初めて文学フリマに行った


一般で。
今まではなんとなく行っても合わない感と他のイベントのための原稿書きとの兼ね合いで行ったことがなかった。
昨日、たまたま、隣の建物のイベントに参加しており、たまたま、文学フリマをやっていることを知り、ふらっと行ってみた。
最初は全くの手ぶらで。
スマホでちょこっと検索して、入場量がタダとわかったが、参加サークル数がすごいので、パンフ代は取られるのかなと思ったら、730のサークルの載った表紙の紙の厚いりっぱなパンフがタダ!!
その時は、財布も持たずに行ったので、いったんパンフを持ち帰り、自分のスペースで読みふけってしまいました。
いつの間に文学フリマって巨大になったの?
初期はかなりこじんまりとした濃い人々の集まるイベントのイメージありました。
ざくっと見た印象では、コミケで言うところの創作文芸と評論の合体版の更に拡大版という感じですかねー。
コミケでの創作文芸の衰退ぶりと配置の不遇さを憂えていたので、730スペースもあり、イベントも盛況で館内も外で立ち読みする人もたくさんいて、かつての、そうだな、場所的にコミティアでまだ文章系の扱いがよかった頃を思い出しました。
客引きとかあるんですが、それもなつかしーって感じで。
オリジナル書きたかったら、文学フリマがあるじゃないか。
と目の前が開けた感じでした。


つづく。


で、続きを書く。


値段設定がバラバラでおもしろかったですね。
多分、実費なところと、実費よりかなり引いてたところと、分厚いけど手作りだったりと。
数センチのA5版の本を300円で売ってると、となりにおいてある薄めの新書サイズの本が千円だと買いづらかったり。
オリジナルは、好みか好みじゃないかがはっきりと分かれてしまうので、そこの見極めも難しい。
(二次創作だと、とりあえず、好きなカプならと買うこともある)
何しろはじめてのサークルさんばかりなので、迷った、迷った。
結局、カタログのジャンルと書いてある文章で10個くらいあたりをつけて回って、お財布と相談して買いました。
一つだけカタログチェックはしなかったけど、まあ、サークルさんがおもしろかったので予算に余裕が出て買ったりとかね。


あの規模になると全部回るのは大変だ。
今度は、完璧文フリの一般客になって朝から晩まで吟味してみたい。
が、その前にサークル参加をしてそうだ(笑)
サークル参加すると、自分のスペースから出ない人になってしまうので、やはり、もう一度一般で行かないとおもしろいサークルは探せないだろうなぁ。
当日、一緒だった友達が「売り子やってもいいですよ」とは言ってくれたが、元々オリジナルはBLしか興味のない人なので、買うサークルのないイベントに交通費をかけてきてもらうのは申し訳なく、ただ、イベント自体に興味は覚えてくれたので、昨日もらって帰ったパンフレットで更なる興味を持ってもらうのを祈るだけである。
私の二次創作の色んなジャンルの愛読者の彼女ではあるのだが、私のオリジナルも愛読者になってくれるとは限らず、今のところ、読んだこともなく、とりあえず「私のオリジナルが読めるが読めないかの踏み絵として『●●●●が読めるか』と聞いている」といったら渋い顔をしていたので、読めるかどうか……。


時間なので尻切れで終わる。

楽天カードに身に覚えのない100万円の借金を背負わされた件について


その日は平和な無印良品から始まる。
まずは、MUJIMEALで昼食。1030円なり。無印良品のレストラン大好きなのですよ。お総菜を選ぶタイプなんだけど野菜取れるし十穀米選べるし味噌汁具だくさんだし。
満腹でインテリアを見る。クロゼット1万9千円が1万円になってる! スーツかけるのにぴったり!買い!←社畜
その後、友達に会うことになってたので、300円程度のお菓子を2個買う。ちょっと可愛く包んでください♪
さて、お支払い。これも楽天カード楽天市場でよく買い物をするので、ポイント3倍になる楽天カードを作って、買い物ポイント欲しさに楽天市場以外でも楽天カードを使っていたのだ。


店員「このカード使えないようです」


はい?? さっき一万円の買い物したばっかですよ?


