桃子

江国香織/文 、飯野和好/絵

桃子


『草之丞の話』と同じシリーズの絵本です。
これもなかなか良いものでした。

冒頭、禅寺の僧正が立っていて、
「あれをごらんになってしまったのですか」
というようなこと言うところからはじまります。
山奥の禅寺にたずねてきた旅人は、ふすまの向こうに一人の僧侶を見た。
草之丞と同じく恋の話です。
江国氏の話は悪くないもののベストではない。しかし飯野氏の緻密でユーモラスな絵があると、ぐっと良くなる。コラボレーションの妙だな、と思います。


2003/6/28
few01