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2004-08-05

fenestrae2004-08-05

これだけは避けたかった誤植(フランクルター・ルントシャウ) これだけは避けたかった誤植(フランクフルター・ルントシャウ)を含むブックマーク

ドイツ社民党(SPD)のチェーン・メール騒ぎ↓は、党首脳から激しい批判が出てニュースが大きくなっているが、ここではその話ではなく、SPDもからむ、ちょっと海外ボツニュース系のネタ。

日本でもよく引用されるフランクフルター・ルントシャウ Frankfurter Rundschau 紙は、保守系のフランクルター・アルゲマイネ紙に対し、左派リベラル系のクオリティ・ペーパーとして知られる。ここ数年経営不振に悩み、いろいろな救済策がとられたがはかばかしくなく、今年3月にSPDが経営するホールディング会社、DDVG(deutsche druck- und verlagsgesellschaft mbh)が90%株式参入することでやっと存続が保証された。左派系とはいえ一応中立をうたい60年近い歴史を持つ老舗の新聞が、政党、しかも政権党の所有する会社の経営傘下に入ったのだから大議論が起ったが、DDVG-SPD側は新聞の編集方針には口を出さないという保証を何度も明言し批判の沈静をはかっている。そんな伏線のある状況下にとびこんできたすごいネタ。

欧州新聞にしばしばあるように、フランクルター・ルントシャウは一面のタイトルの脇に、編集の独立をうたう文句を掲げる。この新聞の場合、"UNABHÄNGIGE TAGESZEITUNG 独立日刊紙"と。ところがこの文句がどうしたわけか、 8月3日づけの版で "ABHÄNGIGE TAGESZEITUNG" となって印刷され印刷所から発送された。つまり「従属日刊紙」あるいは「非独立日刊紙」。UNがどこかに消えてしまったのだ。英語でいえば、INDEPENDENT の IN がとれて、DEPENDENT となって印刷されてしまったようなものと思えばいい。独立性の議論をめぐって神経質になっていた新聞社は回収を決定。フランクフルトだけでなくベルリン他にも配送されていた6万部余の誤植版が回収されたという。

なぜこうなってしまったか、編集方針に批判的な内部の何者かによる犯行説もあったが、結局はこの文句の隣りにくる写真の空白部分がかぶったせいでたまたま UN が消えてしまったという技術的ミス説に落ち着いた。Unを食ってしまった写真はウディ・アレンのもので、「ウディがフランクルター・ルントシャウを非独立に」などとドイツの各紙は面白おかしく報道する。翌日のフランクフルター・アルゲマイネ紙も皮肉たっぷりに、内部犯行説を検討しながら記事にしているが、わかりやすいまとめは、5日づけのHamburger Abendblatt紙のものか、オーストリアDer Standard紙のもの。後者には上に引用した問題のページの写真もあるので、このページの写真ではよく見えないという方は参照されたし。

新聞社側の否定にもかかわらず、内部犯行説のうわさがかまびすしいらしい。噂を打ち消すためにフランクルター・ルントシャウ紙はわざわざ図解入りで技術的ミスの原因を解説するページをウェッブ・サイトにアップした。

英領ジブラルタルの300年記念式典。スペインは抗議。 英領ジブラルタルの300年記念式典。スペインは抗議。を含むブックマーク

フランス語のものでは、フィガロの記事「Gibraltar : un tricentenaire fêté dans la discorde ジブラルタル。不和の中の300周年記念」がよくまとまっている。

ジブラルタルで8月3日、イギリス領有300周年記念祭。イギリスからはフーン国防相が列席。ジブラルタルスペイン継承戦争の際1703年、イギリススペイン王国から占領獲得し、1713年のユトレヒト条約で英領として確定。現在でも施政権の返還を求めるスペインイギリスとの間で争いの種になっている。式典への英国防相出席に対し、スペイン政府は大使を呼び抗議。両国間に主権分担の交渉もあるが、地元はというと圧倒的にスペインへの主権委譲に反対。2002年7月に行われた住民投票によると99%がイギリス帰属に賛成。各種の免税措置(TVA、固定資産税等)などの特権があり、タックス・ヘイヴンになっている。

◆データ
地名の由来 : 711年に海峡を渡りこの地を占領したベルベル勢力の長、
Tariq ibn Zyad にちなむ djabal al-Tariq (タリクの山)から。
面積  : 6 Km2
人口 : 約3万
一人あたり GDP : 25, 169 euros (2002)
言語 : 英語(公用語)、スペイン

シュレーダー首相の引退を求めて独社民党員の間でチェーン・メール シュレーダー首相の引退を求めて独社民党員の間でチェーン・メールを含むブックマーク

ドイツGoogle Newsで現在トップニュースシュピーゲルその他の大手メディアも大きく伝える。最初にハノーファーの新聞、Hannoverschen Allgemeinen Zeitung が明らかにしたとのこと。シュレーダーの進める財政改革を経済リベラリズムに妥協的で、中・下層に負担を強いるものと見なす下部党員からのつきあげ。「シュレーダーは引退を。すぐさま路線転換を。」と党内での集団行動を呼びかけるメールが出回っているという。

フランスでも2002年の大統領選挙の前に社会党のジョスパン首相が同じような批判を受け、左翼のかなりの部分がジョスパンから心情的に離反し、さらに左の候補に入れた。結果として、右が政権に返り咲いて、社会党よりもっと急激なリベラリズム政策が行われることになり、皆また前よりぶつくさいうことになる。シュレーダーイラク戦争で一時期救われたが、ドイツも結局着々と同じシナリオで進んでいるように見える。

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