私「どうして使えないんですか?」
店「限度額を超えたようです」


はいぃい?
さっき、買い物したばっかだし、お菓子600円弱だし? 限度額は多分相当あるはずだから、上限に達するなんてことはないはず。
よく磁気テープをダメにするんでそのせいか?と思って、何枚が持ってるカードのうちヨドバシのカードで支払う。


電車で移動中、楽天カードアプリを使って、限度額を調べる。
これがなっかなかわかりにくいんだが、どうにか見つけたら100万円だった。
そんな高いもの買わないし。
高いものと言えば、家電なのでヨドバシカードを使う。ポイントが11%付くので!


友達と会って、


友達「普通さぁ。例えば、上限額まで行ったとしても他の客の前で言う個人情報じゃん」などと、ぐちぐち言っていた。


こんなことが言えるのも、楽天カードの支払いで滞ったことなど一度もないからだ。
楽天はカードで物を買う度にメールを送ってくる。いっちいち送ってきてうっとうしいとは思うが、まあ、買い物の自覚ができていいかなあと思って受け取ってた。
支払い日の前になると支払い金額と「前日までに振り込んでください」メールが来る。
まあ、多分、支払い日当日に振り込んで、引き落としに間に合わなくて未払い扱いになって苦情言う人がいるんだろうなぁと生暖かい目で見ていた。
さっき、使えなかったのは磁気のせいだろうなぁと再発行もしてみた。
でも、なんとなーく気になるので楽天カードのアプリをまたいじってみた。


ら、なんか、99万9千ちょいの金額がある。
しかし、それが何の金額かはわからない。いじり倒してみたけど、わからん。
わからんので、カスタマーセンターに電話してみた。


「お客様は自動リボをされているので」


は?
私、一括払いしかしたことないですよ


「月一万のお支払いになっていて、それに今金額が大きくなっているので、利息が一万ちょっとくらいになってますね」


……は?


簡単に書くとこうだ。
私の楽天かードは2011年から自動リボになっていた。
自動リボになっていると、カードを使う時に「一括でお願いします」と言っても、楽天内に入ったら、自動的にリボになってしまう。
自動リボは初期は月5千円。しかし、額がたまってきたので、月1万に引き上げられていた。そこに利息がついて、毎月2万ちょいの請求メールが来てた。私は、楽天カードで高い買い物はしないので、そんなものかなぁと思っていた。なぜなら、請求額の内訳なんて送って来ないからだ。買い物をしたものはいちいちメールを送ってくるのに、月支払いの請求額はどこまでが元金でどこまでが利息だなんて送って来ない。
かくして、私は限度額まで言いってしまったのである。
合掌。


自動リボにした覚えないんだが。
まあ、しかし、自動リボをインターネットで申し込んだ形跡は残ってるそうである。
楽天市場に行くと自動リボにするとポイント2倍とか書いてあるし、ポイント目当てに申し込んだ可能性は0ではない。
でも。
月5千円の支払いはないだろう。月々ちゃんとお給料もらってる社畜でんがな。給料で買えないものは買いませんがな。
するなら、月50万くらいの自動リボにして、ポイントは2倍もらうけど、月に50万使う訳がないんで、ポイントもらい得〜〜くらいにするさ。
私は、借金は住宅ローンだけと決めている!!


が、何がどうあれ、私には99万9千ちょいのリボ借金があるのは、厳然たる事実なんである。
私は知らぬ魔に100万円近くの借金を背負っていたのである。
金利15パーセントの。
カスタマーセンターとの電話で現実を知って呆然としていたが。
いやいや、呆然としてる場合じゃねーよ、なんとか、早く返さにゃ。
でも、100万なんて一気に返せませんよ。いくら社畜でもそんなにボーナスもらっとらんわ。
とりあえず、カスタマーセンターの人に繰り上げ返済の方法を聞いてみた。そしたら、指定口座にお金を振り込めと言う。
即刻、インターネットバンキングでボーナスから何十万か振り込んだ。
しかしだ。
更に楽天カードアプリをいじってると月々の支払いを簡単に増やせる。それ、手数料なし。
インターネットバンキング420円の手数料。
それが土曜日のせいもあって、インターネットバンキングを取り消して、月々の支払いを増やす方法を取る。
楽天さんさぁ。なんで、手数料のかかる口座振り込みは教えて、月々の支払いを一時的に増やす方法を教えてくれない訳?
なんか、色々とあくどくねぇ?
自動リボは即刻解約してもらった。


はあああああああ。しばらく楽天の借金にボーナス消えるじゃん!
住宅ローンの繰り上げ返済にしようと思ったのにぃいい。
でも、金利楽天が圧倒的に高いんで楽天を先に返す。
利息とか考えたくねぇ。
とりあえず、楽天カードはもう使わない。
はさみを入れてやりたいところだが、借金を払い終わるまでは持っていよう。
引き出しの奥不覚に。


