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とあるMetaTraderの備忘秘録 RSSフィード Twitter

忙しいです。ネタもないし・・・

2011-07-10

通貨の強弱のアレ。

すっかり時間が経ってしまいましたが、通貨の強弱が分かると言われるKu-Chartっぽいアレのmq4ファイルを、ここに置いています。某SPAに計算式の概念だけは書かれていたので、それを参考に作ったということで..。

f:id:fai_fx:20110709161023g:image

↑見やすいように(?)、毎日午前零時の価格を基準にしています。5通貨版と7通貨版がありますが、取引量の少ない通貨を混ぜた7通貨版には副作用があるかもしれません。(実際、7/7のAUD,CADが大きく動いた場面で他の通貨が5通貨版に比べてシフトしているのが分かります。) 表示させるチャートは短い時間足でも良いですが、大雑把な流れを見たかったら、30分足や1時間足が分かりやすいと思います。その日の通貨の強弱に逆らわないように順張りするのが基本..でしょうか。

(専ら、視認性や操作性を重視して作ってあるので、EAから呼ぶ場合は...無駄なコードを消したほうが良いです..。零時の時点でゼロにせずに、EMPTY_VALUE にすることで折れ線の繋がりを切っていたり、ヒストリカルデータが無い場合に画面表示させたりするのは不要のはず。内部で平滑化に移動平均を使っている部分も変えたほうが良いかもしれない。


f:id:fai_fx:20110709161022p:image

↑7通貨版の場合、必要となる通貨ペアは21種類です。FxPro等一部の業者でしか計算できないので…データが提供されている業者を各自で探してください。^^;


f:id:fai_fx:20110709161021p:image

↑必要なヒストリカルデータが取得できていないと謎の桃色メッセージが表示されます。

これを解読して、該当する通貨ペアのチャートを開いて手作業でダウンロードしたり、MT4を再起動するなど対処してください。

(調子が良い時は、放置しておくだけで自動で2048本までDLされて消えるのですが、一度止まるとダメっぽい...。


f:id:fai_fx:20110709225613g:image

↑以前にも書いたけれど、AUDJPYのチャートが上昇している局面(黄色と赤色ラインの時刻)では、AUDの価値が上がったのか、逆にJPYの価値が下がったのかを AUDJPYの値動きからは判別できませんが、下段の強弱グラフでは分かりやすくなります。



ちなみに、先週の金曜日のチャートは下図のようになりました。

f:id:fai_fx:20110709161020g:image

↑JPY(水の国),CHF(雪の白)は急上昇し

↓AUD(青色),CAD(紫色)は急降下しています。

f:id:fai_fx:20110709161019g:image

やはり、極端な場面では、類似通貨は同じ方向に動くという特徴が顕著に現れますね...。。

くーちゃんくーちゃん 2011/07/10 04:20 お久しぶりです。

またまた、便利なものをありがとうございます(笑)

私が、セミナーで概念だけ説明に留めたのは、
自分で書けば、以下【誰も知らないこと】などを、発見し「しみじみ」理解いただけると思ったからなのですが、
さすがfaiさんは親切ですねぇ(爆)


>↑見やすいように(?)、毎日午前零時の価格を基準にしています。
ああ、なるほどね!これは見やすいかも(笑)

>5通貨版と7通貨版がありますが、取引量の少ない通貨を混ぜた7通貨版には副作用があるかもしれません。
その通りです。例えば、AUDから他通貨にドル換算で10億ドル流れた場合と、その逆ではインパクトが全然違います。
通貨取引量でウェイトをかけるのも一つの方策ですが・・・。私はそのまま使っています。

>表示させるチャートは短い時間足でも良いですが、大雑把な流れを見たかったら、30分足や1時間足が分かりやすいと思います。
おそらく、1時間足が一番使いやすいかなと思います。(dailyでは長すぎ)

>内部で平滑化に移動平均を使っている部分も変えたほうが良いかもしれない。
//v1 = iCustom(sym1,0,"Jurik filter simple 1",10,0,iBarShift(sym1,0,t1));
↑ははは、コレですねぇ。(爆)
http://www.jurikres.com/

