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2008-08-31

「最近の日本語は乱れている!」とか主張すると、なぜ国語学者はニヤニヤするのか。

 

 なぞなぞです。

 

 母には2回会ったけれど、父には会わなかった、というものなーんだ?

 

 ヒント:これは平安時代のなぞなぞです。

(「母には二度逢ひたれど父には一度も逢はず」『後奈良院御撰何曽』)

 

 

 

 

 

こたえ:くちびる

 

 えーと、「なんでだ!」って話を説明すると長くなります。

(有名な話ではあるんですが)

 

 半濁音(ぱぴぷぺぽ)を含む言葉の多くは外来語で、いわゆる「和語」には少ないことは、皆さんご存じと思います。

 

 これはなぜか。

 

 これは、日本語の発音の変遷に理由があります。

 

 日本語では、古くは、「はひふへほ」という字を書いて、「パピプペポ」と発音していました。

(しかし、文字で説明するのが難しい話題だな)

 だから、「はは」という言葉を発音する時、実際の発音は現在の「パパ」に近くなりますから、唇が2回合わさるのです。

 これがなぞなぞの答えの答え。

 

 さて、もっと時代が下ると、「は行」は「ファ フィ フ フェ フォ」に近い発音になりました。*1

「天草本平家物語」(1592)という、ポルトガル宣教師聞き書きした平家物語があるのですが、そこでは「平家物語」が「Feiqe Monogatari」と表記されています。

 

 おごるフェイクェは久しからず。*2 *3

(「か」「け」の発音についてはちょっと疑問がありますので注意。脚注とコメント欄参照のこと。詳細ご存じの方がいらしたらご教示ください)

 

 「は行」の音が、現在の「ハヒフヘホ」へと変化したのはもっと後のことです。

 

 ……すると、今度は「パピプペポ」という音を表記する手段がなくなってしまいました。

 “p”音も、「折半」「反発」など、特定の場合*4には残っていましたから、これは不都合です。

 それで、「半濁音」という表記が発明されたわけです。

 

 いかにも「特殊ルール」な感じで美しくないですが、しかたない。

 

 そんなわけで、

「古い日本語には半濁音がない」

のではなく、

「古い日本語は半濁音だらけだった」

というのが正解。

 

「にほん」と「にっぽん」、どっちが正しいか、というのも、その辺りで説明がつくでしょう。

 

 ひらがな・カタカナは表音文字だ、というのは大体事実ですが、ある文字が常に同じ音を表してきたとは限らないのです。

 

 さて、このように、p→f→hと発音が変化することを「唇音退化の法則」と呼びます。

 

 大学時代の恩師曰く、

「要するに、発音は楽な方へ楽な方へと変化していくわけだ。

 だから、こういった変化を見れば、未来の日本語……というより、すべての言語がどう変化していくか、大体予想がつく」*5

 

 伝統主義者が大騒ぎしている

「アクセントの平板化」

 だって、「楽な方へ」の変化ではあります。

 

 そもそも、「平板化している!」って問題になるのは、「委員会」とか「自転車」「彼氏」「世界史」など、新しい言葉ばかり。*6

 なにぶん、古い日本語のアクセントはすでにあらかた平板なので。*7

 

 従って、古い時代の日本語は、ちょっと聞いただけでは日本語とは思えないくらい抑揚が豊かだったと推測されます。

 能とかの台詞回し、聞き慣れない人には何言ってんだかさっぱりですが、成立した当初にはみんな普通に聞き取れたはずなわけですから。

(もちろん、現代における“日常会話”と“演劇の台詞”くらいの違いはあったでしょうけど)

 

 なので、うっかり平安時代にタイムトラベルしたりすると日本語が通じませんので注意。

 

 その他、発音については、四つ仮名の混同*8とか、上代特殊仮名遣い*9とか、いろんなエピソードがあるわけですが。

 

 また、表記についても似たようなことが言えます。

 私たちは、カタカナは擬音語や外来語を書くのに使う仮名である、と理解していますが、別に元からそういう目的で発明されたわけではない……というのは、前に書きましたっけ。

「オノマトペについて。」

 

 このように、言語というのは時間の流れとともに必然的に変容していくものです。

 墨守すべき「正しい日本語」などというものは、歴史上のどの時点にも存在しないのです……ということを国語学者は痛感しているわけです。

 

「古典文学に触れて、日本語の美しい響きを味わおう」

 とか言ったって、

 清少納言は「春はあけぼの」を「ルワアクェボノ」(太字にアクセントがある)とか発音してた(たぶん)なわけで。*10 *11

「美しい日本語の伝統」とやら言う時の「伝統」は、せいぜい「俺が若かった頃」を意味するに過ぎないのは明白です。

 

 だから、そういう意見を聞いてニヤニヤしてる国語学者は、

 

「へー? じゃあ、どの時代、どの地域の日本語を“正しい”と思ってるんだい、あんたは?」*12 

 とか考えてる、と思って良いでしょう。

 

 そして、言語が今後も変化していくのも必然です。

 

 もちろん、コミュニケーションの道具である、という言語の目的からすると、変なジャーゴニズムに陥るのは避けねばならない(=一定の規範性・保守性は必要)ですが、ありもしない「伝統」とかを根拠に、過剰な保守主義に陥るのも、むしろ労力の空費であろうと思います。

 

*余談

 

 国語学の人って、言語が社会全体で変化していくことには寛容だけど、個人レベルの誤りへの対応は全然それと違うので注意。

 どのくらい違うって、ラングとパロールぐらい違います。

 

 私は、教育学部の国語科だったわけですが、国語学とかを専門にしている先輩もおり。

 

 そうすると、うっかり黒板に字をかいたりすると、

書き順違うよ!」

 とか。

 

 書き順に法的根拠などないんじゃー!

