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2006-12-30 浅香光代 vs サンボマスター

作品から作者をプロファイリングすること

壁に落書きされないために、最初からイラストを描いておくといい、とかいうじゃないすか。そんで、こないだ見た壁の絵で、あきらかに大友克洋の流派の人物が描かれているものがあって、下記のようなことを考えました。


まんがを読んだとき、バックグラウンド情報をまったく知らない作家を、これはきっと男だとか女だとか年齢はいくつだとか予想し、当たったりはずれたりします。絵とストーリーから判断する、作者のプロファイリングと申せましょう。「あんなかわいらしい絵を描いておきながら作者はバケモノか」的なギャップが後でわかって面白かったりします。どんな人が作ったものかわかると、作品を鑑賞する視点が増えますからね。そもそも何を材料に、そんな判断を為すのでしょうか。

絵だと、どんな判断材料があるでしょう。ひとつには、物理的な筆圧の強弱。たしかに男性のほうが腕力が強い傾向はあるけれど、それだけで確定はできないですね。こういったフィジカル面での判断を、きっと我々は無意識のうちにやっているんですが、あと何かあるかな、すぐには思いつきません。本宮ひろ志作品においてのアレとか。

あと、絵の描きぶりから判断することもあります。メカが下手だから女かもしれん、ジジイがかっこいいので男かもとか。もちろん例外もあり*1

ストーリーにおいても似たような判断基準があって、絵の筆圧に相当するのは文体、そして絵の描きぶりに相当するのは作品に流れる思想といったところでしょうか。女の一人称はわりとよくできているけど、マッチョイズムが見え隠れするから男だとか。

でも、もっとも有力な判断材料は、その作者が過去人生において見聞きしたものが何か、だと思います。世代にしろ性別にしろ、それがわかったときについでに推測されるものでしかない。たとえば、絵の成分は小学館系で話のつくりがるーみっくだなあ、とか。この作品は寄生獣を意識して製作されており、オマージュしているようにも感じられるため、安易なハッピーエンドにはならないだろうとか。

そうしてプロファイルがわかると、作品鑑賞にメリットがあったりなかったりします。おすすめ


音楽でも映画でも似たようなことはできるはずです*2。さてどんなポイントに着目すればよいのでしょうか。これから考えて、やってみようと思います。

*1:さっきからおれは男尊女卑してないだろうか心配です。そもそも性別を予想するのが目的なんじゃなくて、まあ現時点での社会で性別が当人に与えて人格形成する要素も大きいことから、作者の性別がわかるとなんとなく鑑賞のたたのしみが広がるというだけであって、ジェンダーどうしたこうした的なものにはこのエントリで言及いたしません

*2:芝居やほかのジャンルの作品なんでもできるのでしょうが、たぶん自分がある程度詳しくないとできないですね

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