さよなら、せんせ

円環少女 (2) 煉獄の虚神(上) (角川スニーカー文庫)

円環少女 (2) 煉獄の虚神(上) (角川スニーカー文庫)

現代ラノベのフォーマットであるはずの中高生が主要キャラにあんまりいないという、べつに問題視するほどのことでもない特徴を持つ円環です。とりあえず素敵だ、メイゼル。つかこれって今一番先鋭的にライトノベルしてるんじゃねーの?型月な構築への欲望と秋山瑞人な残酷とあとシャナの恥ずかしさを乗り越えそうな気配が。浅羽がいないイリヤを型月でやるということか。これでロリとかラブコメがなかったらつらい、それこそ飾り。仁に助けられてショック受けて踏み出すことを決意するとかさ、もうヤバイ。メイゼルもきずなも仁とは断絶でしか繋がれないのだ。それでもつなぎ止めようとする、その無様さがどうしようもなく愛おしい。