでもなく、高校卒業後働き始めて、外国語学習教室に通ったこともありません。そんな私が世界共通語エスペラントと出会ったのは35歳のときでした。6ヵ月間の通信講座を10ヵ月かかって終了しました。

 主にエスペラント語の雑誌を読んだり、海外文通などをしました。
 しかし、長い年月は忙しい仕事のために海外文通さえもすることなく、外国旅行など夢のまた夢でした。

 53歳で早期退職した年の夏に、チェコ国のプラハ市で開催されたエスペラント世界大会へ単独旅行で参加し、中国の上海市で開催された「第1回アジアエスペラント大会」にも単独で参加しました。

f:id:esphashi:20091209144729j:plain 今回の外国旅行は15年振りで、2ヶ月間という長期旅行は全くの初めてでした。長い年月を要しても、夢に向かって少しずつ歩み寄ることも、大切だということを再認識しました。

 このブログを読まれた若い人たちが、イゾリータ(ひとり学習者)私の歩んだ道を越えて、歩み始められるであろうことに、大きな期待をしています。

 長い間、お読みいただきまして、ありがとうございました。
                          (おわり)

〔P.S.〕
・世界共通語エスペラント学習に関心がある人は、インターネットで「エスペラント」を検索してください。無料の学習講座もたくさんあります。また「日本エスペラント協会」の住所を調べて、資料請求することも出来ます。

エス語版ホームページも作成していました(2011-01-16)。2018年に無線でパソコンを使用開始しましたので、現在はまだ再編成中です(2020-01-22)。

・私のホームページ(エスペラント伝習所須恵)は下記にあります。
    https://atomkonto.wixsite.com/denshuusho

11/ :ウェットティシュなど(これから旅をする人への助言)

 携帯用のウェットティシュはとても便利でした(50枚入り2個、1個で十分でした)。

 ポケットティシュも持参しました(10個、5個使用)。

 トイレットペーパーも持参しました(2巻、1巻はビニール袋に入れて、常時リュックの底に置きました。1巻の10分の1も使いませんでした)。

 薄手の透明ビニール袋も持参しました(B5位のサイズ、10枚)。街中でティシュを使用した場合に、このビニール袋に入れたり、食べ物を入れる袋などに使用しました。

10/ :洗濯用具(これから旅をする人への助言)

 肌着や靴下などを自分で洗って部屋の中で干す場合を考え、次の物を持参しました。

(1) プラスチック製の洗濯ハサミ(小さなクリップ式を10個)
(2) ビニール製のロープ(10mを一本)
(3) プラスチック製ハンガー(掛ける部分が360度回転するもの2個)

 ホテルや宿泊先の部屋で、ハンガーを壁に掛けられるような箇所は殆どありません。
 机の引き出しを少し出して掛けたり、椅子の背もたれにハンガーをかけました。

 ビニール製ロープを天上に近い部分で、例えばクローゼットの上部や窓の取っ手金具などを利用して張り、洗濯物を掛けてクリップで留めました。
 粉石鹸は持ってゆかず、小型の固形石鹸を持参しました。

(4) 家の外(窓の外)に洗濯物を干すことは、独立した個人の家以外は、通常許されていません。

***ポーランドのユースホテルで、洗濯機使用に挑戦しましたが、操作盤の文字はポーランド語で、女性事務員に説明を聞いても理解できず、手洗いになりました。

09/ :メガネ(これから旅をする人への助言)

 私は歩行する時に通常メガネは不要ですが、手元で本や資料を読むためには、メガネ(1.5)が必要です。もし失くしたり壊したりすれば、旅行日程表や他の資料が全く読めなくなります。
 外国でメガネを購入するのは大変だと考え、予備2個(1.5 と 2.0)をダイソー(百円ショップ)でケースと共に買いました。

 1個は、ズボンのベルト通しに、フックで常時ぶら下げました。
 予備の1個はリュックの中に、残りの1個は旅行カバンの中に入れておきました。
 2ヵ月間の旅行が終わるまで、幸いメガネを失くすことはありませんでした。

 ヨーロッパは日差しが強いと聞いていましたので、サングラスを1個持参しました。

08/ :薬(これから旅をする人への助言)

 持病の喘息の薬(予防吸入、喉拡張吸入)は、病院から多めに貰って行きました。説明書には英文の記載がありましたので医師の処方箋は持たず、薬の服用説明書を持参しました。

 現地のエスペランチストに同行してもらえば、処方箋など無くても薬を買うことが出来ました。またその時使用している薬箱や薬の容器(チューブなど)があれば、同等の薬は一人でも買うことが出来るようです。
 薬局は、大きな街ならば、どこの汽車の駅にもありました。

 その他次のような薬を少量ずつ持参しました。
(1) 風邪薬(ルル)(2) 正露丸 (3) ビオフェルミン (4) 胃腸薬 (5) リバテープ (6) シップ薬 (7) 筋肉痛用ぬり薬 (8) 指サック (9) マスク+ガーゼ (10) メンソレータム

 飛行機に乗る前のチェックでは、携帯用吸入器を持っていましたので、薬入れの袋をリュックに入れておいて、質問があれば取り出して説明することにしました。実際には質問を受けることはありませんでした。

 シップ薬はヨーロッパの、どこの訪問国でも見当たりませんでした。スイスのローザンヌ市で泊めてくれた家族の女性が、前日足を捻挫して痛くて眠れないと言っていましたので、女性にシップ薬をあげたら、その効き目に驚いて、一晩足の痛みも無く、ゆっくり休めたと好評でした。
 粘着力が残っているなら、まだ効き目があると説明して、別れるとき2枚差し上げました。翌々日から家族で避暑地へ出かける計画でしたので、役に立ったと思います。

07/ :支払いと小銭入れ(これから旅をする人への助言)

 ヨーロッパの多くの国々はユーロだけで通用しますが、幾つかの国では、その国独自の貨幣が通用しています。

 スイスでは、ユーロで支払いが出来ますが、つり銭はスイス貨幣になりました。

 ハンガリーポーランドでは、ユーロは通用せず、それぞれの国の貨幣を使用しなければなりません。そのため、入国して早い時期に両替が必要でした。
 私は列車を利用しましたので、主に駅で両替しました。公設のものではなく私設両替ですが、大きな駅には必ず両替所が幾つかあるようです。

 通過した国のお金は、マジック・ファスナーで入れ口を閉められる小さなビニール袋を持参し、その袋に入れてリュックのポケットで保管しました。

 何か品物を購入する場合は、値段札を必ず確認しました。表示されていない場合は、一応尋ねました。言葉は「ハウ・マッチ」のみでした。

 支払いには、小銭入れのフタを開けて、小銭をズラシして店員に見えるように差出し、必要な金を取ってもらいました。

 ポシェットには紙幣の束を入れずに、紙幣は1枚ずつ取り出せるように折りたたんで、数枚だけ入れて置きました。