 

 それでいて、学科の掲示板を見ると、なんか旧仮名遣いで書いてる教官がいたりとか。

 

 教官も、

学生「……というように、作者は比喩的な表現を多用しており……」

教官「今、“比喩表現”ではなく“比喩的な表現”とおっしゃったのはどういった意図からですか?」

 

 こわいよ国語科。

 

 ……あ、私はできの悪い学生だったので、この記事にも問題点が多々あるかと思うんですが。

 お気づきの点がありましたらご指摘下さい。

 

*附則

 

 宣言文。

 

 この記事における「言語」の定義は、三省堂大辞林」第二版……っていうかgoo辞書に準拠するものとし、特に断りのない限り、音声言語と文字言語(表記)の両者を含むものとします。

 プログラミング言語は原則として含みません。

 

 断りなく「言語」と言った場合は、世界のすべての言語を指し、「ある言語」と言った場合には、そのうちの日本語や英語など、ある任意の言語を指すものとします。

 

 当ブログにおける過去(および、今後断りがない限り将来)の記事も同様です。

 

 時々そうじゃない時があるかも知れませんがその辺は文脈を読んでください。

 

*1:平安時代にはすでにそうなっていて、「パピプペポ」と発音したのは文献時代より前だ、という説もある。

*2:この記事では当初「フェイクェ」としていましたが、ポルトガル語では一般に「K」を使わないので、「qe」は「クェ」ではなく「ケ」の方が適切なようです。
watasiさん、ご指摘ありがとうございました。

*3:……と思ったのですが、先日、大学時代に教官からもらったレジュメを発掘してみたら、「け」は「kwe」と発音した、と書いてあったので元に戻します……が、参考文献とか書いてないので根拠不明。うう。

*4:「ん」の後か、「っ」の後。

*5:発音の変化、というのは、もちろん日本語に特有の現象ではありません。
 たとえば、中国語でも漢字の読みは変化しています。
 日本語の漢字で、音読みが二通りあるようなのは、それを反映しています。
 
例:「行」の音読み
 ギョウ(呉音)
 コウ(漢音)
 アン(唐音)
 
 時代とともに変化した読み方が、随時日本に流入してきて、そのまま定着してしまったのですね。

(ただし、決して、
「呉音が呉王朝・漢音が漢王朝・唐音が唐王朝でできた」
わけではなく、地域的な差も大いに含むので注意。
coffeekudasaiさんの指摘により追記。ありがとうございました)

*6国語学とかでは、明治以後にできた言葉は「新しい」呼ばわりです。
 ご了承ください。

*7:古くからある言葉にも、例外はもちろんあります。
特に、「暑い」とか「箸」とか、平板化すると別な語(「厚い」「端」)と混同されてしまう、というような場合。

*8:「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」は、昔は違う発音だった。

*9:古代、日本語には、6つだか7つだか8つだかの母音があった。万葉仮名をよく見ると書き分けられている。

*10:「パルワアクェボノ」から訂正。お恥ずかしい。

*11:「フェイクェ」と同様の理由によって再訂正。もう何が何だか。

*12:「どの地域」については、tenntekeさんの指摘により追記。ありがとうございました。
日本に「標準語」というのが成立したのは明治に入ってからで……って話も、前に書いてはいたんですが、時期的な差異について書いていたら、地域的な差異に配慮するのを忘れました。反省。
前の記事→「言語的な帝国主義http://d.hatena.ne.jp/filinion/20071008

kamezokamezo 2008/08/31 21:41 「餡」の異体字以来、「国語ブーム」が再来しているわたしです。は行=ぱ行だった時代があった話、いつかどこかで聞いたか読んだかしたような気がしつつ、忘れていたのでブックマークさせていただきました。ありがとございます。

注に母音の話題がありますが、郷里の津軽では母音がa,i,u,e,oじゃなかったんですよねー。a,wi,wu,wi,oに近かったかも。4音。しかも、i,u,eがない。「楽な方」へ行くときに、ほかの地域とはなんか違う選択が働いたのでしょうか。
奥会津出身の義母も、イ列とエ列をうまく分けて発音することができません。「壁にかける『イ』と、お腹にある『エ』が、どっちがどっちだかゴチャゴチャになる」って言われたときは頭が混乱しました。印象としては東北地方に共通する傾向のような気がするのですが、本人は「級友にバカにされる」と言っていたので、その辺の真偽は不明です。

fivefogsfivefogs 2008/08/31 23:00 このエントリ、全般を通じて『激しく』同意<中学校教員養成課程国語専攻の私
をを!ここにも“国語の乱れ”が↑

