facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

2/20 おおはた雄一@八王子 西

腰の痛みもあって連日ライヴは避けようと考えるものの、素晴らしいライヴが待ってる!と思うと駆けつけずにはいられません。というわけで昨日は八王子のライヴバー『西』にておおはた雄一さんのライヴ、観て来ました。今日は音楽仲間(っていうか自分が彼女の一ファンなのです)のmicoさんと一緒です。micoさんと店内で待ち合わせることにして店内に入ったら、ラフな姿でおおはたさんがいらっしゃっててビックリでした。とにかく自然で、気さくなオーラを発してます。

おおはた雄一さんは昨年アルバム『すこしの間』をリリース、クラムボンのサポートギターを務めたり(ギターの腕は凄い!)、自身のライヴを月20本以上こなすなど、実に精力的に活動していて、それでいてライヴ外の時は本当に温和で温かい空気を出している*1、おだやかな笑顔が印象的な方です。そのおだやかさが十二分に声の柔らか味に表れています。
この度、3/9に自身2枚目、メジャー第1弾となるアルバム

ラグ・タイム

ラグ・タイム

をリリースすることになり、またNTTDoCoMo中国「萩の人力車」篇・[http://www.sapporobeer.jp/classic/cm/index.html:title=サッポロクラシック*2「やさしい街」篇]のCM(各企業名をクリックすると特設サイトへ行けます)で歌声が流れるなど、徐々に名前も声も浸透していくはず。そんなおおはたさん、ライヴ中にCD告知はしてくれたけど、メジャーデビューに気負うこともなく*3、一秒一秒の時間、ひとりひとりのお客さん、ひとつひとつの音を大切にして歌っていたのが印象的でした。やさしい時間の中にいることができて、幸せな気分に浸ることが出来でした。

ライヴは40分ちょっとのステージの2部構成。公式サイトからもライヴ映像が観れる「くよくよするなよ」(オリジナルはBob Dylan「Don't Think Twice, It's All Right」)ではじまり、『すこしの間』の収録曲、カヴァー(前述サッポロクラシックCM曲「Only You」も)、新曲「おだやかな暮らし」等を披露。これがもう、ゆるやかに心に入って徐々に沁みこんで、いつの間にか夢心地になってしまうくらい心地いいのです。ギターの音色も声の温もりも、そして人柄も。心を全て委ねてしまえる、そんなやさしい音楽。まるでおおはたさんの部屋におじゃまして、作曲光景をのぞかせてもらってるような空間がそこにはありました。
「汽車の唄」(自分がおおはたさんの音楽に惹かれたきっかけの曲)で汽車が走る音のイントロをお客さんに弾かせたり、「いつもの珈琲」で馴染みのお客さんにコード進行がシンプルだって突っ込まれて笑ったり(この馴染みのお客さんが凄く味があって楽しい方でした)、一体化というか、いつの間にかお客さんとおおはたさんが一緒に音楽を奏でてるような味わい。
自分はどの曲も好きなのですが、今回はちょうど知人に彼女が出来たこともあり、「王様気分」という曲の歌詞に出てくる主人公を自分に当てはめて聴いてました。いやあ気持ちいいくらい今の自分の心境にぴったりで、嬉しくなりました(歌詞のようにこのまま朝までつるりつるり…居たかったですね)。それと、2部終了後、ゆるりとはじめた第3部(おおはたさんの気軽な作曲講座、みたいな感じでした。歌詞は思いついたままに歌ってたけどこれが楽しい!)も良かった! 『西』でふたたび聴くことが出来た曲「ディディワイディディ」(オリジナルは何方だろう?)の歌詞の主人公の顛末が面白すぎ! ディディワイディディは主人公にとり付いてしまい…という面白怪談話?みたいな内容にすっかりハマってしまいました。遊び心も溢れてて楽しいひと時でした。
このまま深夜までいたいけど仕事の為帰る事に。八王子から歩ける距離に家を構えたくなったことはいうまでもないですね。必ずおおはたさんのライヴ通いつめよう!とmicoさんと約束し、帰りの電車に揺られながらおおはたさんの歌声を思い出してました。アルバム待てないです!

