豊橋南藤井眼科クリニック診療日誌

2017-07-02

ブログ休止のお知らせ

こんにちは、院長の藤井です


気がつけばブログ最終更新から3年半も経ってしまいました。


大変申し訳ありません。


おかげさまで来院される患者さんが増え、それに伴いスタッフも増え、やることがかなり増え、ブログ更新まで手が回らない状況が続いています。


もちろん日々進歩していく医療知識・技術を吸収しなくてはみなさんの期待に応えられないので、学会および勉強会の参加や、各種専門雑誌の購読は続けています。


しかしながらその情報を的確にかつわかりやすくブログに書こうとするとかなり時間を取られてしまいます。


来院される患者さんが増えた今、医師としてだけではなく院長=経営者としてクリニックをより良くしていくためにはいろいろとやらなくてはならないことが増えてきてしまいました。


また、父としてこどもと遊べるのは今しかありませんので、休日は家族とできるだけ過ごしたいです。


ということで今更ながらですがしばらくブログを休止いたします。


自分やスタッフの近況を軽く書くだけなら続けられたのですが、「患者さんにとって有益な情報をわかりやすく伝える」というコンセプトは維持したいので、やむなく休止するという結論に至りました。


その分、診察時に「的確な診断とわかりやすい説明」でみなさんの期待に応えていきたいと思います。


将来、優秀な医師をもう1人採用することができれば再開したいと思います。


それでは今後とも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。

2013-12-19

ヒアルロン酸によるシワ取りで失明!?

こんにちは、院長の藤井です。


12月も下旬を迎えもう年末ムードになってきましたね。


師走」というだけあって当院もいそがしい日々です。


体調には気をつけていきたいですね。


さて、今回は日本の眼科2013年7月号に、「美容的皮膚充填剤注射による医原性網膜動脈閉塞」という海外の文献が紹介されていましたので御紹介いたします。




ところで皆さんは「ヒアルロン酸によるシワ取り注射」は御存知でしょうか?


女性の方なら広告などで一度は目にしたこともあるかもしれませんね。


体になじみやすいヒアルロン酸をしわが目立つところに注射することで、ハリを取り戻す、という美容外科的治療です。


もともと体内にある物質なので粗悪品を使用しなければ比較的安全と言われています。


さらに即効性もあるため人気の治療法です。


ヒアルロン酸の他にもコラーゲンや自家脂肪(自己のあまった脂肪を取りだして使用)があります。



さて、そんな安易な治療に警鐘をならすのが今回の論文です。


「美容的皮膚充填剤」とは前述のヒアルロン酸などのことです。


それを顔(眉間やほうれい線部分)のシワ取りに使用したところ、網膜動脈(目の血管です)に誤って注入されてしまい、血管がつまって失明してしまったという論文です。


海外の文献ではありますが、12人を数える報告で、そのうち半数が20代の若い女性でした。


「誤って」と書いてありますが、血管は皮膚からは見ることができず、その走行は人それぞれ少しずつ異なるので、完全に避けることは困難です。


もちろん非常にまれなことではありますが、プチ整形がもてはやしている現代、「プチ」だからといって絶対安全、ということではないことを皆さんには知っていただきたいです。


気軽な気持ちで受けた治療で、失明してしまったら悔やんでも悔やみきれないでしょう。


今後も様々な情報を発信していきたいと思います。



それでは今後とも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。






豊橋市の眼科クリニック
豊橋南藤井眼科クリニック
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2013-11-11

開院2周年です!

こんにちは、院長の藤井です。


平成25年11月9日に開院2周年を迎えました。


おかげさまで患者さんの数も昨年に比べて増えまして、これも地域の皆様の御支持によるものと感謝しております。


ただ、その反面お待ちいただく時間も長くなることが多々ありました。


冬場はあまり混雑するときはありませんが、3月は花粉症、5月6月は学校検診後の児童の受診、など季節の要因でかなり混雑になったりします。


そういった情報も統計をとって皆様に提供できたらいいな、と思っています。


できるだけ快適に待ち時間を過ごせるようにしていきますので今後ともよろしくお願いします。




さて、毎月のように眼科専門雑誌をいくつか購読していますが、今回は特集号「眼科 診療指針のパラダイムシフト」でした。


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パラダイム」とは「既存の規範、前提」、「シフト」は「転換、変化」です。