filinionfilinion 2008/08/31 23:58 皆様コメントありがとうございます。
 
>kamezoさん
私も今日本語ブームなので、ちょっと考えてることを小出しにしています。
先日の、活版印刷と表記法についての記事は勉強になりました。
 
方言論は全くの素人なのですが。
沖縄方言でも、母音が「a,i,u,i,u」に近い、と聞いたことがあります。
興味深い、と言ったら失礼でしょうか。
 
Wikipediaの記述に従うと、東北弁も古い日本語の母音の名残を残しているような感じなんでしょうか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E6%96%B9%E8%A8%80
「イ」と「エ」の区別、なんて、「ə」とかその辺りの話のように感じますが……。
ネットでちょっと見た限りでは、「発音が近い」という説と、「中間音の母音がある」という説がある、のでしょうか?
 
>ほかの地域とはなんか違う選択が働いたのでしょうか。
「寒いから、なるべく口を開かなくていい方向に変化したんだ」
とは、ウチの大学の教官も言ってましたけど。
 
これは嘘くさいなあ……。通俗的だけど。
 
……大学時代、地元の自動車教習所に通ったのですが。
無線教習の時、年配の教官の指示が全く何言ってんだかわからなかったのは、今では良い思い出です。
 
ひでえ目にあった。
 
>霞先生
>ここにも“国語の乱れ”が
 
え、「をを!」は?
 
先生も国語専攻でいらしたんですね。
……すると、
>全般を通じて
こ、これは、「こわいよ国語科」を含めて、ということですよね……。
 
うう、どこでもそうなのか。
私もあんまり他人のこと言えないけど。

tennteketennteke 2008/08/31 23:59 こんにちは。
「へー? じゃあ、どの時代の日本語を“正しい”と思ってるんだい、あんたは?」
どの地域の、も入った方が良いと思います。

filinionfilinion 2008/09/01 00:18 >tenntekeさん
コメントありがとうございます。
 
>どの地域の、も入った方が良いと思います。
ああー、確かに!
 
ご教示ありがとうございます。直しておきます。

trshugutrshugu 2008/09/01 11:49 衰退とか消滅とかはあっていいと思うんだけど、主観もなしに意味が逆転する乱れ方っていうのはなんとかすべきだと思う。ex:煮詰まる⇔行き詰る

tanahatatanahata 2008/09/01 11:52 バ行→マ行に変化した、というのは高校の古文の授業で習いましたね。知っておくと、一部の古語が覚えやすいです。

日本語の発音はかなり力が抜けていますよね。
バ行だって、語頭の子音は IPA 発音記号[b]ですが、語中の子音は[β]ですし。
いちばん酷い例が、ンの発音。後に続く音が、両唇音か歯茎音か反り舌音か硬口蓋音か軟口蓋音かそれ以外か語尾かで、実際は発音が変わってきますからね。口の力を抜くためだけに千年以上かけて1つの音(ひとつの表音文字で表される以上、もとは1つの音でしょう。)を分化させてきた努力は驚くしかありませんね。

itouhiroitouhiro 2008/09/01 12:44 トマティス メソッドで言われていることですが、
土地によって聞きとりやすい周波数がちがうらしいです。

土地によって空気の音響インピーダンス(音の抵抗)が違い、それが音声言語に影響するので、たとえばイギリス英語がアメリカ英語になった一因はイギリスと北米大陸で聞こえやすい周波数帯域が異なったためと説明されています。

日本語も同じように、土地によって通りやすい音域が優先的に使われることで差異が出てくるのではないでしょうか。

trapontrapon 2008/09/01 13:00 金田一秀穂さんかと思った >> ニヤニヤ

通行人通行人 2008/09/01 14:39 子供の頃(今から25年くらい前?)、「を」の発音は「wo」と習いましたが、教えてる教師も、普段はそのように発音していないし、日常生活でその通りに発音してる人も、見たことありません。さらに「ゐ」や「ゑ」は、今は使いませんよね。この3文字だけでも、文字と発音の関係が変化していることが分かります。

ajyax-marumenajyax-marumen 2008/09/01 20:13 うっかりタイムトラベルしていまった場合はどうすればいいんでしょうか?
大人しく漢字で筆談とか?

岩手人岩手人 2008/09/01 20:17 岩手人の実感としても沖縄の方言(というより語り方?)には親近感を感じます。
単語としてはまったく別物だったりするんですが。

祖母曰く、このあたり(岩手県南)の言葉は唄うように(唄=民謡、詩吟)喋るそうで、
中央から遠ざかるほど、抑揚の有る日本語が残っているのかもしれません。

鈴柩鈴柩 2008/09/01 21:36 ご盛況ですね
平安時代にタイムトラベルしても日本語が通じないでしょうが
遠い未来にタイムトラベルしても日本語が通じないんですよね
アーヴ語を連想しました
「星界の紋章」を読んでアーヴ語で話せるようになりたいと
一時期練習したものです

youzan51youzan51 2008/09/02 01:14 実際言葉が自由に変化した方が民族としても生き残れる気がしますからね

himaginehimagine 2008/09/02 14:56 16世紀、ポルトガルの宣教師が「ハ行」を「F」で表していたとのことですが、本当に「F」に近い発音をしていたのでしょうか。ポルトガルを含むラテン語系言語は「H」つまり「ハ行」を発音しない(できない)のはよく知られています。つまり日本の「ハ行」をできるだけ近い発音で表記するために「F」が使われたという可能性はないでしょうか?