Ku-chartの基本的理念は、
1.「どの通貨からどの通貨へ金が流れているか?」
2.「その流れに変化はあるのか?」
ということを「1枚のチャートで観る」ことにあります。
その結果、
「トレードするペアを間違わなくなる」ことが最大のメリットです。


そして、
1.各々のインデックスの総和は「0」
2.各々のインデックスの傾き(方向性)の総和も「0」
という特性を持っています(極めて大切な特性だと、私は考えています。)

私自身は、計算する際に移動平均は採っていません。全て、rawdataを用いています。
移動平均は、「rawdataで計算された各々の値」に対して適用するのが理論的に正しいと思います。
(単純移動を使えば、上記の要件を満たしますが、「変な移動平均」を使うと上記の特性を満たさなくなるかも?)

【誰も知らないこと】
1.3/11の円の暴騰の原因は?
2.リーマンショック前後の通貨の流れの変化は?
経済評論家は好き放題言っていますが、Ku-chartで観れば、殆どの意見は「見当はずれ」です(爆)

正解は、
1.「AUDとJPY」の交換が行われた。つまり、AUDに「化けていた」JPYが強烈に買い戻された結果です。
2.意外なことに「ドル安」は起こっていません。むしろ「ドル高」です。(評論家さん、みんな間違ってますね)
GBP,AUDとCADが強烈に売られ、JPY(とUSD)に資金がシフトしました。EUR,CHFは蚊帳の外です。

このような、「間違った常識」を基に、トレードしては結果は出せません。


追伸:あっ、名前は「くーちゃん」さんでも「くーちゃん」氏でも「くーちゃん」師匠でも、そのまんまでもいいですよ。
もともと、「愛称」なので(笑)

Ho-HoHo-Ho 2011/07/10 04:39 くーちゃんさん

>1.「AUDとJPY」の交換が行われた。つまり、AUDに「化けていた」JPYが強烈に買い戻された結果です。
これは円キャリーの巻き戻し以上の意味があるのでしょうか?

>2.意外なことに「ドル安」は起こっていません。むしろ「ドル高」です。
米ドルの一般的な評価はU.S. Dollar Indexに基づきますが、本年5月初旬にいたるまで持続的な下げが認められます。何かの間違いでしょうか?

くーちゃんくーちゃん 2011/07/10 05:20 faiさんが親切なので(笑)もうひとつおまけに、私のトレード手法をちょっとだけ解説すると

1.各通貨ペアのrawdataを基にKu-Power(各通貨ごとのインデックス)を出す
2.各Ku-Powerに「テクニカル分析」を適用して、「買い」・「売り」・「その他」を判定
3.「買い」と「売り」でペアを組んでトレード

ここで、重要なのは「2」です。
つまり、EURUSDを直接分析すると、EURの動きとUSDの動きを合算・相殺されたものを分析していることになりますが、
Ku-Powerを分析すると、通貨の絶対的値動き(その通貨に資金が流入しているのか、流出しているのか)を分析していることになります。(通貨「ペア」を分析することより理にかなっていると思います。 )

別に、RSIでもボリンジャーでも、高級なパターン認識でもいいのですが、Ku-Powerを分析すると
通常「見えないもの」が見えるようになりますよ・・・(笑)

追伸:Ku-Power算出時に「ウェイト」を掛けないのは、基準化された(対数)「変化率」を見たいためです。


>>Ho-Hoさん
>これは円キャリーの巻き戻し以上の意味があるのでしょうか?
では、その「お相手」は何ですか?と聞かれた時に、即時に「AUD」と答えられるかということです。

>何かの間違いでしょうか?
リーマンショックの前後のお話です。
最近の流れについては、それで結構です。
私は、「アメリカがどこまでドル安を容認するんだろう・・」と眺めていましたが、
5/2に明確に流れが変わりましたね。(長期Ku-Chartで観れば5/2がドルの「底」であることが明確に観察できます。)

