2011-10-10
カウンセリングを人生に活かす
カウンセリングと聞いて、どのようなことをイメージされますか?
周囲の人たちに聞いてみたところ、
「こうしたほうがいいとアドバイスをくれる」
という声が共通でありました。
私自身も、学ぶ前はそう思っていました。
- 作者: 諸富 祥彦
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 2010/07/23
- メディア: 単行本
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上記の著者・諸富さんはこのように解説しています。
カウンセリングの本質は、アドバイスではなく、「クライアント自身による自己探索→自己決定」という体験のプロセスです。(p57)
カウンセリングでは、カウンセラーがクライアントのお話をじっくりと丁寧に聴きます(傾聴)。なぜ傾聴が自己探索→自己決定につながっていくかというと、
ひとは、ほかの人にていねいに話を聴いてもらい、こころの声に耳を傾けてもらっているうちに、なぜかふと、自分自身でも自分の内側に耳を傾け始める。自分の内側からおのずと発せられてくるこころの声に、いつの間にか、自分で耳を傾けるようになっていくのです。つまり、「カウンセラーが傾聴をするほんとうの意味」は、「傾聴してもらっているうちに、クライアントが、いつの間にか、自分自身のこころを傾聴しはじめる。他者からの傾聴が、自分自身への傾聴を生み出していく」ことにある、のです。そして、自分の内側のこころの声に耳を傾け、「あぁ、私は、こうなんだ」という気づきを得たところで、その気づきにもとづいて自己探索を深め、自己決定をおこなっていくのです。カウンセリングとは、この「自分自身への傾聴=内的自己探索」→「自己決定」に至るプロセスを支えていく行為であると言っていいでしょう(p50)
カウンセリングの他のイメージとして、「カウンセリングって、心や身体に不調を感じて、会社や学校に行けなくなったなど、切羽詰まってどうしようもなくなって受けるもの」という声もよく耳にしますが、
「自分をもっと知りたい」「自分らしく人生を歩んでいきたい」「成長したい」といった、自己発見や自己成長を目的にカウンセリングを受ける方も増えてきています。
外から見ると、2人で話をしているように見えますが、カウンセリングがうまくいっているときは、クライアントは自分自身(まだ顕在化されていない自分の声)とお話(対話)をしていて、カウンセラーはそのお手伝い(援助、サポート)をさせていただいています。カウンセリングを学ぶと、自分自身がカウンセラーとなり、自分の声を聴いていくなかで色んなことに気づいていき、学ぶ前よりも、より確信を持って次の行動を決めていくことができます。また、他者の話もよりじっくり丁寧に聴くことができるようになり、相手に対する理解が深まりやすくなります。
今回ご紹介した『カウンセリングとは何か』は、本質をしっかりと、でも、すっきりと表現してあって、非常に分かりやすいです。カウンセリングに興味のある方、カウンセリングを日常生活に取り入れたいと思っている方、前にカウンセリングの本を読んだけど、よくわからなかった、という方に特におすすめです。
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