kamezokamezo 2008/09/02 21:34 himagineさん、こんにちは。門外漢が横から失礼します。おもしろがって調べてみたら、いよいよおもしろかったので、書かせてください。

17世紀に入ってからの例になりますが、『日葡辞書』(1603〜1604年頃成立)などの和ポ辞典(ていうのかな)の類いは、当時の日本語の発音を正確に写した文献として有名なようです(ググるといろんな話が出てきます)。ですから辞書以外でも、ポルトガル語で当時の日本語の音韻を写した書物は、基本的に典拠になるのではないでしょうか。
で、ラテン語にも「h」の音があり(homoの例が挙げられていました)、『日葡辞書』の編纂者は明らかにラテン語の知識があるそうです。また、ひれ伏すときの「ははぁ」はちゃんと「h」で表記されていて、fとhの区別がついていることも確かめられているそうです。すげえなあ。

ここからは素人考えです。現代ポルトガル語などではHを発音しませんが、Jがh音の代わりをしてませんか? Jose、Japonなどがすぐに思い浮かびます。発音記号はわかりませんが、ホセ、ハポンですよね? 古いポルトガル語がJを使っていなかったのなら別ですが、そうでなければJでハ音を写すことだってできそうな気が。
いや、別に混ぜっ返しやイヤミじゃなくて、ラテン語もJが発生する前はIで書き表していたし、『日葡辞書』の原題だって日本はIAPAM=ヤパンなんで、あんまり自信がないんです。大ハズレでしたらすいません(汗)。

あ、関係ないかもしれませんが、日本語のハ行の音がp→f→hと変遷して来たという話や、f音の件も含めて中世日本語の発音が当時のポルトガル語文献からわかるという話は、別にfilinionさんの新説じゃなくて、すでに定説のようです。

長々と失礼しました。fiinionさんならびに国語科の方々のツッコミがありそう(汗

filinionfilinion 2008/09/02 22:02 読んでくださった皆さん、コメントやトラックバックをくださった皆さん、ありがとうございます。
こんなに大勢の方がこの記事を楽しんでくれるとは思いませんでしたのでうれしいです。
ことばというのは、思った以上に関心のある分野なのですね。
(……それとも、言語的保守主義者を嫌ってる人が多い、ということなのかな?)
 
>trshuguさん
>意味が逆転する乱れ方
 
「やおら」とか「おもむろに」とか「天地無用」とかでしょうか。
「犬も歩けば棒に当たる」とかも有名どころですね。
 
 私も、「煮詰まる」にはどうにも違和感があります。
(「行き詰まる」の方が多数派になってしまっているような気がするのがなんとも……)
 
 たとえ「どっちが正統か」という問題をさておくとしても、正反対の用法が混在している、という状況が望ましくないのは確かですね。
 
 まあ、私は、断じて「煮詰まる」を「行き詰まる」という意味で使う気にはなりませんけども。(保守的)
 
>tanahataさん
 ご教示ありがとうございます。
 私もそういう先生に古文を教わりたかったです。
 
 「力を抜くための努力」というのは、考えてみるとおもしろいですね。
 
 本文中で、
「ひらがな・カタカナは表音文字だ、というのは大体事実」
 と書いたのは、おっしゃるようなことを踏まえたつもりです。
 
 多くの日本人は、「ん」の発音は一つしかないと信じているわけですが、どうも、こういったある種の「盲点」は外国語にもあるみたいで興味深いです。
(“th”の発音は一種類しかないと思ってる英語話者とか、“말”が「マル」だったり「マール」だったりすることに気づいてない韓国語話者とか)
 
>itouhiroさん
トマティス メソッドは初耳でした。
 
>土地によって空気の音響インピーダンス(音の抵抗)が違い、それが音声言語に影響する
これはすごい。
鉄道沿線住人の声が大きい、とかいう話はあるかも知れま(差別的発言により削除)
 
差別発言ではなく差別的発(略)
 
アメリカ英語とイギリス英語は、単に隔離されると違う変化を遂げる、という例と思っていたのですが。
 
>traponさん
 
>金田一秀穂
「変化しない言語は死んだ言語である」
ですね。
 
 この言葉を初めて聞いて感銘を受けたのが大学時代でした。
 この記事もかなり影響を受けています。
 ……いや、本を読んだことがあるわけではないのですが。できの悪い学生で。
 
>通行人さん
うちの親も「を」は「ウォ」という発音だと教えてくれましたね。
どちらかというと、「読み」というより「文字の名称」という感じでしたが。
(「々」=「踊り字」「同ノ字点」とかに近い?)
 