そして、5/2に何が起こったか・・・・、「ウサマ・ビンラディン(氏)」の暗殺ですね。

QE2より何より、金融市場ではこっちが「ドル売り」中止のシグナルとなったわけです。(評論家は誰もこんなこと言ってませんが)
「見えないものが見えるようになる」とはこういうことです。

ちなみに、 Ku-Chartはドル・インデックスとは考え方が根本的に異なり各通貨を「無名数」にするのが目的です。

例えば、英国が政策金利を大幅に上昇させたとします。理論的に言って各通貨からGBPに金が流れ込みGBPが上昇しますね。
この現象を説明するのに、マルチファクターモデルでは、金利差などを変数として取り込みます。

しかし、ターゲット変数がGBPUSDなのかGBPEURなのか、GBPJPY(?)によってモデルが異なってしまいます。

この/USD,/EURの違いを吸収し、主要通貨間における位置と方向を表す「ポンドパワー」なり「ユーロパワー」なる指数が出来ないかと妄想した結果の作品です。(そして、位置の合計と方向の合計は常に0になります)

けーけー 2011/07/10 06:17 なんだか半分も理解出来ないのですが取り敢えず
・長期のKu-Chart
・Ku-Power
もお願いしたいですfai様(様にしてみましたw)

くーちゃんくーちゃん 2011/07/10 08:51 >>Ho-Hoさん
ちょっと補足です。

>これは円キャリーの巻き戻し以上の意味があるのでしょうか?
確かに「円キャリーの巻き戻し」と正しく「論評」している方もいましたが、
それは、あくまで「解説」でトレードの指針となるような「具体的な内容」を含みません。

問題は、この現象を「単なる一時的なAUDとJPYの交換の問題と見抜き、明確に反転を確認し、その後数日内にADUJPYのロングを取れたか」です。
(結果的にJPYショートなら相手は何でも、結果オーライではありますが・・・)

>米ドルの一般的な評価はU.S. Dollar Indexに基づきますが、

ドルインデックスは
http://www.fxstreet.jp/charts/usdollar-index/
などで見る事ができますが、ドルインデックスを使ってEURUSD,USDJPYのトレードはできませんね。(ドルインデックス自体が「商品」です。)

また、加重係数は以下のとおりですが、
http://www.fx-soken.co.jp/yougo/w_d_020.html
この加重係数では(それなりに根拠のある数値ですが)対EURに振り回されすぎです。(EURUSDに強く影響を受けます)

説明にあるように
「ドルインデックスの動きには注意を向け、市場全体の流れをつかんでおきたいものです。」
では、「具体的に、どういう時にどうすればいいか」一切指針を与えてくれません。

「健康のために吸いすぎに注意しましょう」みたいなものですね。(爆)

「(世間で言われている)知識として知っている」ということと「(自分なりの方法で検証した結果)しみじみ理解している」ということは大きな違いがあります。

また、世間で言われていることは、大部分が人の「受け売り」で結構いい加減です。

是非、faiさんのコードを参考に、ご自身でKu-Chartを作成され検証してみてくださいね!

きっと、新しい発見があると思います。


「人の行く裏に道あり花の山、何れを行くも散らぬ間に行け」

一説には、千利休作と言われていますが、下の句までは殆どの人がご存知ないと思います(笑)

Y102Y102 2011/07/10 09:09 いつも読んでまんがな^^;
ついったー、アカウント持っているけど、よくわからんのでここに返事。

ふぁんふぁん 2011/07/10 09:49 本件については、ほぼ同じことを2月にも記事にされていた
ものと思います。
私はこのチャートは人間の目には大変有り難いもので、市場
を論評するには有意義なツールであると理解してますが、
いざ、テクニカル分析などを用いる場合は、結局はこのような
アンバンドルをすることの優位性は数学的に乏しいものである
と理解しております。
御大も「通貨間の関係を気にするよりも、動いたペアに素直
に追従する方が効率が良いのです」とされておりましたが、
今回の記事を著すに当たって、Ku-chartの新たな優位性を
見出されたのでしょうか?

iriyaasagaoiriyaasagao 2011/07/10 10:27 Ku-Chartをもっと楽しむには、Ku-Chartどうしの相関係数を見ると、とても面白いです。

