『手の平返しする準備は出来ていた』

僕妹漢読(ぼいかよ)なあ。うん。

http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/goldennews/archives/51641055.html

悪意が足りない(キリッ

ダブスタ(キリッ

作者とか読者とかじゃなくてもっと大きい意味でのセルフノリツッコミではあるがゆえに好事家の目を引くけど件の小説もまた我々を取り囲むこの奇妙な状況を払拭するには至らない。自己批判を促されるよりもそんな危機感は最初っから持ってるはずで、まあ〜〜〜〜(任意の名前)が身分を隠して出したってんなら価値のあることだと思うがな!

いや、僕は世界を風刺するよりも革命がしたい人間なので。

結局、これを誰が読むの?ってなったときに、ラノベ読みがラノベ読みを皮肉ったラノベを読んでもなあと思うわけです。ちなみに僕はケータイ小説に関しては立ち読みすらこれまでの人生でほんの数分間しかしたことがありません。2011年現在のケータイ小説ってどうなってるんだろうか?でも昨日本屋で文庫サイズ右開きで実写の美男美女カップルが表紙(ノンノのモデルだったかな?)で本文は横書きの奴を30秒くらい立ち読みしました。女子向けラノベの棚の所に置いていたのでまあそこらの層に読まれているんだろうと思います。そして僕はその表紙の美男美女のデザインが「アリ」だと思ったのです。幼馴染がどうとか書かれてたはずwなんと言いますか、商品として洗練されてるように思えたのであります。実際どうなのかは分かりません。でまあ、この『ぼいかよ』のイラスト見たときに私の胸に去来したのはまさしく虚無的ながっかり感ではあるのであります。

真に壊れかけているのは文章ではなく、イマージュの総体なのでありましょう。

分かりやすくどのように壊れているのかと言うと、オタクが実写で抜く時の壊れ方でしょう。ブリキ絵にブヒってるはずの我々がなぜかのような映像で抜かなければならないのか。そういう壊れ方でありましょう。

ラノベは見た目が9割(キリッ、とかのほうがクリティカルでもないような、でもあるような。

つまり、メディアミックスが8割(キリッ

コメ欄とかで先行する文豪たちの名前挙げゲーム状態だけど、僕は読書量が大したことないんでそういうのはよく分かりませんが、「こういうラノベを書いてる作者は一体どこに自分の軸足を置いてるのだろう?」って思うわけです。ディストピアな世界に設定されてはいるけど妹にはツンデレされて「このラノベ読んでる俺はメタ視線確保w」とか読者に思われれば自分が皮肉ってる状況に加担してるだけになるのでは? おそらく作者は、少なくとも怒り狂ってるわけではなく、一種のナルシシズムによって書いたはずである。

そのナルシシズムは常に既に私達の傍らに寄り添うものと同質のものなのだ。

私の、あなたの、壊れかけたイマージュ……。

僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)

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虹のように消えてゆく (ピンキー文庫)

虹のように消えてゆく (ピンキー文庫)

幼なじみラブに波乱到来!? 切ない青春ラブ
シンと奈緒は、お隣の家に住む幼なじみ。ずーっと一緒だった二人の16年目の夏、事件が!? お金持ちで美少女、完璧な転校生の舞が現れて…。すべての女の子に贈る、切なく苦しい青春の記憶。

天使のように舞い降りる (ピンキー文庫)

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あの夏から2年──。『虹のように消えてゆく』続編!
シンと菜緒は、お隣の家に住む幼なじみ。大学生になった菜緒の前に、恋人を喪った担当教官が現れる。切なく甘く、どこまでも透き通ってゆく恋物語

今調べたw 心なしかタイトルの語感が似ていないこともないw たぶんだけどこの美男美女はモデルさんが高校生のコスプレしてるはずなんだよねwそういう捩れもまたいいじゃないですかw

高校時代はハイスペック転校生に男を奪われかけて、大学時代はハイスペックな教授と恋人との間を揺れ動く。まるで北川みゆきじゃないですか。いやはや、素晴らしいw。大学を舞台にすることすら困難などこかの業界と違ってw(ニヤニヤ

結局このエントリで何が言いたいかというと女子高生と付き合いたいなということですね。うん。それに尽きる。

女子高生というイマージュ……。それをあっさりと捨てることの出来る作者のmiyuはタダモンじゃねえな。これがビルドゥングスロマンってやつか。

そういえば北川みゆきあかほりさとるって夫婦なんですよねえ。(棒

ケータイ小説ライトノベルの壊れた世界。(棒

チュドオオオオオオオン(世界の壊れる音