「ゐ」「ゑ」は、「わ行」であるだけに、どう発音されていたかが比較的想像しやすいところですが、子どもの頃、「今は使われない文字」というのがあるのを非常に不思議に思ったものです。
 
>ajyax-marumenさん
いや、仮名の楷書とか、平安人に通じないような気も。
向こうが書いた字が現代人に読めるか、というと、そっちもたぶん困難だし。
タイムトラベルの際は国語学者の同伴をおすすめします。
 
>岩手人さん
 おお、まさしく方言周圏論ですね。
 
 語彙や母音などについてはよく聞きますが、イントネーションもそうなのですね。
 
>鈴柩先生
 
 なんか、思ったよりはるかに盛況でびっくりしています。
 
>アーヴ語で話せるようになりたい
 ……すでに「変化に寛容」とかいうレベルを飛び越えていますね、それは。
 もしマスターしたらそれはバイリンガルなんでしょうかどうなんでしょうか。
 
>youzan51さん
えーっと、そもそも、日本語の「民族」という語の定義には曖昧な面があったりとか、あるnationが常に言語を共有しているとは限らないとか……。
 
いや、「柔軟な言語を採用した集団の方が生き残りやすい」という話ですよね、すみません。
 
その辺の議論はあまり調べたことがないのですが……。
環境の変化に対応して変化することができ、かつ、その変化が共有されるなら、たぶんそうだろうと思います。
 
>himagineさん
ご教示ありがとうございます。
 
「ある文字の発音が変化してきたことを、別な文字によって裏付ける」
ということがなんだか怪しく感じられる、というのは、確かにもっともだと思いますし、私もそう思いました。
 
「答えはくちびる」のような資料が残っていることは、非常に幸運な例ですね。
 
ご質問については、kamezoさんが私に可能な範囲より遙かに詳しく答えてくださっているので、私から付け加えられることはありません。すみません。
 
>kamezoさん
ご教示ありがとうございます。
 
その情報収集能力の高さにはいつも驚かされます。さすがですね……。
 
私から突っ込めることはない……というか、国語学専門の人がいつやってくるか、ドキドキものです。(苦笑)

himaginehimagine 2008/09/03 00:41 >kamezoさん
詳しい解説ありがとうございます。以前より気になっていたことがやっと解けました。自分で調べればいいものを横着していたわけですが。

filinionさんのこの記事で、もう一つの謎も解けました。
英語の勉強をしていると「有声音」と「無声音」を意識させられます。
すなわち[p]と[b]、[k]と[g]、[t]と[d]、[f]と[v]などです。
いっぽう、日本語では濁点を付けることによって無声音を有声音化しています。「か」と「が」は[ka]と[ga]であり、「さ」と「ざ」は[sa]と[za]であるなど、英語の組み合わせと同じなのです。
しかし、「は」と「ば」は[ha]と[ba]であり異質な子音の対になっています。確かに「ぱ」と「ば」は[pa]と[ba]で正しい組み合わせなのですが、なぜ[h]があるのか疑問でした。
しかし、日本語が[p]→[f]→[h]とたどったという経緯を知ることによって[h]と[b]の組み合わせが、[p]と[b]の組み合わせだったということになり納得できます。

filinionfilinion 2008/09/03 19:28 >himagineさん
 おっしゃる通りだと思います。
 
 同様に、「た行」と「だ行」においても、「ち」と「ぢ」、「つ」と「づ」が対応していないことがおわかりかと思います。
 
 四つ仮名の混同が起きる以前は、これが対応していたと考えられています。
 
(コメント欄を見ている方のために。「かきくけこ」と「がぎぐげご」など、清音と対応する濁音では、口や舌の動きはほとんど一緒です。
 しかし、「はひふへほ」と「ばびぶべぼ」では、唇の動きが全然ちがいます。
 「たちつてと」と「だぢづでど」も、良く比べると、「ぢ」「づ」のところだけちょっと舌の動きが違います。
 
 古くは「ぢ=ディ」「づ=ドゥ」に近い発音をしていたと考えられており、そう考えると、「た行」と「だ行」は対応することになります。

kamezokamezo 2008/09/03 23:47 すごいブクマ数ですね。ついに400を突破。

さて、昨日は当初の目的を忘れていました。方言の話をしにきたんだった(汗
で、投稿する前に見返してみたら長いんですが……えいや! と投稿してしまいます。ごめんなさい。

>東北弁も古い日本語の母音の名残を残しているような感じなんでしょうか。
そうじゃないかと思っています。
語については学校で古典を習い始めて最初に考えたことのひとつでもありましたし、発音についても「大昔の母音はもっと多くて、こんなのとかあんなのとか」という話に触れた途端に、あー、それってここに残ってるじゃん、と思いました。

また、そういう考え方、捉え方は研究者の間にもあります。
たとえば下記に、小笠原功『日本語と津軽弁』(北の街社 2004年)の立ち読み用PDFがあります。
http://homepage2.nifty.com/akibou/tachiyomi.pdf.pdf
ここでも、「津軽弁の発音に残る上代語の中舌( なかじた) 母音に着目」「中舌母音は津軽弁を始めとした方言の音韻として,また,仮名文字の中にある共通語の音価とは違う音として現在も生き続けている」なんて書かれています。「中舌母音ってなんだ」と聞かないでください。Wikipediaを見ても、なんのことだか一向にわかりませんでした(汗