(同じ時刻どうしのリターンだけでなく、ある通貨のTのリターンと、もう片方の通貨のT+1のリターンとの相関も見ると尚良いです。)

最後の2枚のチャートは、一番動いた通貨ペアではなく、わざわざCHFJPY, AUDCADが表示されていますが、そこがみそだと思います。



しかし、私もいろいろ研Qしているのですが・・・、SPA! に出ていたGodSpeed2のあのトレード数や獲得pips数は、真似できません。

勝とうとすればトレード数が減り、トレード数を増やすと手数料負け、となってしまいますorz

やはり、くーちゃん先生はすごいです・・・。

がんばるぞ!

くーちゃんくーちゃん 2011/07/10 16:37 >>iriyaasagaoさん

>最後の2枚のチャートは、一番動いた通貨ペアではなく、わざわざCHFJPY, AUDCADが表示されていますが、そこがみそだと思います。

ハイ、その通りです。一昨日のことなのでご記憶に新しいと思いますが、重要指標として発表されたのは「アメリカ」の失業率・民間部門雇用・農業雇用ですよ!
でも、実際にマーケットで起こったことは、(ドルも若干は動きましたが)AUD,CADからJPY,CHFへの資金シフトでした。「水色・白」と「青・紫」鏡像反転で見事に逆行してますね。(黄色・緑・赤を消して、みてください)

御健闘をお祈りします。


>>ふぁんさん
>いざ、テクニカル分析などを用いる場合は、結局はこのようなアンバンドルをすることの優位性は数学的に乏しいものであると理解しております。

純粋数学的に考えると、通貨「ペア」を分析するよりも、「理」にかなってはいます。(ペアの動きはは2つのKu-Powerの合成・相殺の結果なので)
また、「ペアの分析」はほとんどやりつくされています。人並みの「フレームワーク」では、人並みの成績を残すことすら難しいと思われます。
本当に「優位性に乏しい」かどうかは、ご自身で実験・検証されるのが一番確実です。
そこから、何らかの法則・読み方等の新しい知己が得られれば、とても有益なことだと思います。
(結果的に優位性がなかったとしても、自信を持って「こんなもの使い物にならん!」と断言できます(笑))


>御大も「通貨間の関係を気にするよりも、動いたペアに素直に追従する方が効率が良いのです」とされておりましたが、
faiさんは、「(1日に10〜20pips狙う場合、通貨間の関係を気にするよりも、動いたペアに素直に追従する方が効率が良いのです...ははは)」と記されています。

Ku-Chartは元々スキャルピング用途に作ったものですが、作者の予想には全く反して「数時間〜数10時間のレンジ」で「50Pip〜250Pip」を目指して使うのが一番の正解のようです。
(これは、「実際に作ってみて」・「使ってみて」初めてわかったことです。単一ペア間の資金のやりとりではなく、マーケット全体がある通貨を指向した時、その通貨は「大きく動く」のです。
文章で「答え」だけ書けば「当たり前だろ!」ですが・・・)

とにかく、人の言うことは頭から信用せず、色々研Qしてみてくださいな。そのためには、よい無料教材だと思いますよ。(笑)

追記:faiさん、ありがとうございました。(さすがに、美しいコーディングですねぇ。)
お蔭様で、私自身見落としていた、見方を発見してしまいました!

追記2:そもそも、Ku-Chartは、常に月に数億円以上稼いでいた、リーマン・ブラザーズのトップ・トレーダーに直接ヒントをもらって、
7通貨(21通貨ペア)の強弱が一目でわかるように開発したものです。