これ読んで、気づけよバカとか思う人もいるんだろうなぁ。
確かに私は数字に弱い。
数字に弱いからお金がたまっては無計画に住宅ローンの返済をしていたので、あと、数百万くらいしか残ってないくらい、勤勉に借金を返してたんだぜ。
それが、知らぬところですっげー借金を背負っていた。
バカはバカだが。
楽天もさぁ。
あくどくね?
月支払いの5千円の自動リボは納得いかんわ。


フリーターの友達がさあ。いつのまにかカード作ってて、へぇ、フリーターでもカード作れるんだぁと思ったら、キャッシング生活しててさ。知らないでイベントチケ取ってあげて、お金請求したら「お金借りるから待ってて」と言われて引いたんだよね。
私は手元にお金ない時は買い物しないよ?
とか、思ってたけど、もしかして、その子より借金背負ってるかもしれねぇ。


若干の解決法を高じたんだけど、それは長くなるので省略。
こんなことにならないように、みなさん、気をつけてくださいね?

これも釣りなのか?スパムか?

スマホからだと書きづれー。
どう表示されるかわからんが、URLだけ記す。

http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=8834

この記事についたブクマ。


hatayasan

この記事、原作本のリンクを踏ませる釣りっぽいな 。マジメにコメント書いて損した。
はてブタワー二段目)


マジすか?


はてブタワーはスマホから築けないし、人目にも触れにくいので、当のブログのコメント欄に直撃だ!


と思ったら、見つからねーでやんの。
延々と続くアフィリと自記事の宣伝。
なんか期せずして釣りを裏付けられたようである。


みなさま、アフィリを踏みませぬように。
私は元々踏みません。


それにしても、はてなトップからのはてダの探しにくさよ。
それでも、しつこくはてダを使う。

医者が諦めて薬をくれました


本日は、定期検診の日でございました。
血液検査と尿検査。
そして、思いついた。
どのみち、内科に行くんだから診察受けてパリエットをもらおう!
いや、どうもね、胃酸過多の体質らしいんですよ。
嫌なことがあったりすると痛くなったりはするけれど、そうでなくても胃酸の逆流があるのです。
な訳で恒常的に胃壁を守る薬と胃酸を押さえる薬を服用しております。
心療内科で処方してもらえる胃酸を押さえる薬がガスター止まり。
更に胃酸を押さえる薬のパリエットは内科でもらってくださいって言われてるんだな。
で、会社の昼休みに内科に通っておった訳ですよ。
同じ内科に行くなら、事情を話して処方してもらえばいいじゃん、と軽い気持ちで診療申込み、先生に言ってみました。
そしたら、しぶーい顔をされて、


医師「できません。パリエット胃潰瘍とか逆流性食道炎に処方する薬です。そう診断されたことありますか?
私 「いいえ……」


心療内科では神経性胃炎と診断されております。
心療内科に行く時は、神経性胃炎で胃がキリキリ痛む時ですからねぇ。
つか、会社の近くの内科はあっさりパリエット処方してくれるんだけどなぁ。
医者としての主義主張の違いなのか、胃酸がこみ上げて来ますとか、病状を訴えてみても、先生はなかなか処方してくれません。
胃カメラ飲んで症状出てたら出していいとまで言い出した。
でもなぁ、私、胃酸過多だし、胃痛持ちですけど、潰瘍とかにはなったことないんだよね。
萎縮性胃炎くらいですよ。人間ドックでもそう言われたさ。
困ったなぁ。


私 「じゃあ、今の症状で何か他の薬処方してもらえますか?」
医師「漢方薬くらいですね」
私 「あ、漢方飲めません」


私、苦い薬は大丈夫ですが、漢方薬の独特の味がどーーーしても受け付けられません。
飲み続けられること不可能。
起源は、子供の頃に飲んだ水薬らしい。ちょー刷り込み型筋金入りダメな味。


医師「(更に渋い顔)」
私 「(そんなこと言われてもダメなものはダメなんだよう)」


しばしの無言の見つめ合いの末、先生が折れてくれました。


医師「パリエット、処方しましょう」


ラッキーーーーー!
そんなこんなで先生が折れてくれました。
でも、胃酸が出るのもほんとだし、ガスターでは押さえきれないのも確かだしね。
先生、ありがとう!
次回は通用するかどうかわからんけどな!

