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元書店員の乱読日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-04-11

美味しいご飯と北欧の魅力/映画「かもめ食堂」他

今更ながらですが・・・

半年くらい前に観た「かもめ食堂」の感想と、北欧ブームの事なんぞを書きたいと思います。

映画公開時あたりには食パンCM映画の1シーンが流れていたので、映画をご覧になっていない方でもご記憶の方もいらっしゃるかと。

主演の小林聡美さん、旅行者役のもたいまさこさんと揃えば思い出すのは、伝説のコメディドラマ「やっぱり猫が好き」。*1

お二人に、同じく旅行者役の片桐はいりさんも加わると、強烈な個性が放つお洒落モードみたいな独特の雰囲気があって、映画に興味はあれどなんとなく苦手意識が働いて、つい避けてしまっていたのです。

ああ・・・こんなに素敵な映画だったなんて、もっと早く観ておけば良かったよ〜っと、今では後悔しきり!!

かもめ食堂 [DVD]

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誰かが作ってくれるご飯

日本人のサチエさんが、北欧フィンランド首都ヘルシンキの街角にオープンした小さな食堂「かもめ食堂」。日本食に馴染みの無い地元の人達が行過ぎる中、日本食の定食屋としてメインメニューをおにぎりにするも、お客さんは店を遠巻きに見て過ぎていくばかりで、なかなか思うようにはいかず。

そんなかもめ食堂に、一人の日本好きなフィンランドの青年がやってきた事を皮切りに、地元フィンランドの人との交流や、日本人女性達との出会いから紡がれる人間模様&美味しい日本食がミックスされて、ゆったりと過ぎる日常と美味しそうな食事の数々を眺める幸福感に、しみじみ脳がとろけそうになってしまいます。


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(サチエ役の小林聡美さんが、かもめ食堂で調理しているところ)

以前感想を書いた、吉田篤弘さん(クラフト・エヴィング商會*2、の「つむじ風食堂の夜」や「それからはスープのことばかり考えて暮らした」の世界観ととても雰囲気が似ていて、とびきり幸せな気分に包まれる物語です。


日本の味、おかあさんの味

かもめ食堂」のオーナー、サチエさんの提供する料理は、まさに家庭で作るお母さんの手料理。


コーヒーは自分で淹れるより、人に淹れてもらった方が美味しい。」


おにぎりは自分でにぎるより、人ににぎってもらった方が美味しい。」

大人になって、自分で作った物を自分で食べるようになるとつくづく思い知らされるのだけど、基本的に人が自分のために作ってくれたものは、ただ、それだけでバツグンに美味しいんですよね。料理の味そのものがどうこうじゃなくて、自然に「いただきます」と「ごちそうさま」が口をついて出てくる満足感を得るといったらいいのか・・・。

映画の中でサチエさんが、「ガイドブックに載せるような日本食レストランじゃなく 地元の人がふらりと立ち寄るような食堂でいたい。」 とこだわった理由がとてもよくわかる気がします。

かもめ食堂はショールームみたいに素敵な内装だけれど そのオープンなキッチンから女性達の手で運ばれる料理達は、友達の家に遊びに来て、その人の手作り料理をご馳走になっている温かい感覚に似ている。

昔遊んだ「おままごと」や「お店屋さんごっこ」の記憶を思い出したりもして、片桐さんや、もたいさんのように、自分もかもめ食堂を手伝っている姿を想像したりして、童心にかえって楽しむという要素まで満たしてもらえました。

原作はこの映画のために、群ようこさんが書き下ろしたそうで、群さんはこういう和やかな空気感を作るのがとびきり上手だなぁ。

かもめ食堂 (幻冬舎文庫)

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かもめ食堂のモデルになった実際のお店

かもめ食堂動画を探していたら、なんと実際にモデルになったフィンランドヘルシンキにあるお店に足を運んで、その様子を撮った動画を公開して下さっている方がいらっしゃいました。(嬉!)

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ちゃんと出演者の女性達の写真が飾ってあって嬉しい。日本語のメニューがあるって事は、映画のロケ地ということもあるかもしれないけれど、映画を見た観光客の方もよくいらっしゃるのかもしれないですね。

ああ〜、ものすごく羨ましいです!私も現地に行ってシナモンロール食べたいな〜。


北欧ブームの原点

気づくの遅すぎで今更何をという感じですが、家具や雑貨でも、最近やたらあちらこちらで北欧という文字を見かけるな〜と思ったら、スウェーデン製輸入家具・雑貨格安で販売するIKEAイケア)の存在や、「かもめ食堂」が北欧ブームの火付け役になっていたんですね。




本屋さんで売っている様々な雑貨カタログ*3でも、北欧雑貨は人気があるみたいですが、私が好きな紙もの雑貨なんかも、北欧の文具や郵便物グッズ(箱とか封筒とか)はシンプルなそっけない感じがすごくお洒落でいい。見ているとあれこれ欲しくなってしまうので困りものです^^;

寒さが厳しい気候の北欧で大切にされてきた屋内の生活の充実が、スローライフ、スロースタイルを求める今の日本の人々のニーズとうまくマッチしてるのでしょうね〜。


世界の新婚さんの食卓

ちょっと話がそれますが「かもめ食堂」とは食繋がりということで一つ。

女性お笑いコンビの「オセロ」が司会をつとめる「知っとこ!」(毎週土曜日、朝7時30分〜9時25分)という番組で、「世界の朝ごはん」というコーナーがあるんですが、このコーナーだけは毎週ウキウキウォッチングせねば!と頑張ってます。(でもつい、お休みの日はこの時間寝過ごしてしまう・・・)




世界中の新婚さんの家にテレビカメラが突撃して、新妻が旦那さまのために手作り朝ごはんを作り、「あなた〜♪朝よ(はぁと)」とベッドにいる夫を起こし、「う〜んっ、君の料理は最高だよ(ラブ)」といちゃいちゃノロケシーンを見せつつ、夫が新妻の手料理に舌鼓をうつ・・・というコーナーです(笑)

世界各国の普段のままの朝食レシピも楽しみの一つですが、新妻がぎこちない様子で料理を頑張っていたり、新婚さんがいちゃいちゃしながら一緒に朝食を食べてるシーンを見てると、その幸せそうな食事風景にこっちまでなんだか気持ちが和んでしまうのです。

「むうっ、朝っぱらからベタベタしやがって〜っ!」と、テレビの中の小奇麗な新妻とは対照的に、小汚い起きたばかりの格好で頬をピクピクひきつらせながらもw、画面を通じて海外の異国情緒溢れる食卓と新婚さんのラブラブぶりを疑似体験して楽しませてもらってます。(我ながらアホだw)


ただ、番組開始以来続いている人気コーナーなのに公式にはレシピしか載ってないのが残念。本も出ているけれど果たして新婚さん達のエピソードが載っているかどうか・・・もぉぉ〜、イチャイチャしてる新婚さん達があってこその「世界の朝ごはん」なのにな〜っ(笑)



結局何が書きたかったのか直地点の見えない記事になってしまったのですがw、「かもめ食堂」でのほんわかした調理風景と、「知っとこ!」の新妻の料理風景がイメージ的に私の中で被るので、両方同じ記事に書きたかったという事で書いてしまいました^^;どちらも観ていると幸せな気分になれます♪

*1やっぱり猫が好き - Wikipedia

*2大人がみる珠玉のおとぎ話/吉田篤弘の本 - 元書店員の乱読日記

*3:雑誌で紹介されている品を通販で注文できるカタログ兼雑誌

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