同じチャート・同じ移動平均を見ても「使い方」・「判断」は人それぞれです。
一目均衡表ですら「すごい」という人も、「全く役に立たない」という人もいます。

ただ、開発者の立場から言うと、
1.クロスや順位で、タイミングを測るものではない。
faiさんからも「ライン同士のクロス、ゼロクロス、角度の和、値の差分、反転…の何を見るべきか分からない。。」と指摘されています。
実際基準点の取り方によってクロス位置は変化してしまいます。私自身が一番重要視しているのは「方向性」と「全体の開き」です。方向性についてはリアルタイムで相関をみていると・・・、見えてくるものがあります
2.数十時間までのレンジの場合、通貨の「変動(率)幅」には自ずと限界があり、Ku-Powerが「折れて」くるポイントで、反転のタイミングが如実に分かります。(そのため、どちらかというと、リバーサル用途に使いやすい。私は、Ku-Chart全体が「開く」・「閉じる」と表現しています。)
3.2.と関連しますが、それが単一ペアの現象なのか、それとも他通貨も含むマーケット全体の動きかが一目瞭然です(EURUSD↑になった時、本当にEURにUSD以外の他の通貨からも金が流れ込んでいるのか?)
4.値の総和が0、向きの総和が0なので、この特性をうまく使う読み方を考える。

といったところです。

あとは、適当に(笑)テクニカルでも使って「ペア」を決定し、ポートフォリオ理論で分散投資すれば、私が知る限り一番「はずれにくい」運用手法になり得るかな?と妄想しています。

単品で「10Pips〜20Pips狙う」場合にはもっと「楽」な方法があるかも知れませんね。(数Pipsなら裁定でしょうが、私的には一番難しいゾーンです。某SPAで特集されていた「南緒式」平均足・ボリンジャー等がいいのかな?(爆:本気にしないでね))

人によって興味の対象は様々ですし、「好み」の問題もありますので、この件へのコメントはこれまでにしときます。(笑)

stst 2011/07/10 20:22 レベル高い記事とコメントに感謝。

colliscollis 2011/07/10 22:37 はじめまして、いつも拝見して勉強させてもらっています。

faiさんのブログでくーちゃんさんのKu-Chartを知り、自作してみました。
しかし、Ku-Chartをどのように実際の売買に落とし込むかなど今なお試行錯誤しています。

くーちゃんさんが「よい無料教材だと思いますよ」と仰られていますが、僕にとっては最高の勉強教材でした。ゼミの仲間とも熱く議論し合いましたし(笑)

faiさん、くーちゃんさんお二人の知識公開に感謝しています。

iriyaasagaoiriyaasagao 2011/07/10 23:10 > くーちゃん先生

丁寧なコメント有り難う御座います。

今日一日研Qしてみて、faiさんが作ったみたいに毎日決まった時刻で区切るのが実はポイントだとわかりました。日中の季節性は重要なようです。

がんばります。

> faiさん
> ↑7通貨版の場合、必要となる通貨ペアは21種類です。FxPro等一部の業者でしか計算できないので…データが提供されている業者を各自で探してください。^^;

考えてみれば、無い通貨ペアはシンセシスできますね(AUDCAD = AUDUSD * USDCADみたいに)。皆様、ご自分のブローカーに合わせて改造されると良いと思います。

でわでわです!

ふぁんふぁん 2011/07/11 00:17 「くーちゃん」さん、こんばんは。

どうして、数学的に優位性がないか、を説明します。

例えば、日経225先物というものがあります。あれを取引する人で225の
個別銘柄を常に分析している人はまれであると思います。でも、それが本当に
有益であれば、皆がそうするでしょうが、そこまでのことはないようです。

そもそも、それが隣のオデン屋の売上げでも私の彼氏の数でも、それがチャート
に表すことができるなら、そのチャートこそに意味があり、そのトレンドや
その変化を分析することができるわけです。
玉子の大きさとか、靴下の色はあまり関係ないわけです。

で、EURUSDです。確かに、EUR-PowerもUSD-Powerもチャートを描きます。
そして、EURが強くなってきたぞ!、買いだ!、それと、弱い通貨は、、、
USDだ、よし!EURUSDを買うぞ!となるわけですね。
でも、EUR-PowerもUSD-Powerのトレンドも何らかのテクニカル指標や裁量で
判断するわけですね。その作業は、単にEURUSDのトレンドを分析するのと
数学的に差分があるとは考えられません。むしろ、2つのトレンドを分析す
るだけ作業が増えるとも言えます。