「方言周圏論」は知らなかったので、ちょっとググってみました。柳田国男なんですねー。
音については疑問視されることもあるようですが、語については裏付けもとれているようで、「方言分布の解釈の一つの原則としての価値はある」という話です。ぼくも生活感覚レベルでは、確かに津軽にも奄美にも「古い語が残っている」と考えて来ましたんで、なんかうれしい(^^)
いやあ、ちょっと変化はしていても、津軽弁には私を「わ(吾)」とか、あなたを「な(汝)」とか、子どものことを「わらし、わらはど(わらべ)」とか、あごのことを「おとげ(おとがい)」とか、古い言葉に似た語彙がいくつもあるんですよ。
奄美を訪ねたときにも、なんだったか「やっぱり同じ構図だあ」と思ったことがありました。古〜いことばが残ってるんです(^^;;
琉球・沖縄のことばについては、そのものずばり『琉球語は古代日本語のタイムカプセル』なんて本もあるようです(高校の先生の書かれたもののようです)。

>「発音が近い」という説と、「中間音の母音がある」という説
これは、ぼくもそんな感じがするものの、よくわかりません。先日、コメントを書くときもどう書いたらいいか迷ったぐらいでして、ネイティブじゃないのと、その古い母音の種類と発音をちゃんと理解できていないんで、きちんとした対比ができないんだと思います(汗
前述の『日本語と津軽弁』には、「津軽弁には古代からの中舌母音が現代でも根強く生きているし,アクセントも現代共通語の単純なそれと違って三種類の音調が用いられていることは,これまで具体的例としてあげてきた」と書かれているのですが、立ち読みでは細かいところまでわからず、結局どういう母音なのか把握できませんでした(大汗)。
ちょっと高いけど、ネタ用に買おうかしら……。

>寒いから
こ、これは……いや、聞いたことはありますが、どうでしょうねえ。確かに冬場に口を大きく開けてはいられないんだけど、別に1年の半分以上がそんなじゃないし(^^;;

あと、岩手人さんがご指摘の「抑揚」。これ、不思議ですねー。
津軽弁も激しい抑揚があります。歌っているようだとも言えるかもしれませんが、早口だと、なんか、ドラムセットを無茶苦茶に叩くみたいな感じ。「津軽弁はこわい。ケンカしているみたいだ」とか「津軽弁は韓国語に似ている」なんていわれることがあるのですが、それも抑揚が原因だと思います(ちなみに、ドイツ語にもフランス語にも似ているそうです。どんなやねん。きっとそれぞれ着目しているところが違うのでしょうね)。

ところで、直前のhimagineさんとの会話が、ほとんど理解できません。つらつら読み返すと、ぼくはどうも発音・発声について、無知だとかいう以前に、自分が口でなにをやっているのかについて鈍いような気がしてきました。そういえば早口な歌を歌おうとすると滑舌悪いし(汗)。これでよくバンドでボーカル担当してたなあ(大汗)。

filinionfilinion 2008/09/04 21:17 ぎゃあ、嘘書いたっ!
 
「ち」と「ぢ」、「つ」と「づ」が対応してないんじゃないや……。
 
訂正:
 
えーと、たとえば、「さしすせそ」と発音すると、舌の先が、上の歯茎の根本に近づく(でも触れない)で、その隙間を息が通っていきます。
一方、「かきくけこ」だと、舌は口の上側(口蓋)の奥の方に触れて、離れると同時に声が出ます。
(舌が口蓋に触れないように、あるいは触れたままで「かきくけこ」と言うのは不可能。のはず)
 
で、「さしすせそ」と「ざじずぜぞ」、「かきくけこ」と「がぎぐげご」では、舌の動きは似たようになります。
 
ところで、「はひふへほ」と「ばびぶべぼ」は全然違う(主に唇の動きが)わけで。
一方、古代においてそうだったように、「ぱぴぷぺぽ」と「ばびぶべぼ」の組み合わせであれば、発音の仕方はきれいに対応します。
 
……ところで、「たちつてと」「だぢづでど」の場合、「たてと」と「だでど」では、舌の先が前歯の根本あたりに触ります。
しかし、「ちつ・ぢづ」では、ちょっと動きが違います。
 
ヘボン式のローマ字でも、た行は、「ta,chi,tsu,te,to」と表記します。
 
しかし、古くは、た行は「ta,ti,tu,te,to」、だ行は「da,di,du,de,do」だったのではないか、とされています。
「タ,ティ,トゥ,テ,ト」「ダ,ディ,ドゥ,デ,ド」に近いでしょうか。
 
……という話で、合ってると思うんですが……。
 
うはー、恥ずかしい。

himaginehimagine 2008/09/05 02:05 日本語と最も近い言語であることは疑いようもなく、日本語の成立に大きく影響したであろう韓国・朝鮮語を参考にすることは、古代日本語の姿を推測することに大いに役立ちます。

filinionさんが言及している「タ・ティ・トュ・テ・ト」は韓国・朝鮮語ではいまだに残っていますし、「ペ・ヨンジュン」のように「ぱ行」で始まる言葉・名前が多いのも古代日本語と共通します。
ついでですが、韓国では英語のFの発音はPに置き換えて書かれます。

filinionfilinion 2008/09/06 18:58 発音の話は興味深いですね。
 
……ただ、古代日本語の成立、というのは、長年にわたって議論のあるところです。
韓国・朝鮮語も、地理的には日本語と関係があってもおかしくないのですが、語彙・文法ともに差が大きく、類縁関係にあると断定するのは難しいように思います。
 
