モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

仕事を楽しくする為のNo't ToーDoリスト1 「ガンバロウ」と言わない

石田淳さんの『「やる気を出せ!」は言ってはいけない』という本があります。

「やる気を出せ!」と言わない事は、管理者のNo't ToーDoリスト(やらない事リスト)の最上位にくるものかもしれませんね。

「やる気を出せ!」は言ってはいけない ~行動科学で見えてくるリーダーの新常識~

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仕事を楽しくする為の、私のNo't ToーDoリストの最上位は、

『「ガンバロウ」と言わない』ことです。



この事は、決めるのはカンタンですが、実際にやってみると、案外難しいものです。私達は、口癖のようにこの言葉に頼っていますので、これから離れるのは、かなり難しいものです。

私も、これを初めて数年経つのですが、今でも、うっかり2〜3ヶ月に1度、言葉や文章に出てしまいます。

どんな時に、出るかというと、

  • 時間がない時
    時間がないとき、最後に、「ガンバロウ」とか「頑張りましょう」で締めれば、なんだか形になります。
    その為、うっかりと使ってしまいます。
  • イデアが浮かばない時、アイデアを考えるのが面倒くさいと思ったとき
    イデアが浮かばない時、「とにかく頑張っていきましょう」という事は、とても誤魔化しのきく言葉になっています。
    その言葉を聞いた瞬間、聞いている側も思考停止になってくれるので、つい使ってしまうケースがあったりします。

では、ガンバロウという言葉を使わなくな成果をご紹介すると

  1. 「もっと楽しくするにはどうしたらいいか?」を、一歩突っ込んで考えるようになる
    「ガンバロウ」という気持ちが生まれてくるという事は、「これから、我慢しなければいけない事があるぞ!」「大変なこと、苦痛、苦労があるぞ」と感じている時です。


    「ガンバロウ」という言葉が口からでそうになった時は、『「これから起こる事を、もっと楽しくする為にはどうしたらいいか?」という事を一歩突っ込んで考える必要があるよ』というアラームが鳴っているのと同じなのです。


    このアラームに対して、「これからやるべき事を避ける、逃げる」という方法でも、「頑張らない」で済むワケですが、それでは問題解決にならずに、更に問題が深刻化するだけ。頑張らずに問題解決をしていこうとすれば、「これからやるべき事を楽しくする工夫」の必要があるのです。


    私達は一歩突っ込んで考えてみると、思った以上に「ガンバロウと思った事」を「楽しくするためのたくさんのアイデア」「ワクワクした気持ちで取り組める為のアイデア」がでるもんです。


    「ガンバロウ」という言葉を使いそうになった時、「オー。使いそうになっている。苦労とこの事を感じているんだ」と一歩立ち止まって、「それを楽しくする工夫」を考えていけるようになるのです。最初は面倒しかったりしますが、やり始めてみると、「楽しくする為の工夫」を考えると、気持ちがワクワクしていくものです。


    一歩、深く考える事で、私達は、「仕事をもっと楽しくしていく工夫」ができていくチカラをもっています。そのチカラを発揮させてくれる事が、この「ガンバロウ」を使わない、最大のメリットだと思います。
  2. 精神論で逃げずに、具体的行動を考えるようになる
    「ガンバロウ」という言葉は、ある意味、精神論でもあります。「頑張ってやれば、きっと何とかなる。」という意味で使える便利な言葉でもあります。
    これが使えなくなると、かなり不便ではあります。


    「精神論」が使えなくなると、「具体策」を打ち出す必要があるからです。
    ガンバロウではなく、「今月売上を上げるキーは、アポを100件とる事。1日5件。1日5件を取るために、まず、50件のアタックリストに対して、集中してアポをとっていこう」などといった具体策を考えなければいけません。


    具体策を示すとなると、こちらには「うまくいかなかった場合」のリスクがかかってきます。「ガンバロウ」で誤魔化していた時には、表面化しなかったリスクですね。だから、具体策もより真剣に考えるようになってきます。


  3. みんなに、・意識を「具体的活動」に向けさせる事ができるようになる
    「ガンバロウ」で話を終えると、聞いた側は、「ところで、何をガンバればよかったんだ?」と「頑張らなければいけない事」すら忘れるケースが発生します。


    精神論の「ガンバル」という事だけが記憶に残り、具体策に注意が払われなくなってしまいます。
    2で示したような「具体策の実行に意識を集中していきましょう!」という指示を行っていけば、みんなは、「やるべき事」に注意の集中を測ってくれます。


    「頑張れ」という言葉で檄を飛ばすより、よっぽど効果的な指示になっていきます。

もちろん、いいことバカリではありません。

デメリットとしては、「ガンバロウ」という言葉を使えないと「誤魔化しがきかなくなり、、ホントにメンドクサイ」という事。「ガンバロウ」の一言で終わる事ができないと不便です。今でも思わず、使ってしまいたくなる時があります。しかし、No't ToーDoしてみると、、そのデメリットを上回るだけのメリットがあるように私は感じてみました。





「もっと楽しく過ごす」ために、「ガンバロウ」を使わない事。あなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?