2010-05-27
川上未映子さん講演
早稲田大学で行われた小説家川上未映子さん講演を聴きに、あと野次馬のように川上さんを見物に行きました。演題は「なぜわれわれの読書はこんなにも素晴らしいのか」焦点は文学性とは?です。比喩として表された地獄。文学性とはすなわち地獄を書くことだそうです。地獄の記述。ではその地獄とは?については2人の作家を例に出して話してました。ニーチェと多和田 葉子氏。がいったい何に囚われていたのか?どんな地獄に生きて、どんな地獄を描いているのか?というものです
ニーチェの時代、今無宗教が一般的な日本でそれと同じように、いやもっともっと一般的に、そもそも一般的とかその視点からもさえみえないぐらいにキリスト教というものが人に社会に根付いていた時代、疑問にもち、そして裁き、再編するニーチェ。
なぜ何百年も昔のニーチェの思想だとか社会の風景呼吸感情その他諸事象もろもろと、今私たちが知りえるのか共有できるのか、それはそれが言葉で書かれているからです。
つまり、川上未映子さんいわく、を理解できた範囲を解釈すれば、地獄とは言葉です。
キリスト教に囚われている社会に疑問をもち神を殺したニーチェは、それは何を持ってどのように殺したかと問われれば、言葉で殺したのです。
そして何を殺したかといえばそれも言葉、神と名づけられ崇められてみんなが一緒になって共有できるのはそれが言葉だったからなので、言葉によってるつくられた世界、輪郭づくられた地獄に囚われ、それを小説として書ける人がいるんですと。運命的に言葉を世界からすくいとれる人がいる。そんな人は書くべきなんです。もしかしたらいつか言葉が言葉を凌駕する、言葉の拘束衣を断ち切れる言葉があるかもしれない。まるでだけどそんなこと想像はできないけれども。
と、話のなかで地獄に光がさせたおもい。でもそれはその光は、地獄をさがしだす光か、地獄を抜けるための光か?
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