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起点3.11

2016-03-30 かんぽ生命のターゲット層がすごい

かんぽ生命のターゲット層がすごい

郵便局の店頭ポスターに思わず目をむいた。

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11月生まれの方今月がチャンス!!

次の月になってしまうと月々の保険料が上がるまたはご加入いただけなくなる商品があります。

昭和25年生まれの方
終身保険(定額型・おたのしみ型)

昭和20年生まれの方
新フリープラン(特別養老保険2倍型)

昭和10年生まれの方
新フリープラン(普通養老保険)


昭和10年(1935年)11月生まれって、2016年3月現在、御年80歳。

すごいな、おい。御年80歳に保険勧誘。
しかも養老保険。養老保険て、典型的な「満期金目当ての貯蓄目的商品」なんですが。
「相続税対策で終身保険を」と奨めるならまだ理解できるが、養老保険ですか。

80歳の10年満期の養老保険。せっかくなので、見積もりをとってみた。

加入年齢 80歳 男性
満期保険金 1,000,000円

月払払込保険料総額 1,638,000円(月払保険料 13,650円)。
貯蓄目当てで満期を迎えたら大損商品である。


ちなみに解約返戻金の推移はこんな感じだ。
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なぜか6年目と8年目の記載が抜けているのが、かんぽの不思議。

それはともかく、契約5年目から生きてても死んでも契約者の大損確定のこの商品。これ、セールストーク、相当苦しいですな。私にはこの保険を奨める合理的理由がまったく思いつかない。
個人的には、かんぽ生命の営業より「20万円の羽根布団販売」の方がマシな気がする。

しかも、生命保険に入るには告知が必要なんですよね。

かんぽ生命の告知書をみてみよう。

1.最近3か月以内の健康状態
(1)視力に障害がありますか。
(2)聴力に障害がありますか。
(3)言語または咀嚼機能に障害がありますか。
(4)背骨(脊柱)に変形または障害がありますか。
(5)医師の診察、検査、治療、投薬または指導を受けたことがありますか。(その結果、医師の診察、検査、治療、入院、手術をすすめられたこと、あるいは予定されている場合は、あわせて詳細記入欄にご記入ください。)

2.過去3年以内に次の病気またはけがにより、医師の診察、検査、治療、投薬を受けたことがありますか。
(1)心臓または血圧の病気
(高血圧、狭心症、動脈硬化、脈の異常、心筋梗塞、心臓弁脈症、先天性心臓病)
(2)肺または気管支の病気
(肺炎、結核、ぜんそく、慢性気管支炎、気管支拡張症)
(3)胃または腸の病気
(かいよう(胃・十二指腸)、かいよう性大腸炎、腸へいそく)
(4)肝臓、胆のうまたはすい臓の病気
(肝炎、肝硬変、胆石、胆のう炎、すい炎、黄だん、肝機能障害)
(5)腎臓の病気または尿の異常
(腎炎、腎盂炎、ネフローゼ、腎不全、腎臓結石、尿管結石、血尿、たんぱく尿)
(6)脳、神経または精神の病気
(脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、てんかん、神経マヒ、精神病、うつ病、神経症、アルコール依存症、知的障害)
(7)目、耳または鼻の病気
(白内障、緑内障、網膜の病気、角膜の病気、中耳炎、ちくのう症)
(8)癌または腫瘍
(癌、肉腫、腫瘍、ポリープ、白血病)
(9)右に掲げる病気
(糖尿病、貧血、甲状腺の病気、パーキンソン病、リウマチ、こうげん病、前立腺の病気、子宮の病気、卵巣の病気、椎間板ヘルニア、骨粗しょう症)
(10)けが
(頭部外傷、内臓損傷、背骨(脊柱)の傷害、むちうち症)

3.過去3年以内に上記2以外の病気またはけがで、次のいずれかに該当することがありますか?
(1)入院や手術をしたこと
(2)7日以上の期間にわたり医師の診察、検査、治療、投薬を受けたこと(初診から治療終了まで7日以上ある)

4.過去においてがんまたは肉腫にかかったことがあり、過去3年以内においてその予後(治療後の経過)をみるため、次のいずれかに該当することがありますか、
(1)定期的な診察または検査を受けたこと
(2)定期的な診察または検査をすすめられたり、予定されていたこと

5.過去3年以内に受けた健康診断または人間ドックで次の臓器の異常や検査結果の異常(要塞検査、要精密検査、要治療を含みます。)を指摘されたことがありますか。
※過去3年以内に健康診断または人間ドックを受けたことがない場合には、「いいえ」を選択してください。

臓器名:心臓、肺、胃、腸、肝臓、腎臓、膵臓、胆のう、子宮、乳房、甲状腺、前立腺

検査名:血圧測定、血液検査、尿検査、便検査、脳ドック、X線検査、CT検査、MRI検査、超音波、心電図、眼底検査、内視鏡検査、骨密度検査



ふう。疲れた。長い。長すぎる。これ、すべて「該当しない」「告知事項なし」の80歳なんているのだろうか。

80歳のほとんどは「詳細記入欄」に書ききれないくらい、該当事項があるだろう。

例えば、80歳以上の白内障の罹患率は100%だし。
http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000207.html

通常、「告知事項多すぎて記入するの無理なんで加入やめるわ」となるのではなかろうか。

大体、正確に告知できる能力のない80歳も多かろう。告知義務違反だと保険金支払い時にトラブルリスクを抱えることになると思うんですが。

もちろん「医者じゃないと治療も診断もできない」わけで、すなわち、3年以上、病院に行ってなければ、障害の有無以外は「該当なし」になる。

例えば、「なんちゃら様を信じておれば病気なんてならね」、「なんちゃら様を信じてるから、医者なんぞ行かん。昔、医者にガンだって言われたが、治ったはず」みたいな方々は大手を振ってかんぽ生命を利用できるだろう。

こういう方々をターゲットにしているんですかね、かんぽ生命。