でも、Ku-Chartが無駄だと言うつもりもありません。普通は自分の”得意な”
通貨ペアを凝視して、半ば無理やりにポジションをとるわけですが、Ku-Chart
であれば、21の通貨ペアのトレンドを7つのチャートで把握できるわけです。
リーマンのトレーダーはここに最大のメリットを感じていたのではないで
しょうか。

で、最大の問題ですが、やはり、Ku-Chartを使ったトレードで勝てる人は、
多分間違いなくEURUSDのチャートを眺めていても勝てるのだろうと思います。
トレンド把握のロジックに優位性が乏しいのですから、これは当たり前の帰結
です。
ということで、通常の通貨ペアであってもMACDみたいなテクニカルで勝てる人
には、Ku-Chartは大いなる武器になると思います。

私にとっては、、、。

くーちゃんくーちゃん 2011/07/11 01:33 >>ふぁんさん

>あれを取引する人で225の個別銘柄を常に分析している人はまれであると思います。
>でも、それが本当に有益であれば、皆がそうするでしょうが、そこまでのことはないようです。

うーん、これはですね私の専門分野(日経225-現物間の裁定取引)のお話なので、ちょっとだけコメントしておきます。

本当にコンスタントに儲けている現物・先物裁定を行っている機関投資家は、皆全て上記の作業は行っています。(テクニカル分析ではありません。)
日経平均は欠点の多い指数で、一部の小型の値嵩株で日経平均への寄与率が高い銘柄(例えば、アドバンテスト・ファナック・東京エレクトロンなど)に数千万円分買いを入れるだけで、一気に数十円も値段が飛んでしまいます。
なので、「先物を買っておいてから、一部の銘柄をいじって・・・」というような現物バスケットと指数間の裁定が行なわれています。
http://kabu.muimi.com/k/mlist/n225kiyo/
http://money.quick.co.jp/kabu/nikkei.html
(TOPIXは「全銘柄」の時価総額加重平均なので、「近似」するのに膨大な資金が必要なのでTOPIX-現物の裁定は行われません)
バブル当時は、この取引の年率換算利回りは軽く30%を超えていました。現在は、皆が賢くなって市場が効率的になったので、そこまで極端な利回りにはなりませんが、今でも最も確実な方法です。


それはおいておいて、「株」(指数を含む)と通貨には本質的な違いがあります。

理論的には
株において売買されるのは、「企業価値」(株券=有価証券=支配証券)ですが、
FXにおいて売買されるものは、「交換比率」です。
つまり「USDJPY」が存在すれば、鏡像反転した逆ペアの「JPYUSD」も存在し得るのです。(実際にSAXOBANKのプラットフォームには「逆ペア」でも売買できます)

株価の場合FX的な理解をすると、ソニーを日本人が日本円で買う場合SONYJPY(SONYがBaseで、JPYがQuote)と表記できます。
ダウのCFDならUS30USDですし, 金はXAUUSDと表記されるのはご存知の通りです。

ところが、外人が日本株を買う場合、(日本人はこの考え方に無頓着ですが)彼らの頭の中は「ドル」なので必ず、「SONYUSD」で考えます。
「SONYJPY」と「USDJPY」の要素が介入するわけです。
そのため、機関投資家では「株の分析をするアナリスト」と、「通貨の動向を分析するアナリスト」が業務を分担します。
単なる値動きだからといってドルで表した「SONYUSD」を直接分析したりはしません。

構成要素に分けて考えるという発想は、以上のような背景です。

ただ、私は数学者ではありませんので、数学的に「なぜ有効か数式で説明せよ」と言われてもできません(汗)

知り合いに頼めば教えてくれそうですが、この場の趣旨に反しますので、この程度の説明でご勘弁くださいませ。

私も書きましたが、「ペア選択が容易になる」というのが一番の効用かも知れませんね(笑)


追記:ちなみに、明治時代1871年にUSDJPYが公式に取引が開始された時のレートはご存知ですか?USDJPY=1.0yenです。
http://www.imes.boj.or.jp/cm/htmls/feature_42.htm
ちょっとした、トリビアです。

iriyaasagaoiriyaasagao 2011/07/11 05:33 ふぁんさんはじめまして。

興味深い質問だと思いましたので、考えたことを書いてみたいと思います。(横入りしてすみません)

