2009-05-09
文学フリマ
重ねて告知。明日は文学フリマです。今回から蒲田に場所が移りました。「F-13批評誌アラザル」のブースを間借りして販売します
開催日 2009年 5月10日(日)
時間 開場11:00〜終了16:00(予定)
会場 大田区産業プラザPiO
(京浜急行本線 京急蒲田駅 徒歩 3分、JR京浜東北線 蒲田駅 徒歩13分)
「アラザル」vol.2
まずその「アラザル」vol.2、今読んでますが、なんと400pで1000円というお買い得な雰囲気です。増刊号「アラザレ」では実験的な形式での批評をやってみせた彼ら+彼女ですが、今回はスカイプ批評などの形式も一部踏襲しつつ、今回はインタビューや批評の内容そのものに力を注いでいる、という印象を受けます。といっても表紙のセンスもいい感じだし、レイアウトも概ね読みやすい感じ。ただ彼ら+彼女の最大の特徴は、「批評とは何か?」という、その枠組み自体に疑いを持ち、改変、更新していこうとする意識が高いということだというふうに勝手ながら思います(個々人はどうかわからないけど、全体として)。そしてその動機付けが、目立ちたいとか、世に出てやろう的な野望、とはちょっと違う気がする。や、もちろん彼らや彼女にもそうした野望はあるには違いないんですけど、そしてそうした野望自体は否定されるべきものではないんですけど、もっと別のところに何かあるような気がする。例えば、作品があり、それを観たり読んだり聴いたりする自分がいて、世界があって、というようなところに。
……といってもまだ読みかけなんで、家主に対する義理とはいえ、ちょっと書きすぎたかもしれません。過大評価は彼ら+彼女にとって必要のないことでしょう。さて、というわけで自分が関わってるミニコミのほうを宣伝させていただきます。
「テルテルポーズ」Vol.3
まず「テルテルポーズ」Vol.3。僕が編集発行人を務めるミニコミです。刊行したのは3月14日ですが、最近「世界に恋する文化系リトルマガジン」というキャッチコピーをつけました。「文化系」っていう言葉はちょっと迷ったんですけど、まあどういうわけか「文化系男子」と目されることが多くなり、しかも時々「草食系男子」と誤解されることもあるので(別に損しないから否定もしませんが)、せっかくならということでつけました。Vol.3は「桃まつり」にフィーチャーしたので自主映画色が強まっていますが、テルポは、僕自身のその時々の関心の最前線を投影したものになっていくと思います。
ちなみに快快の篠田千明に原稿を依頼したんですけどなんと締め切りに間に合わなかったので、そのかわりに本人の謝罪文が載っている、というなかなかレアなアレでもあります(笑)。
それと実はリップ状に組み立てられる、という、ミニコミとしてはかなり画期的な作りになってるので、まあよかったら組み立ててみてください(笑)。おそらくテルポ4号はもっときわめて簡易な、身軽なものになっていくので、たぶんこういうものはこれが最後です。
新雑誌「りたーんず」創刊号
さてそれと最近創刊された新雑誌「りたーんず」。「キレなかった14才♥りたーんず」のメンバー以外に、ゲストとして、文化人類学者の西江雅之さん、詩人/映像作家の鈴木志郎康さん、□□□の三浦康嗣さん、そして劇団ハイバイの岩井秀人さんらに参加していただきました。アゴラではおかげさまでこういったものとしてはかなりの売れゆきを記録できたと思うのですが、今後、演劇に特に関心があるわけではない人たちにどうやって届けられるか、公演が終わってからどうなるかという、これからが試金石かな、ということも思ってます。あえて「パンフ」ではなく「雑誌」にしたのもそこだと思うし。そこでこの雑誌のコンセプトとして、編集長・篠田千明の「編集後記」からいくつかの言葉を抜粋しておきます。
扱っている『今』を記憶でも記録でもなく、モノに内包される痕跡として残したい
この瞬間しか書けないもの、聴けないもの、見えないものに、少しでもアプローチできてたらいいな
明日から雑誌の時間は『今』とゆっくりずれ始める。それがどういうことになるのかは、今の私にはまだ良くわからないけれど、なんだか興奮する
異物とか
昨日は「エクス・ポ」でりたーんずの取材でした。いろいろと考えるところはありました。ひとつ、昨日帰り道に思ったことをいうと、それは「当事者性」という言葉に関してなんですけど、うーん、僕はたしかに何でも首を突っ込んでるように見られるかもしれないんですけど、かねてから何度も繰り返しているようにサークル的なものが大の苦手で、そういうグループの中に呑み込まれるのは無理なのです。ただ、ある種の濃度が発生しているところは面白い、と思っていて、そこに引き寄せられてしまう、ということもまた一方にあるのだと思います。
それで思ったのは中学の時にひとりで上京して来た時のことで、あの時はほんとに『グァラニー〜時間がいっぱい』の後半そのまんまで、明らかにただひとり田舎からやってきた異物、として見られたし、すべてのコミュニケーションをそこから始めざるを得なかった、ということがあります。だからどう、ということはないのだけど、そうした異物として扱われることの中から、どうやってその先にいくのか、というのはずっと考えてきた気がする。こないだ数年前の写真(20代半ば、考えてみればりたーんずの演出家と同世代の時の写真)を見たときに、あきらかにそこに映っている自分の身体が、物事に対して一歩引いている、という、まあ言ってしまえば斜に構えてる、という感じのものであって、それは見れば一目瞭然にわかるんですけど、もう別にそうした(他人に対する)保身の仕方にも興味ないなと僕自身は思っていて、まあ何の話をしてるのかよくわからなかくなってきましたが、この3週間、アゴラに居続けたことによって、他人の中に入っていくのと、自分のペースを守るのと、のバランスが、少なくとも自分としては今んとここれがベスト、いい感じ、という感覚をつかめた気がしてます。それは今回どっぷり浸からなければわからなかったことで、そうしなければわからなかったことは他にもたくさんあるんですけど、それはこれから、いろんな形として出てくるでしょう。
さて明日は文学フリマです。批評誌アラザルさんのご厚意によって、一角を借りて雑誌「りたーんず」創刊号および「テルテルポーズVol.3」を販売させていただくことになりました。ぜひ買ってください。いやー、マジでお金ないので、多少なりとも買っていただけるとほんと助かります。ブースは「F-13批評誌アラザル」です。
開催日 2009年 5月10日(日)
時間 開場11:00〜終了16:00(予定)
会場 大田区産業プラザPiO
(京浜急行本線 京急蒲田駅 徒歩 3分、JR京浜東北線 蒲田駅 徒歩13分)