つまり「パラダイムシフト」とはこれまでの診療方針が大きく転換したということです。


眼は光学と密接な関連があり、科学技術が進歩すると光学機器も進歩し、ひいては眼科医療の診断機器の性能も非常に高くなります。


それによって今まで未知であった病態が明らかになったり、困難であった診断が容易になったりしてきています。


今回の特集ではいろいろな事項が紹介されていますが、短期間の間に非常に大きな変化が起きています。


ざっとあげてみると、ドライアイの病態と治療、DSEAK(角膜内皮移植)、緑内障インプラント手術、フェムトセカンドレーザーによるLASIKおよび関連するSMILE、オルソケラトロジー、多焦点眼内レンズ、カメラインレー、有水晶体眼内レンズなどなど。


どれも私が研修医であった約10年前には教科書にもほとんど紹介されていなかったものばかりです。


技術の進歩には目を見張るものがあります。




残念ながらこういった技術は、機器が非常に高価であったり、保険に適用されていなかったりとまだまだ一般的でないものも多くあります。


しかしながら、日々こういったことに目を通し、常に最新の医学に触れていくことで、地域の皆様の信頼に応えていきたいと思っています。


今後とも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。






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2013-10-15

コンタクト保存ケース洗ってますか?

こんにちは、院長の藤井です。


今回は雑誌「臨床眼科」2013年4月号に「コンタクトレンズ装用を発症誘因とする感染性角膜潰瘍の検討」が載っていましたので、コンタクトレンズを使用している方への注意点を説明いたします。


原著はコチラ(PDFファイルです)

http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&ved=0CC4QFjAA&url=http%3A%2F%2Fwww.jsomt.jp%2Fjournal%2Fpdf%2F060030182.pdf&ei=lHaoUbWFM8mNkAXgmoCgCg&usg=AFQjCNEsNGXbPU0mS1Nad97CtNAD6rrI6w&sig2=pLs_C26BlgLTgLzLlOvdBA&bvm=bv.47244034,d.dGI



コンタクトレンズを使っている方はたくさんいらっしゃると思います。


今の主流は使い捨てソフトコンタクトレンズです。


1日使い捨て、2週間使い捨て、1ヶ月使い捨てと様々なタイプが市販されています。


利便性および衛生的にも1日使い捨てがもっとも優れていますが、特に毎日使用される方は、費用がかかってしまうため、2週間や1ヶ月使い捨てにしている方が多いと思います。


そうするとコンタクトレンズのケアが必要になってきます。


このお手入れがちゃんとできていないと、細菌などの微生物が繁殖し、角膜炎や角膜潰瘍を発症してしまいます。


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今回の論文は感染性角膜潰瘍の患者さんからの調査ですが、やはり78%の方がレンズ管理が不適切でした。
(使用期限を守らない、レンズをお手入れしない、など)


なかでも興味深いのが、46%の方の保存ケースから緑膿菌という細菌が検出されたという点です。


コンタクトレンズをキレイにお手入れしていても、保存ケースが汚染されているという場合も多いんですね。


これは意外と盲点です。


一度感染性角膜潰瘍になると、たとえ治ったとしても視力障害の後遺症を残す場合も多いです。


コンタクトレンズはもちろんですが、レンズケースも毎日きちんと洗って乾燥させての使用を心がけて下さいね。



それでは今後とも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。





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2013-09-07

ブルーライト問題 その◆


こんにちは、院長の藤井です。


今回は前回の続き、ブルーライト問題です。



前回はブルーライトは有害である可能性が高いことを説明しました。


しかし、「ブルーライトには有害な一面もある」といったほうが正しいです。


なぜかというとブルーライトはわたしたちの体内時計にも関わっている可能性が高いのです。


ちょうどこの点について「眼科 2013年7月号」に詳しく記載がありました。


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つい最近までわたしたちの目が光を感じ取る細胞は2種類(錐体と杆体)だけと考えられていました。


ところが約10年前にメラノプシン含有網膜神経節細胞という細胞が見つかり、これが光を感じ取る、という大きな発見がありました。


この新たにみつかった細胞はある種の光の波長を感じ取り、体内時計に関係するメラトニンという睡眠ホルモンの産生を抑制することもわかってきました。


そしてその波長がブルーライトだったのです。


つまり日中にブルーライト(もちろん日光に含まれます)を浴びることで、睡眠ホルモンが出なくなり活動的になり、太陽が沈んで夜になると睡眠ホルモンが産生されるようになり眠くなる、こうして1日のリズムが作られます。


