2010-11-23
■[本] 夢をかなえる「打ち出の小槌」(堀江貴文)
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 青志社
- 発売日: 2009/10
- メディア: 単行本
- 購入: 5人 クリック: 126回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
やりたいことを素直にやれよ
「世の中諸行無常。ピンチのときに狼狽しないことが大事で、これは当たり前なんだと思えるかどうか。安定している状態こそ不自然だと思わなければいけない。」「不安に対する一番の解決策は、なんでもいいからいろいろ詰め込んで、忙しく頭を使う。何かに没頭して取り組むことで、不安なんて考えなくてすむし、取り組んだことは必ず自分の成果となって」「大事なのは、無理して全世界、あるいは全日本での豊かな生活のロールモデル(手本となる存在)を共有するのではなく、それぞれの価値観で豊かな暮らしをする訓練をすることなのだ。」
■[本] 物の見方・考え方(松本幸之助)
- 作者: 松下幸之助
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2001/03/09
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
素直な心と精神調和
「信用というものは、築こうと思って築けるものではない。その人が誠実に、商売なり自分の勤めを大事にしていくことが積み重なって、自然に信用を得るというか、生まれるものではないか。」「とことんまで直させる御得意が多い靴屋さんは必ず日本で一、二の靴屋になる。」「案外遠慮なしにものをいわないので、今度はものをいいやすいように引き出さないといけないと思っている。」「自分の目の付けどころは、より高いものに、社会とともに発展するのだ、あるいは世の中のためになるのだ、という考えをもつことである。そして自分は社会を発展させる一人の選手であると、というように私の事業間も人生観も変わっていったのである。」
2010-10-19
2010-05-27
■[本] 戦争と沖縄(池宮城秀意)
- 作者: 池宮城秀意
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1980/07/21
- メディア: 新書
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
先日沖縄・奄美のメディア関係の方とお会いする機会があった。歴史が気になったので一読。琉球王国の扱われ方には憤りを感じるね。目まぐるしい支配者の交替や変貌・飲めない要求。第二次大戦からの動きは息が詰まる。
基地問題は日本国全体の問題なんだから、もし米軍基地が日本に必要なんだったら、米軍基地は全国に分散しちゃうべきだよ。まあ、米国に土地を使わせるのは癪だけどね。沖縄における米軍基地の土地は第二次大戦後に米国が琉球の人々から略奪して無理やり追い出しコンクリートを敷いた土地だぞ。
■[本] フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略(クリス・アンダーソン)
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/11/21
- メディア: ハードカバー
- 購入: 126人 クリック: 3,677回
- この商品を含むブログ (530件) を見る
このフリー論についてはIT分野・経済分野で取り上げられてたけど、全然新しい考え方ではないよ。昔から存在するもの。どんな産業も行き渡るとインフラとしての必須基盤となりフリーに向かう。古来、ずっと人はフリーに向かうたびに職を失い、あらたな産業・仕事を模索してきたんだ。それが文化となり進化となっているんだ。
本書ではアメリカでの成功例がベースとなってフリー論を展開してる。だけど実際は、すでにフリーが違法なものも含め蔓延しているブラジルや中国での現行市場や現行企業の方を参考にすべきだよ。
■[本] 愛と死(武者小路実篤)
- 作者: 武者小路実篤
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1952/09
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 43回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
感情が浄化されるね。恋愛と悲劇。純愛文学。近代文学。僕の先輩が選んだ生涯最高の一冊。
実篤の場合は、武者小路の読み方は「むしゃのこうじ」じゃなくて「むしゃこうじ」。みな間違えないように。元来は「むしゃのこうじ」なんだけどね。あと、家に野菜の絵の書いたお皿に「仲良きことは美しき哉」「君は君 我は我なり されど仲良き」とか書いてあったら、それは実篤のものだ。うちの実家にその皿が昔からあるんだなー。豆知識な。
2010-01-10
■[本] シュレーディンガーの哲学する猫(竹内薫・竹内さなみ)
- 作者: 竹内薫,竹内さなみ
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/11
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 79回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
