基礎。

親愛なるあなたへ

多くの人が思うのが、成功するにはなぜ一度「落ちなければいけないのか」ということなのですね。

ほとんどの人は途中であきらめてしまいます。

人間は目に見えるものに左右されますから、仕方ないことかもしれません。

でも、こう考えるとすごく分かりやすいでしょう。

今、「普通の人生」を木造2階建ての家だとします。

普通に暮らせるし申し分ないけれど、周りと一緒でちょっと飽きてきた。

3階建てや庭付きの家に嫉妬する自分にも嫌気が差した。

そしたら、どうせなら30階建てのビルを建てよう、と思う。

屋上にプールを作って何して、と思う。

でも、木造2階建ての上に30階プール付ビルを建てる人はいませんね。

まず、我が家を壊さないといけない。

すると住む場所がなくなってしまいます。

どうやって暮らそうか。

世間の目もある。

周りからも「あそこ、崩れてるよ」となります。

さらに撤去費用もかかる。

「手に入れる」のではなく「失う」ためにお金を払うこのバカバカしさはいったい何だ。

そして崩した後、30階建てのビルに耐えらえるだけの「基礎づくり」をしなければならない。

ひたすら深い穴を掘ってコンクリートを流し込んだり杭を打ち込んだり、土地を整えます。

2階から30階へ「上」に向かうはずが、何故かひたすら「下」へ向かっている。

「おかしい、勇気と覚悟を持って住む場所を失い、お金を失い、こんなに頑張っているのになぜだろう」と思って人はやめてしまうのですね。

成功へはどうしても下積みが必要です。

いわゆる「辛くて大変な時期」を必ず通る。

成功者は万人この時期を経験しています。

でも家を壊すのも、そのために払う代償も、大切な基礎づくりも、すべては「土台」なのだから、しっかりやっておけば必ずとんでもないビルが。

私事になってしまいますが、人生を変えて7年目。

いまだ社会的、金銭的成功とはほど遠いように見える筆者のこのガンコさはおそらくそれを知っているからなのでしょう。

基礎ができれば後はカンタン。

工事って、基礎を作ってるときには「ココ、ずっと工事してるけど何やってるんだろう」と思うけど、ちょっと建設にとりかかるとあっという間に出来上がって「もうできたの」って人は思う。

不思議なものですけど。

今までのものを壊し、新しい地盤を作る。

そのことに最も時間をかける。

それが終われば後はカンタン。

カンタンだから、周りの人は「いきなり成功した」ように思うのですね。

by You