ちなみにおおはた雄一AMADORI(J-WAVE『TOKIO HOT100』 2/20付で「I don’t care」が69位にランクイン。ラジオでは現在J-WAVE独占オンエアです)による3曲入り『Two of us』が発売中(Yahoo!ミュージックによるレビューはコチラ)。発売場所が限定されてるので、絶対手に入れようと思います。

*1:とはいえ実際にお話させていただいたのは3度、しかもファンとしてなので大層な事は言えないのですが

*2:北海道限定発売

*3:デビューするとたいていの人は態度が大きくなる?という自分の考えこそ偏見ですね

R&Bリリース情報

RHYTHM NATION 輸入盤新譜情報(音楽評論家 鈴木哲章さんのサイト)。ここのサイトは本当に情報が細かいです。本日更新されてたのでほしいものをピックアップしてみます。

2/22
Omarion『O』
BeBe Winans『Dream』
Various Artists『Soul Gospel』
3/1
Jennifer Lopez『Rebirth』
3/15
Al Green『Everything's OK』
3/22
Frankie J:『The One』
Tweet『It's Me Again』
3/29
Troop『Mayday
Terri Walker『L.O.V.E.』
4/5
Earth,Wind&Fire『Illumination』
Faith Evans『The First Lady』
Alicia Keys『Unplugged』
Keith Sweat『Candy Store』
4/12
Mariah Carey『The Emancipation Of Mimi』
Lil' Mo『Syndicated:The Lil' Mo Hour』
4/19
Marcus Houston『Naked』
Nicole Wray『Lovechild』
4/26
Amerie『Touch』
Keyshia Cole『The Way It Is』
Mint Condition『Livin' The Luxury Brown』
5/3
Kem『KEM Album II』
Stevie Wonder『A Time 2 Love』

4月以降の作品は延期になる可能性が結構あったりしますが、凄いリリース量でお金をセーブしないといけないですね。それにしてもAlicia KeysのUnpluggedとは!! 以前1stリリース後にボーナスディスク付で同作品が再発されたんですが(買った欧州盤は2枚目のみCCCDというのが悲しかったんですが)、その2枚目に入ってたUnpluggedも格好よかったですからね。今回はあの名盤を輩出し続けた"MTV Unplugged"出演時の作品とのことで、俄然期待が高まります。
(情報元:fleasoul『Alicia Keys Unplugged!!?』 このサイトのセンス、凄く好きでいつも拝見させていただいてます)
鈴木哲章氏のサイトにも載ってるので、確実にこの作品はリリースされそうです! もう今から待ち遠しくてしょうがないですね。

Yahoo! JAPANが音楽配信サービスに参入〜レーベルゲートと提携

音楽配信メモ 2/21付『Yahoo! JAPAN音楽配信サービスに参入』より。音声圧縮方式はATRAC3というのが気になります(音楽配信メモの津田氏は誤報ではないか、と記載しているので今後の詳細発表にも注目でしょう)。春にかけて音楽配信の動きが高まる中、iTunesが間もなく日本で始まる、という話も出てきており(ふっかつ!れしのお探しモノげっき『今日の一発目、音楽配信ネタ2つほど。』より。情報元のJ-WAVE GOOD MORNING TOKYO内「JK Listen Up!」2/8付で当日の放送が確認できます)、今後の音楽配信の流れは要注目でしょう。消費者に優しいサービスの展開を望みます。

aikoのCCCD作品がCD(SACD)にて再リリース、新譜もCCCD見送り

音楽配信メモ 2/18付「aikoCCCD作品がSACDで再リリース」より。aiko公式HP「NEWS」に掲載された"今作品のCCCD不採用について"を、津田氏が分析しています。

(以下抜粋)

