astro-ph

Molecular astronomy of cool stars and sub-stellar objects

Bernath 2009
褐色矮星系外惑星など、低温天体のスペクトルを理解するにはその温度での分子のopacityの計算がかかせない。そういうのをまとめた論文。最近はemergent fluxが観測できるらしい。HD189733bのスペクトルはH20,CO,CO2を考えると説明できるらしい。ただし、メタンは検出できなかったのでtransitと比べると違うので、違う大気の影響があるのかもしれない。swan et al.2008,swan et al.2009などそれ関連の論文らしい。他のところも時間があるときに読んでみたい。

Empirical Constraints on the Oblateness of an Exoplanet

Joshua A. Carter, Joshua N. Winn2009
惑星は完全な球形ではない。それはそれ自身の自転の効果や潮汐力、また惑星を構成している物質の剛性によって扁平になっている。特にガス惑星では重く、半径が大きいため潮汐力や自転の効果が大きい。このため、惑星の扁平度が分かれば自転速度や内部の構造が分かるようになる。このため、本論文ではHD189733bが扁平かどうかをスピッツァーでtransit観測して調べた。すると土星より扁平ではないことがわかった。というか観測できなかったため、扁平度が観測限界以下だったそうな。トランジット系外惑星に対してその形を測ろうとした初めての論文。