藤原帰一『戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在』

戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在 (講談社現代新書)

戦争を記憶する 広島・ホロコーストと現在 (講談社現代新書)

戦争をいかに記憶するかということが,戦争と平和についてのイデオロギーの基礎をつくっている,と著者はとらえる。死ぬ必要がなかった犠牲者を悼むという思いが,一方では反戦思想に発展し,他方ではナショナリズムへと発展したのはなぜか。戦争はどのように覚えられてきたのか,戦争の記憶から引き出された戦争観は,地域と時代によってどう異なるのかを考える。
読みやすさ★★★☆☆
おすすめ度★★★★★