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ヨーロッパから環境事情 (オックスフォードの環境博士の日記) このページをアンテナに追加


新しいブログを自分のドメインで始めました:
http://blog.takeshitakama.com/


基本的に、もうはてなダイアリーは更新しないつもりですが、今のところ上のブログと同時のアップしています。

英国の古都オックスフォードに住んでもうすぐ8年。オックスフォード大学の環境学部で博士を取り、そのままシンクタンク系の環境研究所で働いています。クライアントは主に国連、欧州連合、政府系開発エージェントで、活動地域はアフリカなどの途上国が中心です。その為、私の活動範囲は環境単独でなく、発展と環境の仕事です。

例えば、私が関わっている温暖化・気候変動のプロジェクトは、気候モデルの研究ではなく、「適応策」といわれる「温暖化が始まっている不確定性を考慮した」発展問題についてです。他に興味がある事は、マイクロ・ファイナンス、クリーン・燃料としてのバイオ燃料、アフリカ問題、赤道原則などのCSR、発展と教育、不確定下での意思決定、それから、もちろん日本の動向の事。 ただいま、日本の某離島生活中!

詳しいプロフィールはここ、もっと詳しくはこちら、RSSフィードはここ

2008-06-06

慌しい一週間

私のブログを楽しみに待っている人がいるとは思っていませんが、もしそんな方がいましたら、更新していなくて申し訳ありません。スウェーデンに出張から帰ってきてからの方が忙しかったです。今週しなくてはいけなかった事が:

「ある」、「ある」、「ある」で、過去に問題になったテレビ番組「なんちゃら大辞典」のようになってしまったが、大変でした。これらの合間に、先週スウェーデンであった方々にお礼のメール修士生への励ましと叱咤の電話、などなど。

すべてがうまく言ったとは思わないけど、まあ、よしとしましょう。ということで、ブログ更新は怠ってしまった。

それでも、うまくいったと思ったことは、エチオピアマイクロ・インシュランス保険)のプロジェクトにいろいろな方が手伝ってくれる事になったこと。RAND Corporationと、ミューヘン再保険財団と、オックスフォード大学経済学部研究者の方々が、僕のちっぽけなプロジェクトに興味を持って、手助けをしてくれるとのこと。おもった以上に研究所から予算をもらえなかったので、これは本当に助かります。

どんな人にプロジェクトという「船」に乗ってもらうかが、航海の成功に関わると思っているので、このプロジェクトも成功の兆しが出てきました。


RAND Corporationとの共同研究に備えてかれらの意思決定フレームワークを緊急で勉強しています。そこで、この本を読んでいます。


何度か書いていますが「堅固な意思決定」とは、不確定な将来への適応できる物である。長期的な意思決定では確率論はあまり役に立ちません。この事を、「堅固な意思決定」を始めて聞いた人にもわかりやすく説明していますし(1と2章)、現実的な方法論も書いてあります(3ー5章)。我がストックフォルム環境研究所の政策研究も大きな例として使われています。

おすすめです。

実は買わなくてもRAND Corporationのサイトからダウンロードできます。

http://www.rand.org/pubs/monograph_reports/MR1626/



最後に、実は明日何年の伸ばしていた博士卒業式を行います。4時にシェルニアン大講堂の前で写真撮影です!

それでは、よい週末を!

過去の「堅固な意思決定」の記事

従来の開発問題はどれだけ将来予測し、素晴らしい計画を立てるかだったが、「適応プランニング」は連鎖的な短期の意思決定と状況学習の連続である。さらに、そこに「堅固な意思決定」という物が入ると、利益率や効用の最大化だけでなしに、どれだけ将来の意思決定の節のオプションが縮まらないかも考える。

2008-05-30 - ヨーロッパから環境事情 (オックスフォードの環境博士の日記)

僕の関わっている、アフリカなどの貧困層が、この分野になると思います。気候変動や政治的要因など不確定性な部分が農業などの意思決定に反映する。競争は激しくないが、セカンド・チャンスもなく、失敗したら次の年の種が無い世界

「負けない為」の意思決定論が通用する分野 - ヨーロッパから環境事情 (オックスフォードの環境博士の日記)

政治家と分析屋は予想が出来ないと嘆くより、国民に「多様で不確定な未来」に対応できる力をつけることに集中したほうが良いでしょう。国の判断に頼りきりになっていては、困るの自分だと思います。今の日本だと8番の地方レベルの対策も大切かもしれませんね。がんばって生きましょう!

「政策決定者への10の提案」から一回り - ヨーロッパから環境事情 (オックスフォードの環境博士の日記)

この事もあり、「Stern review」でも、ある一定のシナリオに基づいたある一つの経済モデルの回答は信頼できないとしている。経済モデルで一番役立ちそうな事は、「定数をフレームワークにまとめること」であり、その過程でのいろいろな考察である。ここを無視して、いきなりアウトプットの「一つの数字」に執着するのは意味が無い。

経済モデルの心構えは「急がば回れ」 - ヨーロッパから環境事情 (オックスフォードの環境博士の日記)