狡猾なパワハラ


前略。
説明するのがめんどくさいで、詳細は省略しますが、私には元パワハラ上司が同じ部署にいます。
元なのは、他でもパワハラをやらかして、降格されたから、今は役職なしのヒラ。


なのですが。
この人は相当頭がよい。
いじめる人はいじめぬくが、かわいがる人は手間暇惜しまず可愛がるので人望はある程度あったりする。
上の人にも飲ミュニエーションを駆使していたので、かわいがられている。
なので、賞罰を受けずに(ボーナスは知らんが)役職手当はなくなったろうが、月給は変わらないという待遇になっている。
ここらへん、会社のシステムで説明するのがめんどくさいですが、公に処分を受けると減給になります。


ある意味、彼はパワハラには懲りたのです。
あとがないと思っているのです。
なので、彼は、『パワハラ』にならないで、人をいじめる方法を考えたのです。
仕事のできない人を正論でとことん責め抜く。


うちの部署に新しい係長がやってきました。
この方の仕事ぶりに関しては、まだ未知数なのですが、ともかく、新しい部署なので仕事に慣れていない。
そこを元パワハラ上司は突くのですよ。
知らなくて失敗したことをねちねちねちと、しかし、内容は正論。
部長が注意すりゃいいもんだが、現部長は、元パワハラ上司が部長だった時の課長。
(彼も当時かなり無茶ぶりさせられていた)
頭があがらないでやんの。今は部長とヒラの関係なのに。
昔の上下関係って忘れられないんでしょうね。
私も元パワハラ上司が係長を正論で追い詰めていく姿を見ながら「これ、やられたなぁ」と思ったもの。
ほんと、頭がいいからさぁ、反論の余地がない指摘をしてくるもの。
係長が追い詰められてる姿を見てると段々苦しくなってくるもの。


だから、ある日「パワハラは第三者からでも訴えられたはず!」と思ってみた。
しかし、だ。
追い詰められた係長は、ストレスを他の人に向けることにしちゃったんだ、これが。
それが、私。
もうダメだ、この部署、と思った。


この件をパワハラ委員会に送ってみたんだけど、送ったメールの中の「精神科で休職を勧められています」と書いたばかりに休職をすすめられたよ。その話を精神科の先生にしたところ、精神科に通院している写真の相談を受けている最中に自殺をされると困るので、このような対処をする会社があるのだと聞いた。相談を受けてる最中に自殺されたら委員会の責任になるから。


ダメだ、このパワハラ委員会。


かくて、今日も係長はいじめられており、係長は、元パワハラ上司がいなくなると私のところに仕事を言いつけに来るのでした。

ぼっち? それ、ぼっちなの?

「あたしはぼっちでいいの」
って台詞を4人いるところで言えるってすでにぼっちじゃないと思うんだ。
ほんとのぼっちは、自分はぼっちだって言える相手すらいないんだぞ。
話す相手いて、ぼっちとかって驕りだと思う。
本当はぼっちじゃないから、気軽に言える言葉だ。
と私は思うのです。