さて。

Ku-Chartは別段モメンタムから計算しなくてはならないということはなく、交換レートから直接計算することもできます。

(・・・って、くーちゃん先生はわかっておられると思いますが^^)

いま、5通貨のKu-Chartの値を、各通貨ペアの(モメンタムではなく)交換レートから、以下のように計算したとします。


chf = log(chfjpy * chfeur * chfgbp * chfusd) / 5; // 5で割るのはchfchfがあるからですね!
eur = log(eurchf * eurgbp * eurjpy * eurusd) / 5;
gbp = log(gbpchf * gbpjpy * gbpusd * gbpeur) / 5;
jpy = log(jpychf * jpyeur * jpygbp * jpyusd) / 5;
usd = log(usdchf * usdjpy * usdeur * usdgbp) / 5;


そして、ここからが面白いところなんですが、以下のように計算すると、なんと! Ku-Chartの値から、もとのusdjpyの交換レートを「逆算」することができるのです!


exp(usd) / exp(jpy);


つまり、Ku-Chartには、平均をとることによる情報の欠落がないのです。これは、驚くべきことです。日経平均ではこうはいきません。


もう少し詳しく検討してみましょう。eurusdのレートを見る、ということは、


eurusd = (eurchf * eurgbp * eurjpy * eurusd) / (usdchf * usdjpy * usdeur * usdgbp);


つまり、8個の通貨ペアから合成される値を、一つのeurusdという変数で見ていることになります。

一方、Ku-Chartで見れば、eurとusdという二つの変数で同じ情報を見ることになります。見える情報は2倍です。


まとめると、Ku-Chartのアドバンテージは

●通貨ペアに対しては、見える情報を2倍にしてくれる
●相場全体に対しては、見える情報を √N * 2 + N / 2 個に圧縮してくれる
●操作の過程で、情報の欠落がない

ということではないかと(考案者でない者の意見ですが)思います。

なお、Ku-Chart自体に予測性能があるか、ということですが、全部のKu-Chartを見ることと全部の通貨ペアを見ることは情報量という観点からは同じなわけですから、魔法のようなことは多分ないのではないかと思います。やはりテクニカル分析や統計解析の方法を組み合わせるのが順当なように思います。

iriyaasagaoiriyaasagao 2011/07/11 05:36 なお、蛇足ですが・・・

Ku-Chartが可逆圧縮なのは式を見れば自明ではないか、と思うかも知れません。

では、どうしてこのような式が立てられるのか?

それは、為替相場には一貫性(consistency)があるからです。

どういうことかと申しますと、為替相場は通貨ペア単体では動けません。もし一つの通貨ペアだけが勝手に動くと、裁定機会となってしまうからです。三角裁定(triangular arbitrage)ですね。


そして、Ku-Chartは実は、アービトラージととても仲が良いんです。


勉強会ではKu-Chartをマトリックス表現で習いましたが、これのグラフ表現を考えてみましょう。

図が書けないのでchf, eur, gbp, jpy, usdを頂点とする5角形を想像してください。

次に、この5角形に全ての対角線を引いてください。

辺と対角線、合わせて10本の線が引けますね。

これらの線を、交換レートと考えます。頂点usdから頂点jpyに行く線(有向グラフ)が、usdjpyというわけです。(反対に行くのはjpyusd (= 1 / usdjpy) です。)


すると、この5角形には、為替相場のルールがあることがわかります。

これらの有向グラフからなる閉路の積は、どれも必ず1となるのです。1でなければ裁定機会となります。


では、Ku-Chartはこの5角形のどこにあるのでしょう。

一つの頂点に向かっている有向グラフの値を全部掛けた(対数価格なら足した)値が、Ku-Chartの値となります!


