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2006-03-29

銀座のどまん中でなければ無人島に一人

私としては基本的には、このエントリに自分の言いたいことが全て言い尽されている気がしたけど、あえてこの先を考えてみる。


最も問題なのは、「悪意ある存在を消して、良い社会を作った」という事象と、
「あなたにとって都合の悪い存在を消し去ることで、あなたにとって都合の良い
世界が出来上がった」という事象の区別を、
 
 区別をしようとした本人が、区別する術を持たないこと
 
が問題なのです。それは結局、社会から自分の気に障る対象が無くなるまで、
延々と撃ち殺すことと大差ない結果を生むことになるでしょう。
デジモノに埋もれる日々: レビューに貴賎なし - 客観的な「善悪」を付けたら止められない

善悪の区別をネットの参加者全員で合意することは不可能だから、これは正しいと思う。

しかし、2〜3人でその指標をある程度一致させることは可能であり、多くの人はリアルでは相当価値観が一致した人に囲まれて毎日暮らしている。

その違いはどこから来るかと言えば、ネットのアーキテクチャと囲われた世界の相性が悪いからだ。インターネットというものは読んで名の通り、ネットするもので、ネットするとは「つなぐ」ということだ。つないでから一部を制限することはできるけど、その制限は常にデジタルだ。

ネットから「自分の気に障る対象が無くなるまで、延々と」ファイアウォールの設定をしたりアクセス制限ユーザを追加したりすることはできるけど、その設定が完成した時には、そのLANは世界から切り離されていて「インター」ネットではない。

インターネットが用意できるアクセス制限は、銀座のどまん中でなければ無人島に一人という極端な選択を強いるものであって、リアルの友人関係のようなゆるやかに閉じられていて微妙に開かれている世界を作ることは苦手だ。

だから、c-komさんの主張には全面的に同意するけど、それは、世界の絶対的な真理や普遍的で回避不可能な本質ではなくて「ネットのアーキテクチャの限界」だと思う。それと反対の考え方の人は、ネットの使い方を間違っていて、ネットに求めるべきでないものをネットに求めているように思える。ネットでは「銀座のどまん中」が嫌だと言えば、あなたか私が「無人島に一人」になるしかないのだ。そして、私はどちらか片方しか取れないと言われれば、仕方なく「無人島に一人」ではなくて「銀座のどまん中」を選択する。そして、「銀座のどまん中」には自分と考え方や感じ方が違う人がいることを受け入れるしかないのは当然だと思う。

「それがおかしい」というのは、倫理的な問題ではなくてアーキテクチャ的な問題だと思う。何か根本的にネットのアーキテクチャを革新しないと「ゆるやかに閉じられていて微妙に開かれている世界」は作れない。

ネットに対してそういう革新が可能ならばぜひやって下さい微力ながら応援します多少ならば知識経験もあります革新せずにネットがそうであれと命じているのは「空が俺の上にあることが気に食わない」と言っているようなもので下にあったらそれは空ではなくて空が下にあったとしてもあなたの上には何か別のものがあって結局それが気にくわないのではないかネットが仕切られてないのが気に食わないと言うけど仕切られていたらそれはネットではないし仕切ることができたらつながる為の仕組みが別に必要になってそれをネットと呼ぶなと言うなら呼ばなくてもいいけどその何かが気に食わないと結局あなたは言うのではないか異物との出会いを加速する装置が発明された歴史はもう覆らない異物との出会いを加速する装置が発明されたことは俺のせいではないその装置を「異物との出会いを加速する装置」と呼ぶのは俺の無知か誤解かもしれないが倫理的欠陥ではない俺のことを倫理的な言葉で非難するな俺のことを馬鹿と呼べ馬鹿と読んで教えろ俺が何を勘違いしているか教えろこれくらいの変な言語実験で驚くな驚くなかれこのような読者罵倒芸はその筋ではもはや古典的に確立されたものでそういうあなたの知らない世界が押し寄せてくる想像外の馬鹿があふれかえっているそういう世界なのだネットはしかしそう俺が言うことを倫理的に非難するなどうしても気に食わなければ俺を馬鹿と呼べ馬鹿と呼んだ上でアーキテクチャーの革新をしてくださいおながいします。

muscovyduckmuscovyduck 2006/03/29 18:58 答えはすでに「どうぶつの森」の中にあるような気がします。http://mitaimon.cocolog-nifty.com/blog/2005/12/post_71b9.html

まほうるまほうる 2014/12/02 20:38 インターネットとは区別されたアプリの世界は、ネットとは別のアーキテクチャになりうるのかな、とか考えたり。

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