読むと悲しくなるからおすすめしない記事


猫が死にました。
あっけなく短い期間で見る間に衰えていき死にました。
去年の夏、うちの猫たちは夏やせをしました。
ダイエット目的の餌から腎臓ケアのカリカリに変えて太っていたので、痩せてちょうどよかったのだと思いました。
でも、獣医さんに痩せすぎだと言われたので、色んなキャットフードを試して、猫達の体重を増やしました。
だから、その子のお腹が丸くなっていくのはいいことだと思っていたんです。
でも、その丸みが異常に思えて来ました。あまりに張りが強いのです。
太っているにしても何かおかしい。
いや、でも、元気だ。家に帰ると真っ先に迎えに出てくる。ご飯も普段の量食べている。病気な風ではなかっただった。
ほんの一ヶ月前にやった血液検査も正常の範囲内だった。
でも、おかしい。
病院に連れて行きました。
レントゲンを撮りました。
腹水が貯まっていました。
1キロもの腹水が抽出されました。
その時になって思いました。
お腹はふくれていたけれど、足には肉がついていないから、がに股状態になっていたのです。それにきづくべきでした。
それから。
その子は段々元気を無くしていきました。
ご飯も段々食べなくなっていきました。
腹水はそんなにすぐはたまりません。
だから、病院に行っても、何の治療もしてもらえません。
補液を皮下注射するだけです。
ただただ、やせ衰えて行きました。
それまでは医者が処方する療法食を食べさせていました。
その方が身体にいいからです。
でも、そうは言っていられません。
何かを食べさせないといけないからです。
ペットショップに行って興味を引きそうなものを買って来ました。
それでも、少ししか食べてくれません。
食べないので補液を毎日皮下注射します。
毎日。毎日。
それでも、やせ衰えていきます。
とうとう流動食のようなものを針のない注射で飲ませることにしました。
けれども、流動食は美味しくありません。
いやがりました。
無理矢理飲ませようとしても、もう飲み込めなくなっていました。
毎日。毎日。
会社から帰って来るとその子が生きていることを確認します。
くたっとはしていても、それでも、よたよたと私のところによってくるのです。
無理矢理食べさせることは嫌がっても。
側にはいたがりました。
私はロフトベッドから降りて、床に布団を引き、寝ることにしました。
猫と寝るとハウスダストアレルギーでひどい頭痛と微熱に襲われることがわかってから、ロフトベッドで離れて寝ていたのです。
小さい時から一緒に寝ていたうちの子達は寂しがりました。
でも、ひどい頭痛と微熱は仕事に差し支えました。毎日、風邪を引いているような状態が続くのです。
私が元気に働かないことには、うちの子達を養えません。
だから、別々に寝ていました。
でも、少し元気になってくれればと一緒に寝ました。
案の定、頭痛と微熱はぶり返しました。でも、そんなことはどうでもいいのです。


そして、その日はやってきました。


朝、その子の様子がおかしいのです。
よたよた歩いているのです。そして、他の子にこてってよりかかって寝ているのです。
嫌な予感がしました。
会社を休みました。
病院は9時からですが、8時に電話をしました。
病院で検査をしました。
アンモニア濃度が計測不能な程高濃度になっていました。
先生は、酩酊状態になっていると言いました。
どうすればいいのですか?と聞きました。
点滴をしてアンモニア濃度を下げるしかないと先生は言いました。
私は、そうして欲しいと言いました。
けれどもやせ細った身体に針が中々刺さりません。
何カ所も刺しました。毛刈りもしました。
それでも、針は刺さりません。
どうするんですか?
私は聞きました。
どうしようもないと先生は言いました。
もう一度、足の血管に刺して見て、ダメだったら諦めるしかないと言いました。
奇跡的に足に針が刺さりました。
足に注射針を固定して、その子は治療するためのベッド付の檻に運ばれていきました。
先生は、何かあったら電話するからと言いました。
私は、自分の人間の病院に行きました。
そして、先生にありったけの期間の薬を出してもらいました。
治療を続けるには、私は、また毎日その子を病院に連れて行かないといけない。自分の病院に行っている暇がない。今の内に行っておこうと思ったのです。
これから猫の治療のために自分の病院に向かったのです。
その帰りの電車の中、獣医さんから電話が入りました。
今、亡くなりました。
声はすぐ出ませんでした。
引き取りに伺いますと答えました。


病院で、私はどうしてあげればよかったんですか?と聞きました。
出来る限りのことをしてあげたんだと思おうよと、先生は言いました。
先生は、飼い主を責めない人なんだと思いました。
先生から動物の火葬の業者のパンフレットをもらいました。
連絡をしました。
一番、遅い時間に引き取りに来て欲しいと頼みました。
それまで、一緒に寝ることにしました。
そのこの身体は段々固くなっていきました。
他の子達は……よく、状況がわかってないように見えました。
普通にしてました。
私は泣いていました。ずっと、泣いていました。泣き疲れて眠りました。
起きた時寝ていたことを後悔しました。
寝ないでもっと見ていてあげればよかった。


………………。


時は3月でした。
地方都市への異動を言われていたので、動物を飼っていい物件を探していました。
多頭飼いできるところを探しました。
何件もあたりました。
その物件を見に行くつもりでした……。


……………。


私はどうしたらよかったんだろうと今でも思います。
アンモニア濃度が高くて、助かる見込みがないのなら、病院などに預けずに一緒にいてあげるべきだったのだろうか。先生は、瞳孔が開いてきていると言っていたではないか。
でも、それでも、どれだけの確率だろうと助けられる可能性を提示されたら、私は治療をしてもらうことを選んだだろう。
今にして思えば、そんなことは言わない先生だったのかもしれない。
もうもたないから一緒にいてあげた方がいいよ、なんて。
ペットロスカウンセラーは、先生はそう言うべきだったと言っていました。