そうすると日中にブルーライトをカットしすぎるとこの体内時計が狂ってしまいます。


実際に、ずっと室内ですごして光を浴びないと昼夜逆転しやすくなったりします。


また高齢者で不眠が多いのも、加齢により白内障になると目にブルーライトが入りづらくなり、体内時計が狂うため、ということも一連の研究から示唆されてきています。



このことからはブルーライトは多すぎても少なすぎてもダメということになります。


たとえば紫外線も浴びすぎると有害ですが、少し浴びることは皮膚の殺菌にもなります。
(実際に尋常性乾癬などの病気では紫外線が治療として用いられています)


つまりどんなものも適量があるのです。



最終的な結論としては、現状ではブルーライトにあまり過敏にならずに、昼はブルーライトをしっかり浴び(パソコン作業で疲れ目がひどい方はある程度カット)、夜はできるだけブルーライトはカットという生活が理にかなっているといえます。


夜に長時間すごすリビングや寝室の照明はLEDではなく、蛍光灯や白熱灯のほうがぐっすり眠るためにはいいかもしれませんね。



今年は第1回国際ブルーライト学会東京で開かれました。


今後もこの分野の研究は増えていくと思いますので、興味深いお話があればまた紹介したいと思います。


それではこれからも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。


2013-08-28

ブルーライト問題 その

こんにちは、院長の藤井です。


今回は、前回"このブログの背景が黒い理由について"の中で少しふれたブルーライトの問題についてお話したいと思います。



最近「ブルーライト」という言葉をよく聞きます。


パソコンの眼の疲れはブルーライトが原因であるとか、黄斑変性という失明にも至ることのある病気が発症しやすくなる、などなど多くはネガティブなものとして報道されています。


そのためメガネ業界では、ブルーライトカットメガネが発売され、大々的に広告されるようになり、現在ここまで「ブルーライト」が有名になりました。



「ブルーライト」は本当に有害なのでしょうか?


積極的にカットしたほうがいいのでしょうか?



この問題を考える前に、まずブルーライトとはどんなものか御説明します。



わたしたちが見える「光」は「可視光線」と呼ばれます。


普段はあまりわからないですが、虹が7色に見えることからわかるように、その「光」にはいろいろな色が含まれています。


そのなかで、ブルーライトとは可視光線の中で、380nm〜495nm(ナノメートル)の青色光のことです。


このブルーライトは可視光線の中で、紫外線に最も近いものです。


有害である紫外線は角膜(黒目)や水晶体で吸収されますが、ブルーライトは紫外線に近くエネルギーが高いのにもかかわらず、これらに吸収されずに、目の奥の網膜まで到達してしまいます。


そしてこのブルーライトは、近年省エネのために普及してきているLED(光発光ダイオード)の光に、多く含まれています。


そのためブルーライトを浴びすぎる(見すぎる)と目に何らかの影響が出るのではないかと、研究されるようになりました。



で、ブルーライトは本当に悪いのか?



結論から言うと、理論的には有害な可能性が高いです。


〇膤粟に近いという特性


紫外線の目に対する悪影響はいろいろな研究から明らかです。紫外線に最も近い性質のブルーライトに長時間接した場合、網膜に変性が起き、黄斑変性などの発症につながる可能性が考えられます。



青色波長の屈折特性


ブルーライトが強いと、ピントにズレが生じやすく、その結果、画像のチラつき、まぶしさといった現象が生じ ます。それにより、目の疲れや頭痛などの症状に発展する可能性が考えられています。



ということはできるだけメガネをしてブルーライトをカットしたほうがいいのでしょうか?


上記はあくまで理論的な話であって、どれだけ(何時間)ブルーライトを浴びると悪いのかはまだ研究途上です。


それでも有害だったら少しでもカットしたほうがいいんじゃないの?という方もいるかもしれません。


ところがそれだけではないのがフルーライト問題です。



次回に続きます!

