豊橋南藤井眼科クリニック診療日誌

2013-09-07

ブルーライト問題 その◆


こんにちは、院長の藤井です。


今回は前回の続き、ブルーライト問題です。



前回はブルーライトは有害である可能性が高いことを説明しました。


しかし、「ブルーライトには有害な一面もある」といったほうが正しいです。


なぜかというとブルーライトはわたしたちの体内時計にも関わっている可能性が高いのです。


ちょうどこの点について「眼科 2013年7月号」に詳しく記載がありました。


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つい最近までわたしたちの目が光を感じ取る細胞は2種類(錐体と杆体)だけと考えられていました。


ところが約10年前にメラノプシン含有網膜神経節細胞という細胞が見つかり、これが光を感じ取る、という大きな発見がありました。


この新たにみつかった細胞はある種の光の波長を感じ取り、体内時計に関係するメラトニンという睡眠ホルモンの産生を抑制することもわかってきました。


そしてその波長がブルーライトだったのです。


つまり日中にブルーライト(もちろん日光に含まれます)を浴びることで、睡眠ホルモンが出なくなり活動的になり、太陽が沈んで夜になると睡眠ホルモンが産生されるようになり眠くなる、こうして1日のリズムが作られます。


そうすると日中にブルーライトをカットしすぎるとこの体内時計が狂ってしまいます。


実際に、ずっと室内ですごして光を浴びないと昼夜逆転しやすくなったりします。


また高齢者で不眠が多いのも、加齢により白内障になると目にブルーライトが入りづらくなり、体内時計が狂うため、ということも一連の研究から示唆されてきています。



このことからはブルーライトは多すぎても少なすぎてもダメということになります。


たとえば紫外線も浴びすぎると有害ですが、少し浴びることは皮膚の殺菌にもなります。
(実際に尋常性乾癬などの病気では紫外線が治療として用いられています)


つまりどんなものも適量があるのです。



最終的な結論としては、現状ではブルーライトにあまり過敏にならずに、昼はブルーライトをしっかり浴び(パソコン作業で疲れ目がひどい方はある程度カット)、夜はできるだけブルーライトはカットという生活が理にかなっているといえます。


夜に長時間すごすリビングや寝室の照明はLEDではなく、蛍光灯や白熱灯のほうがぐっすり眠るためにはいいかもしれませんね。



今年は第1回国際ブルーライト学会東京で開かれました。


今後もこの分野の研究は増えていくと思いますので、興味深いお話があればまた紹介したいと思います。


それではこれからも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。


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