死んでしまうとわかっていたのなら、ずっと一緒に寝てあげるんだった。
まだまだ生きていると思っていたから、私は自分の身体の大事を取った。


私は……その時になって、うちの猫が相当な高齢猫で老猫だということを認識しました。
私が趣味で飼っていた猫本は20歳以上も生きた猫のものだった。
17歳……確かに、老いてはいると思っていたけれど、まだまだ生きているんだと思っていた。


その子は……検査にも引っかからず元気だったのだ。
尿道結石になりやすい体質だったが、そのせいで療法食しか食べさせなかったから、うちの子達は健康な部類だった。
病院に定期的に通っていたのは、腎臓を悪くした他の子だったのだ。


………………。


私は、早く立ち直らねばと思った。
時は3月末、私は地方都市への異動はなくなり、東京に残ることになった。
しかし、新しい場所で新しい部署だ。
無理を言って東京に残してもらった以上、新しい部署で必要とされる人とならなければいけなかった。
私は、残ったうちの子達を養わなければいけなかったのだ。
腎臓が悪い子もいるので、病院代は相変わらずかかった。
私は、あの子が死んだ日とあの子のお骨を取りに行く日、会社を休んだ。猫のためとは言えず、自分のアレルギーがひどく発症したんだと言った。
前の部署の話で当時の上司に「こんなに休まれては会社員として信用おけない」と言われた。
今になって、思えば、素直に猫のためだと言ってしまえばよかったのかもしれない。
でも、その時は上司も老犬を飼っており、その子も随分と弱々しくなっていると言っていたので、上司の老犬の死を連想させそうで嫌だったのだ。


………………。


新しい部署に行ってみてわかった。
勤め先が遠くなったせいで、診療時間内に動物病院には行けなかった。
新しい部署に行って、すぐ、連日定時で帰るということも難しかった。
毎日が仕事でくたくたに疲れて、自分も世話もままならぬところで病気の猫を抱えて毎日治療に向かうというのは、多分、かなりしんどかったろう。
いつどうなるかわからない不安を抱えて、新しい部署で新しい仕事を覚えて、その部署の人に気に入られようと努力しつづけて、そんな生活を送っていたら、私もダメになっていたんだろうと思う。


ねぇ。
あの子は、だから、長患いをしなかったのかな。
お母さん大変だろうから、僕は逝くね。
そう思った。
そんな考えが頭をよぎる。


そして、私は泣く。


あの子は私のことが大好きだった。
一番の甘えん坊だった。
私のことが大好きだった。ご飯よりも私のことが大好きだった。ご飯を食べている時に名前を呼んでも、ちゃんと私に頭をすりつけにくるのだ。ちょっとめんどくさそうだったけれど。
どれだ、可愛かったか、私に従順だったかは、ハイクにたくさん書いた。


私は他の子を養わなければならなかった。
だから、あの子への哀しみを早々の押しつぶそうとしてしまった。
だから……いまだに私はあの子を失った哀しみから立ち直れないでいる。


ペットロスのことを少しネットで調べた。
哀しい時は哀しいと思った方がいいだそうだ。
その感情を発露することが立ち直る一歩だそうだ。
私は、押しつぶしてしまった。
悲しさを全く表面に出さなかった訳ではない。
ただ、頭の隅においやっていないと仕事ができなかった。
誰にも愚痴も言えなかった。
だって、重いじゃないか。
いきなり、飼い猫が死んだって泣きつかれても困るじゃないか。
親はもっとあてにならなかった。
親は、ずっと猫を捨てろと言い続けていた。悪く言い続けていた。
だから、それはもう言うな、と電話をした。
親はそれでもダメだった。やはり猫を悪く言い続けた。それから数ヶ月親とは連絡を取らなかった。


その時、私は初めて自分が一人で生きて行けるほど強い人間ではないのだと思った。
猫がいれば、一人でも生きていけると思っていた。
でも、猫の死を一人では受け止めきれなかった。
周りの環境が許さなかったから、うまく発露することもできなかった。


今更だが、発露させようと思って、この記事を書いた。


うちの子達は兄弟だ。
同い年だ。
と言うことは……考えたくないけど考えないといけないことだ。
また。
感情を表に出すために記事を書くかもしれない。
書かないかもしれない。