古代日本語については、わりと多数の資料が残っていますが、韓国・朝鮮語については資料も乏しいのも残念なところです。
(ハングルの成立があと千年早ければ、もっと状況はマシだった……のでしょうか)
 
……いや、「万葉集は朝鮮語で読める!」とか主張する人がいたり、神代文字(の中の阿比留文字)がなぜかハングルそっくりだったり、とか、そういうネタは尽きないのですが。

watasiwatasi 2008/09/08 19:03 昔の発音に興味があります。
「パルワアクェボノ」の「クェ」の根拠をおしえていただきたいのですが。

filinionfilinion 2008/09/11 01:29 watasiさん、コメントありがとうございます。
 
>「クェ」の根拠
えー……っと。
 
ごめんなさい。
 
「Feiqe」だから「フェイクェ」だろう(だから「あけぼの」は「アクェボノ」だろう)、と単純に思ったのですが、調べ直してみたら、ポルトガル語では一般に「k」は使わないのですね?(外来語には使う)
 
うう、これは恥ずかしい。
 
ご指摘、ありがとうございました。

watasiwatasi 2008/09/11 09:21 ありがとうございました。

coffeekudasaicoffeekudasai 2008/09/19 05:18 注部分で気になった箇所があります。
>例:「行」の音読み
> ギョウ(呉音)
> コウ(漢音)
> アン(唐音)
 
> 時代とともに変化した読み方が、随時日本に流入してきて、そ>のまま定着してしまったのですね

上記をそのまま読むと、呉の時代には「ギョウ」と発音し、漢の時代には「コウ」と発音し、唐代には「アン」と発音した、という解釈がされてしまいそうなのですが・・・

実際は、漢音と呉音については地域差の意味合いが強いですよね。

漢音・・・唐代の長安付近の音を日本に伝えたもの。正統音とされる。
呉音・・・南方地域(淮〜揚子江以南)の音を日本に伝えたもの。万葉集の時代以前から入っている。ちなみに仏教経典や仏教用語はすべて呉音で発音します。
唐音・・・宋音ともいう。漢音、呉音以外の漢字音で、宋・元・明・清の時代の音が伝わったもの。(行脚、胡乱など)

以上は、『漢字源』一版からの引用です。
議論とは関係の無い箇所なので、書こうかどうしようか迷いました。
読み飛ばしてくださっても構いません。

filinionfilinion 2008/09/20 09:02 >coffeekudasaiさん
ご指摘ありがとうございます。
 
>呉の時代には「ギョウ」と発音し、漢の時代には「コウ」と発音し、唐代には「アン」と発音した、という解釈がされてしまいそう
 
あー、そうですね。
「漢字は漢王朝の時代にできた」
というのと同様の誤解を招きそうです。
 
……というか、私も「呉音が一番古いんだよね?」くらいの認識だったのですが。
 
ええとしかし、漢音の方が呉音より流入は後で、それは当時の長安周辺で起きていた発音の変化を反映している、という理解で良いでしょうか?

kamayankamayan 2008/11/07 04:28 「を」wo
山梨では「を」をwoと発音してます。
「を」はwoだと思い込んでいるので世田谷区の子どもが発音する「を」も私の耳にはwoに聞こえます。
そう思い込んでいるので、「を」を「お」と発音する人を私は見たこと聞いたことがないんですが、これは思い込みなのか、「お」の発音が実は複数あるのか。

filinionfilinion 2008/11/13 01:08 >kamayanさん
なんですってー。
 
すると、NHKのアナウンサーが話しているのも「wo」に聞こえるんでしょうか。
 
小学校低学年の子ども達は、「お」と「を」の使い分けが分からなくて、作文などでえらい苦労をするのですが……。
山梨の子ども達はそういう不便がない、ということになるのでしょうか。
 
……で、ググってみたら。
http://nhg.pro.tok2.com/reserch/reserch1-5.htm
http://home.hiroshima-u.ac.jp/ikonishi/narada/narada_tu&du.html
おおお。
 
本当にそういう事実があるのですね。
 
「世田谷の子どもの発音もwoに聞こえる」
というのは興味深いですね……。
 
「英語圏の人は"th"の発音が複数あるのに気づかない」
「日本人は"ん"の発音が複数あるのに気づかない」
とかと似た例(ある意味では逆の例)でしょうか。

こみん☆てるんこみん☆てるん 2008/11/13 20:27 いまさらなコメントですが・・・

私はエセマルクシストなので、ヘーゲル先生の「自己のうちに矛盾を含んでなお持ちこたえうる存在のみが生動的なのであり、生動的なるものはすべて自己のうちに矛盾を含んでいる」とかいう言葉(「大論理学」だったかしら?なにしろエセなので、間違ってたらご勘弁w)を思い出してしまいましたよ。

