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2006-02-11 避難所生活3日目

メタリアリスト梅田望夫

梅田さんは「Web1.0的」という言葉を褒め言葉として使うことがあるようだ。それを知らないとビックリすることがある。

梅田本イベントで、グリー副社長の山岸さんを隣に置いて、梅田さんは「SNSのビジネスモデルは1.0的」と言っていた。私のような2.0原理主義者は「うわっ、グリーに死刑宣告しちゃったよ!しかも、当人を目の前にして」みたいに驚いてしまうのだが、この1.0的というのは、「ビジネスモデルがしっかりしていて事業の発展の道筋が明解」というような意味での褒め言葉なのだと思う。

逆に言えば、リアリストとしての梅田望夫は、Web2.0的なビジネスモデルが非常に不安定であやふやなものであるということをしっかり認めている。

では、梅田さんは、本心はリアリストで1.0派なのだけど、ロマンチストとしての梅田さんが別にいて、そのロマンチストがわけのわからないWeb2.0に託して夢を見ているのだろうか?

私に言わせると、そういう解釈は全然甘い。

シリコンバレーでは単なるリアリスト的な観点では的確な未来予測ができない。金儲けもできない。シリコンバレーには計算できない人間がたくさんいて常にハプニングを起こし、リアリストの計算通りには、決して動いてくれないのだ。シリコンバレーはそういう場でありインターネットもそういう場である。おそらく21世紀はそういう時代なのだろう。そして、そのような冷徹な現実を梅田さんは長い間現場で間近に見てきた。

リアリストが、リアリストとしての自分の限界を突き付けられた時、そのような「現実」を拒否して、自分のリアリスト的観点に固執すると、「現実主義というイデオロギー」の信者となる。その「現実」を受けいれられる人、リアリスト的観点の限界を目の前で起きた「現実」に添って認めることができる人、それが本当のリアリスト、言わばメタリアリストである。

梅田望夫という人は、貫徹したリアリスト、メタリアリストなのである。

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