facethemusic (過去ログ)

20040421-20070301。音楽問題を中心に記載したはてなダイアリー、【facethemusic】の移行、その記録。

"着メロ無許可配布"事件の経緯における4年の長さとは如何に

前回、"着メロ無許可配布"事件を取り上げた際、事件の経緯が記載されたHPをhimagine_no9さんが教えてくださいました。この場を借りて感謝申し上げます。

経緯に関してですが、JASRACがこの容疑者・事件を確認したのが2002年6月…つまり4年以上も前から事件の存在は分かっていたわけです。また容疑者の"HP閉鎖→再開"という行為の繰り返しにはこの容疑者の悪意が感じられると言ってもよいでしょう。そういう意味において、容疑者とJASRACのいたちごっこが行われていたわけです。早期摘発→告訴、事件として立件という流れをもって対処してもよかったのではないか、という疑問はぬぐえません。
このタイミングで告訴したことに、前回触れた"音楽違反"キャンペーンへの布石、事件を"素材として利用"したという思いを抱かずにはいられません。
この事件において、個人的には、JASRACが"告訴までの時間の長さ(調査能力への疑問)""キャンペーンを圧力・暴力的なことでしか訴求できない、啓蒙能力のなさ"を露呈した、そう言い切れます。

読む相手が"不快になる"ことが分からないのか - 近大HP文章削除事件

 近畿大学(本部・大阪府東大阪市)の理工学部が運営するホームページに「新卒で就職出来ていない人は欠陥品」「30歳後半のフリーターは惨め」といったフリーターを侮辱したともとれる文章が掲載され、外部からの指摘を受けて削除していたことが29日、分かった。
(中略)
 この中に「新卒で就職出来ていない人は落ちこぼれであり欠陥品。君がどのように言い訳をしようと、社会は欠陥品と見ます」「30歳後半になったフリーターは悲しく惨め」という文言があったほか「既卒者は肉体労働に近い、人が敬遠するような職を探すことになります」という表現もあった。

(以上一部抜粋)
数年も前からこの文章が掲載され、他者に指摘されるまで分からないというのは、執筆者のみならず、掲載(の許可を最終的に許)した大学側の能力の欠如に他なりません。
自分が言われる立場になって考えるということが出来ないのでしょうか。
(個人的にはイジメ(苛め・虐め、と漢字にするとその言葉の汚さがより分かるはずです)も"相手の立場を考えない・思いやらないことから来るのではと思っています。ただし、イジメ問題は個人的な考えの差もあるため、これ以上の言及は控えさせていただきます)
以前、JASRAC等の"音楽破壊"キャンペーンにおける暴力性を取り上げましたが、キャンペーンと同様の思いを、このニュースから抱いた次第です。

NHK督促問題 - NHKは完全に自浄できたとはいえない

 NHKは28日、東京都内の受信料不払い者33件(世帯)に対して、29日に東京簡易裁判所に支払い督促の申し立てを行うと発表した。

 民事手続きによる受信料の支払い督促に踏み切るのは初めて。簡裁から督促状を受けた対象者が異議を申し立てなければ、強制執行も可能になる。

(以上、一部抜粋)
つい最近、受信料問題が発生しており、未だ受信料システムが不完全である以上、自身を見直していないNHKがこのような行為に走るのは、反省のなさを如実に示していると考えます。
しかも、督促の可能性が報道された後、不払いが減ったという報道もあり、相手に責任を押し付ける、圧力を感じずにいられません。
ここ数回の掲載で言葉の暴力性を取り上げていますが、ここではNHKそのものの暴力性を感じています。