2013-08-08

ブログの背景が黒い理由


こんにちは、院長の藤井です。


今回何人かの読者さんからこのブログの背景って何で真っ黒なの?という質問を受けたので、御説明したいと思います。



まあ説明といっても単純です。


「見やすいから」


です。



な〜んだ、と言わないで下さいね(^^;)


やはり眼科のブログですから、視力が悪い人にもみやすいように、というのを第一に考えています。


そのため文字もやや大きめにしています。


見やすさという意味では白背景に黒字でもいいのですが、白の部分が多いと、白内障や網膜色素変性症の方はまぶしく感じてしまう場合もあります。


そんなわけで黒背景に白文字にしています。
(濃紺背景に黄文字もいいんですが、ブログの設定にありませんでした)



あと、とある方からブルーライトに配慮したんじゃないの?という御指摘を受けました。


たしかに疲れにくいという意味ではそういう利点もあるかもしれません。


ただ、ブログを見る程度の短時間でブルーライトの影響あるかどうかは疑問なところです。


そこで次回はこのブルーライトの問題についてお話ししたいと思います!





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2013-07-24

強度近視と目の病気

こんにちは、院長の藤井です。


毎日暑いですね。


それにともないメヤニを訴える患者さんが増えてきています。


中には「流行性角結膜炎(=はやり目)」という非常に移りやすい病気もあるため、早めに受診してくださいね。



さて、今回は日本眼科学会雑誌2013年4月号の巻頭言に「強度近視に伴う眼底疾患治療の進歩」が載っていましたので、これについて簡単にお話したいと思います。



ところで、「強度近視」というと皆さんはどんなイメージでしょうか?


たいていの方は、近視が強い、くらいではないでしょうか?


ところが、強度近視は非常に怖い、失明にもつながりかねない病気になりやすい状態なのです。



眼科学的には、軽度近視、中等度近視、強度近視、最強度近視に分類されます。


最強度近視になる視力も0.01くらいになってしまいます。


ただ、たとえ最強度近視だとしても、健康の状態であれば、メガネもしくはコンタクトで1.0まで視力がでます。


ところが近視が進みすぎると、網膜が薄くなり、視力が出なくなる状態(=変性近視、病的近視)になってしまいます。


最悪、失明する場合もあります。


これは決してまれではなく、我が国では失明患者さんの約13%の方が、変性近視による失明です。


また、病的近視まで近視が進行しなくても、近視の方は、緑内障、黄斑変性(近視性脈絡膜新生血管)、網膜分離症、黄斑円孔、網膜剥離などにかかる危険性が増します。


眼科の治療法は近年飛躍的に進歩しましたが、病的近視に対する治療法はまだ確立していません。


しかし、その他の病気に関しては治療法が確立しつつあります。


ただし、それもやはり早期に発見して治療しないと、回復することは非常に困難です。


特に40歳以上で病気にかかる確率が上がっていきます。



私も強度近視ですので、この分野には関心をもって勉強して参ります。


近視が強い方はぜひ定期検診を受けて下さいね


それでは今後とも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。




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2013-06-23

こんちは、院長の藤井です。


最近ブログ更新が滞っており申し訳ありません。


5月6月は眼科の繁忙期でとても忙しく過ごしています。


多忙なのはそれだけ多くの患者さんに御支持をいただけていることのあらわれですので、大変でもがんばり甲斐があります。


スピーディーで的確な診療を心がけ、忙しさにかまけて診察説明が粗雑にならないように診療技術に磨きをかけていきます。


時間をぬって各種最新眼科雑誌に目を通してブログのネタは仕入れていますのでまた落ち着いたら御紹介しますね。



それでは今後とも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。





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2013-05-18

すべての人の顔が同じに見える?

こんにちは、院長の藤井です。


今回はophthalmology update 2012年総集編という小雑誌から、


「すべての人の顔が同じに見える症例」


という報告について紹介いたします。



すべての人の顔が同じに見える、というと幻覚みたいに精神病か何か??と思ってしまいますが、今回は生来視力も健康も良好だった人に生じたエピソードです。


58歳の女性の方が、ある朝ある人と話をした後に、飛行機に乗ったのですが、座席に座って待っていると、あとから乗ってくる人のすべての顔が、その朝話した人の顔にみえてしまう状態になってしまったのです!


慌てて近くの眼科に行っても、目には異常はないと言われてしまいました。


さてさてこの方の身に何が起こってしまったのでしょうか??



結論から言うと、脳の後頭葉と言う部分の出血、そう、脳出血だったのです!