哲学本。主役は現代物理学の問題提起となった思想実験「シュレーディンガーの猫」の猫。なんでこの猫を主役にして哲学本を書いたのかはよく分からないなー。確かに「シュレーディンガーの猫」自体が科学哲学とかで取り上げられることはあるけど。ちょっと設定に無理がある。また中途半端な物語気質が本の内容を分かりづらくさせている。
以下、要素抽出。
まず言葉ありき:「語の意味って何?」「世界の意義は、世界の外になくてはいけない。」「人は、語り得ぬものについては、沈黙しなければならない」人間世界は言語ゲームであり、言葉の意味とはその使われ方なのだ。
サルトル:
実存主義(※世界の内にあって、刻一刻と自ら決断しながら生きていく宿命を負った人間の存在のことを「実存」と呼ぶ):「人間はまず、未来に向かって自らを投げるものであり、未来の中に自らを投企することを意識するものである。」「君は自由だ。選びたまえ。つまり創りたまえ。」実存主義はヒューマニズムであり、人間は自ら創ったところのものになるのだ。
ニーチェ:
超人主義:「デュオニソス的」「永劫回帰」「神は死んだ」「自由精神」「力への意思」実存主義の萌芽は価値観の転倒から始まった。
魔性の哲学:「不知の知」ダイモンのお告げに従って生きた彼は言った。自らの無知を直視できるのが智恵のある人であると。
環境哲学:「沈黙の春(=生と死の妙薬)」生態系の破壊、化学物質の恐怖、耐性。40年先の世界が見えていた。
形而上学:「星の王子様」「私は誰?自分探しの旅」哲学とは子供のころの純粋な心で世の中の不思議を問うこと。思想を弄んではいけない。
ファイヤアーベント:
なんでもありの文化的相対主義:「科学は宗教だ」「あらゆる状況において、また人類の発展のあらゆる段階において、擁護することができる原理といえば、そのようなものはたった一つしかないということが。すなわちこの原理である。anything goes(なんでもかまわない)」
重松渉:
四肢の哲学:世界をみることは、能動的であり受動的である。モノ的世界観からコト的世界観へ。
現象学:「まずは判断停止(=エポケー)から始めよ」雑念を払って目の前にあるものの本質を直視すべし。現象学は対象を知覚する仕方を研究する。
存在哲学:なぜ一体、存在者があるのか。そして、むしろ無があるのではいか。「存在」への真摯な驚き。
小林秀雄:
文芸評論:文系・理系の垣根を越えた真の知。古典物理学からのパラダイム転換。
大森荘蔵:
幽霊も存在する哲学:「過去は消えず、過ぎゆくのみ」二元論から一元論へ。略画的感性と近代科学という密画は共存しうるという重ね描き論。
■[本] からくり民主主義(高橋秀実)
- 作者: 高橋秀実
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/11/28
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
ジャーナリスト高橋秀実氏のルポ集。統一教会、白川郷の実態、諫早湾干拓問題、オウム問題、沖縄米軍基地問題、樹海の実態などの社会問題の実態を現地から暴く。
社会問題が起きた際に、マスメディアは賛成派と反対派が明確に対立するというわかりやすい図式を流布する。ところが実際は、賛成派・反対派の一人ひとりとは別に、「みんな」という理想から逆算された永遠に満足できない純真無垢な主が作り出されている。それはあくまで理想思想の民。いざ現場にいってみると「みんな」は存在しない。理想思想だから。諸問題は、賛成派と呼ばれる人と反対派と呼ばれる人それぞれで利害関係が錯綜していて、一概に割り切れないのである。
■[本] サル学の現在(立花隆)
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/01
- メディア: 文庫
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/01
- メディア: 文庫
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
人間とはいかなる存在なのかを考える場合、サル学にぶつかる。ヒトのヒトたる所以は何か。ヒトと動物は本質的にどこで区別されるのか。何がヒト的で何が動物的なのか。ヒトがサルから進化したのならば、どのようにしてサルはヒトになったのか。ヒトになったサルとヒトになれなかったサルとの間にはいかなる違いがあったのか。こいつらに答えようとするとヒトはサルに学ぶしかない。ヒトと動物の間に一線を画くことができるものとするなら、それはヒトと、ヒトの最近縁種であるサルとの間に画されるはずだ。すなわち、サルの何たるかを知ったときに初めて、ヒトはヒトの何たるかを知ることができるということだ。この本は、好奇心の塊である立花隆氏が現在のサル学の研究状況をまとめた本であり、この本からサルに対する理解を深めることができる。内容は思いのほかショッキング。
カニバリズムによる集団興奮する「チンパンジー」・群れの解体を促すための子殺しをする「ゴリラ」・全員参加の乱交パーティ社会「ピグミン」・縄張りも順位もない「ゲラダヒヒ」・常に孤独な単独行動「オランウータン」・子殺しで発情する「ハヌマンラングール」など。
この本から、サルにも複雑な社会構造があり個々のパーソナリティも確立されていることが分かる。思ったよりもサルの世界も複雑であり、ヒトとサルとの間に一線を引くには決め手がない。ただし一つ言えるのは、自分の存在の由来を知りたがったり、他の動物の生態系に興味をもって自分の人生を使ってまで研究したり知りたがるのはヒトだけかもしれない。



