永ちゃんに学ぶ!新鮮な気持ちで行うルーチンが違いを生み出す
*永ちゃんに学ぶ!新鮮な気持ちで行うルーチンが違いを生み出す
私は、永ちゃん(矢沢永吉)が大好きなんですが、彼をインタビューした吉田豪さんの話( 吉田豪「豪さんのポッド」で詳しくは)を聞いて、ますます好きになりました。
- アーティスト: 矢沢永吉
- 出版社/メーカー: GARURU RECORDS
- 発売日: 2009/07/31
- メディア: CD
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たくさんの人をインタビューされる吉田豪さんが感動したというのが、永ちゃんの反応。
通常、大物であればあるほど、凄い数のインタビューをこなします。
インタビューでは、限られた時間。番組や本で紹介できる誌面なども限られていることもあり、個性的な質問よりも、各社同じような質問が中心になる。
・アルバムのコンセプトは
・今回、工夫された点は
・作品を作ったところで、一番苦労された点は
等々、どこでも同じような質問。
そして、誉め言葉も同じような誉め言葉は各社が言ってくる。
・アルバム全曲聞きましたよ。
・今回のアルバム、とっても良かったですよ。
こんな、ありきたりのインタビューを凄い数こなしていかないといけないので、アーチストには、インタビューはとてもストレスのかかる仕事だそうです。。アーチストによっては、同じ事をいろんな人が聞いてくるというインタビューが、「誰かが、自分を試して居るんではないだろうか?同じ質問に、違うように答えないかを・・」等と、ノイローゼ寸前になる人もいるそうです。
だから、インタビューをされるのがイヤな人。拒絶する人。横柄な態度を取る人。あきらかにイヤイヤな人などもいると思うのです。
しかし、永ちゃんは全く違うそうなのです。
吉田さんが、「今回のアルバム全曲聞きましたよ」と言ったら、
永ちゃん 「ありがとう!嬉しいねぇ〜全部聞いてくれたんだ。感想聞かせてよ〜」
と、初めて言われたようにホンキで喜ぶそうなんです。
インタビューにいくのですから、当然、アルバムくらい聴いていくのが普通。まして、同じような事を、このインタビューの前に何百回も言われているはずなんです。それなのに、初めて言われたように喜べる。少なくとも、インタビュアーがそう感じる程に、喜べる。
これは、演技なのかもしれません。ホントに、心の底から喜んでいるかもしれません。どちらにしても、これって凄いことだと思うのです。いつも同じ質問、同じような誉め言葉をかけられる事に対して答えていくという、彼らのルーチン。同じ作業の繰り返し。
通常のアーチストだと、同じ作業の繰り返し=ルーチンは、退屈極まりないもの。退屈きわまりない態度をするから、インタビュアーに残る印象も、記事もパットしない。しかし、こんな単純なルーチンも、ホンキで行う。こんなルーチンでも、相手を喜ばせようと思いながら仕事をしていく。
私達の仕事に置き換えてもそうです。例えば、ホテルの受付をしている女性。彼女にとって、お客様が毎日こられて、受付業務をするのはルーチン業務。一日数十人に対し、同じ業務をする退屈な仕事。しかし、お客様の方は、一生で初めての旅行かもしれない。お客様の方は、ルーチンではなく、一生に一度のイベントかもしれない。だから、ルーチンだからと言ってマンネリにやるのではなく、常に初めてのような新鮮な気持ちで、相手を喜ばせようと受付を行っていく。
これって、できそうで、できないですよね。どうしても、ルーチン業務は、おざなりの仕事になりがちです。だから、そのルーチンを新鮮な気持ちで、相手を喜ばせようと徹底することができれば、差別化ができるのでしょう。誰も、一生懸命、もっと喜ばれるようにしようとしない、機械的にこなそうとしているような仕事だからこそ、差別化ができる。
伝説になるのだと思うのです。
あなたのファンを増やす10の仕事術で書いた、「作業が仕事になる」ということではないでしょうか?ある意味、ルーチン作業こそ、一番、人との違いが生み出すことができる仕事なのかもしれませんね。
つい、やっつけ仕事になるルーチン。人を喜ばせよう!と思ってやれるかどうかで、違いが生み出される。