脳外科に緊急入院になったそうです。


今回の症状は「視覚保持」という症状です。


これは、一度見たものが繰り返し出現、または持続してみえる症状のことをいいます。


脳出血の他にもいわゆる精神病などでもみられます。


脳出血や脳梗塞などの大脳病変では視野欠損(部分的に見えなくなること)が有名ですが、このように「間違った視覚像」がみえる場合もまれにあるんですね。



今回のケースでは眼科では異常をみつけることはできませんでしたが、視野検査をすれば脳病変にきづくことができ、速やかに脳外科へ紹介することができたかもしれません。


非常に勉強になった報告でした。


これからも幅広い知識を身につけていきたいと思います。


今後とも「豊橋南藤井眼科クリニック」をよろしくお願いします。





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2013-05-01

待ち時間について

こんにちは、院長の藤井です。


今週はゴールデンウィーク(GW)ですね。


みなさんはいかがお過ごしでしょうか?


当院は今年は暦どおりの診察を行っており、今日は仕事です。


GW後半戦を楽しみにがんばりたいと思います!



さてさて、今回は前回の続きです。


予約制について考えてみたいと思います。



診察の予約制のメリットといえばやはり待ち時間を少なくすることができる点にあると思います。


そのため忙しい現代社会、共働きも増えた世の中では特に便利ですね。


また、インターネットで予約をとることも一部では可能になり、夜など空いた時間に予約することができるなど、ますます便利になってきています。


医療関係では歯科さんでは多くが予約制を導入しています。



ですがこの予約制がきちんと機能しないと、逆に不満が出てきてしまいます。


たとえば、緊急の患者さんが多く、予約時間どおりに診察できなかった場合は、予約制じゃない場合よりもずっと不満が募ります。


また人気クリニックに多いのですが、予約したいのに予約一杯で予約できない、という場合もあります。


たとえば、私事ですが、以前歯が痛くなったときにすぐ診てもらいたかったのに、予約が一杯で一週間先になったことがありました。



というわけで、この「予約制」がちゃんと機能するには以下の条件があると思います。


〕縮麩函併間)に余裕をもたせること
急性疾患の患者さんに対応できること


さて、そう考えてみると、予約制は病院および急性疾患の少ない科目(精神科)の診療所に向いた制度であり、一般の診療所(クリニック)には向かないと考えます。


病院の外来は本来クリニックからの紹介を受けて診療する二次医療施設であり、医師も多くいるため、予約枠に余裕を持って設定することができます。
(近年は医療崩壊もあり、必ずしも余裕がないのが現状ですが…)


また、救急部が別にあり、予約外の緊急患者さんを別で診ることもできます。



その反面、一般クリニックでは、医師は1人、多くても2人の場合がほとんどで、人員に余裕がありません。


また、一次医療プライマリケア)を手がけるため、急性期の患者さんがたくさんいらっしゃいます。


例えば眼科ではメヤニが出た、目が痛い、目を打ったなどなど、白内障、緑内障、糖尿病性網膜症など慢性疾患の患者さん以外は、多くが急性期の患者さんです。


そのため、多くのクリニックではなかなかスムーズに予約制に移行できないのが現状です。



当院はまだ開院1年半と、発展途上のクリニックですので、待ち時間もそこまで長くはありません(時期的に混雑はありますが)。


しかし今後待ち時間が長くなる可能性も十分あります。


そこで、予約制やセミ予約制(一部の時間帯のみ予約制)、順番制だけどインターネットで順番が取れるシステム、などいろいろ先進的に取り組んでいるクリニックさんを研究しながら、待ち時間対策を考えていきたいと思っています。


今後とも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。



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2013-04-13

待ち時間について

こんにちは、院長の藤井です。


暦は4月、新年度ですね!


入学、新入社を迎えた方々はもちろん、その御家族の方も慌ただしい毎日を過ごされているのではないでしょうか。


いろいろと大変な事も多いでしょうが、新しい船出を応援していきたいですね!