そして、全部のKu-Chartを書くためには全部の有向グラフを一回ずつ使うので、結果、全部のKu-Chartを買ったときのネットエクスポージャーはスクエアとなり、対数価格の総和はゼロとなります。


このように、Ku-Chartは美しいんです。


【余談】
2つのKu-Chart同士の相関係数の和は、各交換レートが無相関のとき、"-通貨ペアの数 / (通貨の数 - 1)"となります。他にも様々な性質があり、価格以外の分析にも使えるのではないかと妄想しています。


開発者ではないのに横からいろいろ言ってすみません。でわでわです!

ふぁんふぁん 2011/07/11 07:50 「くーちゃん」さん、こんにちは。

>数学的に「なぜ有効か数式で説明せよ」と言われてもできません

へんに株の話しを絡めてしまったので、混乱させてしまいましたが、私は数式で説明せよ、
なんて言ってません。
EURUSDとその構成要素であるEUR-Powerの分析手法が基本的に一緒ならば、数学的優位性が
生まれようがない、ということです。

>私も書きましたが、「ペア選択が容易になる」というのが一番の効用かも知れませんね(笑)

眼で見て、という意味で同意です。

ふぁんふぁん 2011/07/11 07:53 iriyaasagaoさん、こんにちは。

>Ku-Chartには、平均をとることによる情報の欠落がないのです。これは、驚くべきことです。

Ku-Chartは平均をとってません。構成している要素をアンバンドルしているのです。
だから、情報は欠落しませんね。

>なお、Ku-Chart自体に予測性能があるか、ということですが、全部のKu-Chartを見ることと
全部の通貨ペアを見ることは情報量という観点からは同じなわけですから、魔法のようなこと
は多分ないのではないかと思います。

全く同意です。

チビリンジャー1号チビリンジャー1号 2011/07/11 17:16 faiさん、そしてくーちゃん師匠1月以来ご無沙汰いたしております。

http://i.imgur.com/pqiXS.gif

こんなチャートはいかがでしょう?

再び○フトウイングに伺う日を夢見て精進いたします!

saimakosaimako 2011/11/15 15:37 始めまして。

Ku-chartの計算式を教えて頂きたいのですが
よろしいでしょうか?

お願いいたします。

fai>saimakofai>saimako 2011/11/15 21:55 ソースコードをヒントに解読してください。。orz

まいちもんじまいちもんじ 2011/11/16 02:16 Ku-chartZ2を別のサイトからダウンロードして使いましたが、
使い方は???でイマイチ判りませんでした。
faiさんのここでの解説の中で

「表示させるチャートは短い時間足でも良いですが、
大雑把な流れを見たかったら、30分足や1時間足が分かりやすいと思います。
その日の通貨の強弱に逆らわないように順張りするのが基本..でしょうか」

という文章があり、疑問が氷解しました。ありがとうございます。

まいちもんじまいちもんじ 2011/11/28 23:14 最近、KU-CHARTの本当の使い方は、くーちゃん氏の次の言葉に尽きるのではと思いました。

>私も書きましたが、「ペア選択が容易になる」というのが一番の効用かも知れませんね(笑)

KU-CHARTで一番上のラインと一番下のラインでペアを組むと失敗が少ない、という意味合いのようです。
これならボラティティも大きいし、天井か底かのタイミングを間違わなければ、
グッドエントリーできることだと考えられます。
一番上のラインと一番下のラインでなくても、それに近いラインでペアを組んでも
同じような結果が出るのでは・・と思いました。
そして、それは相関係数に密接にかかわっているように思います。
トマトさんが、いま一生懸命、その研究をしてくださっています。
私もその研究をしてみるつもりです。

soysoy 2013/03/06 14:37 いつも興味深くブログを拝見させて頂いてます。

Ku-Chartの計算式でiriyaasagaoさんが掲示してた以下の逆算なのですが

> そして、ここからが面白いところなんですが、以下のように計算すると、
> なんと! Ku-Chartの値から、もとのusdjpyの交換レートを「逆算」することができるのです!
>
> exp(usd) / exp(jpy);

logを使用して計算した場合、逆算するときは10^(usd)/10^(jpy)だと思います。
もしlnを使用して計算した場合はexp(usd)/exp(jpy)でOKだと思います。

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