今作品のCCCD不採用について

一昨年の「えりあし」のリリース以降、aikoの作品ではコピーコントロール機能付きのCD(以下、CCCD)をリリースして参りましたが、その後の状況の変化(不正コピーなどの著作権侵害行為に対する認知の普及に一定の成果があったこと、HDDミュージックプレイヤーなどの普及等、現在の音楽環境を取り巻く環境が大きく変化してきた事)等を充分に考慮した上で、我々aikoの制作スタッフは、今回発売の2作品「三国駅」(PCCA.02203)、および「夢の中のまっすぐな道」(PCCA.01529)につきましてCCCDの採用を見送ることにいたしましたことをご報告いたします。
しかしながら、当社では、CCCDの採用、不採用を各商品ごとに弾力的に実施しており、当社発売のすべてのCDがCCCDを不採用とした訳ではございませんのでご了承ください。
また、これに伴いまして、今後3ヶ月以内にaikoの以下の作品につきましてSACDスーパーオーディオCD)でのリリースを致します。通常のCDプレーヤーで再生可能なハイブリット仕様を予定しています。尚、SACDの発売により、既に発売されている商品の仕様が変更になったり、発売が中止されたりすることはございません。SACD、ハイブリット仕様等の詳細な説明、リリース日程、価格などにつきましては決まり次第このHPや当社HPでご報告させていただきます。

SACD発売予定作品
「 小さな丸い好日」
「 桜の木の下」
「夏服」
「 秋そばにいるよ」
「暁のラブレター」


以上5作品全てアルバム
今のところ、シングルのSACDでの発売予定はございません。

2005年2月16日  ポニーキャニオン音楽A&R <<
CCCD不採用がポニーキャニオン側の意思ではないとしてもこの英断はレーベル側に、今後の方向性として大きな影響を残すことになるでしょう。東芝の頑なな態度が業界内でより浮いてしまいかねないでしょう。

ダンス教室へ対するJASRACの見方 改善しようとしない体質

ピアノといえば 2/21付「news」より。以下、記事より抜粋します。

日本音楽著作権協会JASRAC)の使用料規程によると、社交ダンス教室で使う音楽の著作権料は、教師の数とレッスン料によって異なるが、月額3000−2万円というところ。だが、「ダンスの練習で流す音楽にまで使用料が必要なのか」といった不満を持つ関係者も多い。JASRACによると、全国約2500の教室のうち4割が未払いという。

 未払いをめぐっては、JASRACが3年前、音楽を無断使用した名古屋市などの7つのダンス教室と経営者を相手取り、過去10年間の使用料の賠償などを求めて名古屋地裁に提訴。昨年9月、最高裁は教室側の上告を退け、教室側に約3646万円の支払いを命じた名古屋高裁判決が確定した。

この名古屋最高裁判決に関しては以前にここで記載したのですが、この判決後、著作権のトラブルを防ぐ目的でCDを自主制作する動きが高まっています。
私が問題に感じたのは、記事の中のこの文章です(以下抜粋)。

JASRACは「ジャスラック管理外の曲のCDだけでは顧客のニーズを満たせず、ダンス教室の営業が成り立つとは認識していないジャスラック管理楽曲を使用する場合はきちんと手続きをとって使用してほしい」としている。

確かに音楽の選択肢は狭まれてしまいますが、だからといって上記のような物言いはどうでしょうか。私の見方が偏っているといわれればそれまでですが、JASRACに登録しないとダンス営業が成り立つと思えない、というのはあたかもJASRACに入らないとどうにもならない、と言いたそうで、非常に腹立たしく感じます。JASRAC著作権の認識の浸透が足りないがゆえに上記の問題が発生しているということを感じていないのでしょうか。今回の判決に至る要因が、JASRACのシステム(著作権の浸透の仕方や徴収という一連の流れ)に問題があることは容易に想像できますし、自主制作CDを作るということは、制作者側に"著作権料徴収は悪"という認識を持たせたことが起因になってるように思うのです。音楽を楽しく利用するはずのJASRACが機能していないどころか敵視される、そんな現制度の問題点を注視することないJASRACの愚行が上記の発言を生んでいるように感じられます。