さて、豊橋市内の小学校や中学校では今月末くらいから眼科検診が始まります。


これは視力検査や眼科的検査をすることで目の異常をいち早くみつけるための検査です。


特に小学生のお子さんは、あまり見えていなくてもよっぽど見にくくならない限りは自ら訴えることは少ないため、異常の発見が遅れてしまいます。


そののため、視力検査等で異常のみつかったお子さんは眼科へ受診していただくことになります(二次検診)。


二次検診は5月〜6月くらいに集中します。


お子さんの視力検査は成人の方に比べやや時間がかかり、また、近視がみつかった場合、メガネ処方箋を発行することになるため、さらに時間がかかります。


そうすると全体の待ち時間が延びてしまいます。


当院は検査や会計、投薬(院内処方)を効率化することによって、これまでできる限り待ち時間の短縮に努めて参りました。


その甲斐あって、初診の方が集中した場合や緊急の処置がある場合を除いて、1時間以内には会計がすむようになっています。
(当院の方針として、初診の方はじっくり話を聞いて、診断後説明をちゃんとしますので、初診時はどうしても時間がかかります)


ただし前述のように5−6月の平日午後、および土曜日は大変混み合い、1時間以上お待たせすることも多々あります。


可能な方は、平日午前中に御来院いただくようによろしくお願いします。



それでは、次回は「予約制」の是非について、これまでの経験を踏まえてお話したいと思います。


今後とも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。





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2013-03-28

眼球の中にまつ毛が…

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こんにちは、院長の藤井です。


今回は雑誌「あたらしい眼科」の症例報告から、


「眼科手術時に発見された前房内睫毛迷入の1例」


について御紹介します。




みなさんは逆まつ毛で目が痛くなったことはありますか?


コロコロするだけならまだしも、痛くて涙が出て、目をこすってやっととれたという経験をしたことが一度はあるのではないでしょうか?


ところが、あまり強く目をこすると危険かもしれません。


実はまつ毛は0.1ミリにも満たない太さなのですが、しっかりした硬さがあるものもあり、目にささることがあるんですね。


場合によっては、白目にささって白目の下に入り込んでしてしまうこともあります。


完全に下にいってしまった場合は、白目を切って取り出すしかありません。



今回の報告は、さらにまつげが本当に「目の中」に入ってしまった症例です。


目の中は無菌ですので、それを保つために白目よりも強固な角膜や強膜で守られているのですが、それも突き抜けて目の中に入ってしまったというのです。


これは非常にまれだとは思いますが、こんなこともあるんですね。


みなさんも目に逆まつ毛やゴミがはいったときは、決して強くこすることはしないで、水や目薬で洗い流して下さい。


それでもとれない場合はお近くの眼科に受診してくださいね。




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2013-03-09

円錐角膜の最新の治療方法

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こんにちは、院長の藤井です。


今回は日本眼科手術学会会誌「眼科手術」最新号から、円錐角膜の最新の治療方法について御紹介します。



「円錐角膜」とは、特殊な乱視の病気です。


みなさんの中にも乱視の方はいらっしゃると思いますが、近視と異なり乱視は基本的にあまり進行しません。


ところがこの円錐角膜という病気は、角膜(黒目の部分です)が前方に突出し薄くなり、乱視がどんどん進んでしまうのです。


30代くらいになると進行が停止しますが、停止するまでの間に乱視が強くなりすぎてメガネやコンタクトでも矯正できなくなって視力が低下してしまったり、場合によっては角膜移植が必要になるほど見えなくなる方もいます。



さて、そこで最新の治療法ですが、


.ロスリンキング


これは、角膜にビタミンB2の特殊な溶液を浸けてそこに紫外線を照射することで、角膜に化学反応を生じさせて、剛性を上げる(=角膜が歪まないように硬くする)方法です。



角膜内リング


これは、角膜内に特殊なリングを挿入することで、角膜が歪まないようにする方法です。


これまではリングをいれる穴を作るのが難しかったですが、フェムトセカンドレーザーという最新のレーザーを使用することで、比較的容易に手術を行うことができるようになりました。



どちらも、視力が大幅に低下する前に施行が可能で、角膜移植に比べてもはるかにダメージが少ない方法です。


特にクロスリンキングは、最新の報告で円錐角膜の進行を抑制することがほぼ確実のようで、かつダメージも少ないため、初期の円錐角膜に対するよい治療法になるのでは、と思います。


これまでは初期の治療といえばハードコンタクトレンズしかなく、痛みでコンタクトが装用できない患者さんは、何もできず進行が停止するのを見守るしかなかったですから。


ただ、現在どちらも保険適応がないため、施行できる施設が限られてしまうのが非常に残念です…(当院では名古屋の専門施設へ紹介させていただいております)。



若い方で乱視がよく進むなあ、メガネがあわなくなるのが早いなあ、という方は、円錐角膜の可能性がありますので、早めに眼科に受診してくださいね。



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