セレナーデ・トゥ・ローラ

エロール・ガーナーの『セレナーデ・トゥ・ローラ』を聴く。フィニアス・ニューボーン Jr.の『ストックホルム・ジャム・セッション Vol.2』、ビル・エヴァンスの『モメンタム』を聴こうとしたが、CDラジカセが再生してくれなかったのでこれにした。参院選の結果については、とりあえず山本太郎当選、鈴木寛落選ということだが、SPEEDIEについても20ミリシーベルトについてもまともな検証などされたのだろうか。デマとまでは申し上げないがプロパガンダが勝利してしまったね。山本は当確が出た直後のNHKインタビューで政府は国民に放射能を喰わせている、被曝させていると発言しそこでインタビューを切られたとのこと。そのことについて兵頭正俊のようなろくでもない連中は「犬HK」と揶揄しているが、僕としては当然NHKよりも山本に問題を感じるほうである。鈴木の政策については賛否あるだろうが、彼は熟議を重んじてきた民主党の代表的な論客である。人間が或る程度感情の動物なのは当たり前だが、今回理性、合理性、対話などよりもムードや勢いなどが力を発揮してしまったという印象がある。

山本について昨晩もFacebookでボロクソに貶しておいたが、「福島の」野菜とは言わなかったらしい。そういう名指しは避けていたとのことだが、要するに被災地、福島ということだろうがね。それを「放射性廃棄物」と呼んだそうだ。認識もだが表現が悪いのだよ。彼はこれまでも失言を繰り返してきたが。政治家になる前にテレビで禁止薬物についてぽろっととか、竹島は韓国に「あげたらいい」とか。立候補してからも事実関係があやふやな過激な言動で、一部の熱狂的な支持と多くの懸念を生んできたのだ。問題はそういう山本を多くの脱原発派が支持し、その当選に狂喜しているということである。左翼・左派、リベラル、市民派脱原発派。僕はますます距離を感じ批判的になるばかりである。

今回社民党は山本を全面的に支援していたが、当然山本本人は社民党ではない。又市征治・鴨桃代・山シロ博治各氏のようなまともな人々よりも山本が話題になり、先に当確が出るという現実に、極めて厳しい状況を見ないわけにはいかない。我々は一時の熱に浮かされるというよりは、長期的に、また総合的にみて正気及びまともな判断力を保たなければならないのである。ということについて、僕の意見や物言いは余りにも反民主主義的というか民衆侮蔑、民衆嫌悪の度合いが過ぎるだろうが、だがしかし、率直に申し上げてそう思わざるを得ないのですよ。

Facebookなどを見ると結構まともな人々、まともな活動家の多くも山本を支持している。既成政党、既成の革新の言葉、上から目線の偉そうな正論は人々に届かない、そこにくると山本太郎は……というのだ。だがしかし、「だがしかし」と水を差してばかりで申し訳ありませんが、そんなことで本当によろしいのですかね。皆さんの長年のまともな活動や御努力……。ま、僕はこれ以上は何も申し上げません。

プレイ・ピアノ・プレイ

続いてガーナーのダイアル盤『プレイ・ピアノ・プレイ』を聴く。ま、余り悪く云うつもりもないが、山本太郎ポピュリズムそのものと申し上げる以外ないのではないか? C3のように衆愚政治とまでは申し上げないとしてもである。この国のリベラルの良識を疑わざるを得ないし、昨日の結果を受けて再生していけるのかどうかも分からないが。とりあえず又市征治社民党幹事長の当確が出たのは本当に良かった。おめでとうございます!

プレイ・ピアノ・プレイ/エロール・ガーナー・オン・ダイアル

プレイ・ピアノ・プレイ/エロール・ガーナー・オン・ダイアル