結局、無矛盾な体系のうちに捉えうるものは、「死んだ犬」だけということなのでしょうかね。

filinionfilinion 2008/11/28 03:22 コメントが遅くなって済みません。
 
ちょっと教養が足りないので、ヘーゲルの言葉も「死んだ犬」が何を指すのかも正確に理解できないのですが……。
 
ともあれ、
「生動的なるものはすべて自己のうちに矛盾を含んでいる」
というのはなんとなく同意です。
(ヘーゲル先生が、矛盾にどう対処すべきと考えているのかも知りたいところですが)

ぬこぬこ 2008/12/09 20:54 はじめまして

日本語のP→F→Hはたくさん証拠がありますね。

上代、ハ行がP音の漢語で書かれた
上代、H音の漢語がカ行になっている(当時H音がなかった)
アイヌ語がH音、P音両方保持しているのに日本語からの借用語と思われるH音を含む単語がP音になっている。
現代日本語の撥音の後にP音が残存している。あわれ(あはれ)⇔あっぱれ
現代の方言に標準語でH音の部分がF音(東北地方等)やP音(八重山、宮古、奄美等)になっている。
Pの濁音がBであるのが自然。

さらに語中のH音はW音に変化しているし(母除く)ヒ→シになってるところもあります。(東京等)
沖縄ではAWA→A:になっちゃうので歴史時代に入ってからの日本語P音は変化しすぎにも程があります。

filinionfilinion 2008/12/13 23:14 >ぬこさん
情報ありがとうございます。
 
アイヌ語にも影響を与えてるんですか、日本語。知りませんでした。
 
この記事を書いた後でまたちょっとかじりまして(って言ってもネット情報)、ご指摘の、漢語の音写にも証拠が残ってるといった話も知りました。やっぱりこの分野も面白いですね。

sukasisukasi 2009/02/17 02:32 国語学者がニヤニヤするのだったら、
いわゆる「日本語学」系の人達はどう反応するのでしょうね。

言語学系の人達になると、
「最近の日本語の乱れは・・」→即→「またかこの話か・・」
という感じですよ。それが嫌で自分が言語学やってると敢えて言わない程。
(「英語教えてます」とか言ってお茶を濁す)

普通の人普通の人 2010/09/19 19:36 この手の話は調べ出すときりがないし、もっとも実際のところは全くわかんないという面白い話です。もう意味をなさない「を」や「〜は(わ)」など残った仮名遣いや、つづきはづで、ずつきはずとか意味不明な今の決まりもなんでこうなったのかといつも思います。

間違いというのはないのですが、間違いから発生した言葉が今多くなってしまったというのは事実だと思います。マイクロソフトなどの大罪(でもないと思うけど)。マニュアルやOS上での間違った大量の和訳が引き起こしてしまった言葉が多数。「立ち上げる」とかが代表的で、やはり発生が恥ずかしい状態だからある程度は知っておいた方が良い気はします。良い加減に直していって欲しい。そういうところが発展しないOS〜〜〜〜とか思う。

kaijunokodomokaijunokodomo 2010/12/13 16:30 最後の二行に全てなわけで、、、
ただ自分の知識を披露したかっただけちゃうんかと

気になる気になる 2012/02/05 09:44  凡人の私ですが一つどうしても気になるところが・・

 このエントリの題名は「〜とか主張すると〜」ですが、「とか」という言葉は「〜とか、〜とか」と並立関係で例示するときに使うものであるためこの使い方は気になります。
「〜と主張すると〜」でいいのではないでしょうか。

 思うにこういう表現は曖昧さを生み出すための言葉なんですよね。日本語って面白い。

filinionfilinion 2012/02/05 12:58  確かに「とか」は並列助詞なので複数挙げないといけない、というご意見はよく言われますね。不用意でした。
 ただ、「〜と主張すると」とすると、それ以外の形の主張に対しては国語学者は反応しないように受け取れます。
 複数並列されるはずのところ、あえて2つ目以降を挙げずに「とか」を単独で使うことで、それ以外の類似の主張でも同様である、ということを示しているのだ、と思います。
(手前で書いた文章を分析するのも変な話ですが)
 言い換えれば、ご指摘の、「曖昧さを生み出す」ということかと思います。
 
「〜等と主張すると」でも同じじゃないか、と言われればその通りですが、ちょっと固い印象になるので。

失礼しました失礼しました 2012/02/07 22:07  いえ、こちらこそ無知であるにもかかわらず申し訳ありませんでした。
 私は個人的には「これは間違っている」などと一つひとつ取り上げる必要はないと思っています。ですから、filinion様のご意見を伺えてよかったと思います。納得、納得です!!

塵芥塵芥 2013/10/08 23:28 昨日は別のエントリにコメントさせて頂きました。
お返事を頂きありがとうございます。
本当はあちらに書くべきですが、こちらも面白かったので
こちらに書くついでにお礼を申し上げます(横着ですみません)。
filinionさんの考えが、より明確に分かりました。ありがとうございます。

こちらのエントリも、興味深く読ませて頂きました。
本題の国語、日本語とちょっとズレた視点になるかもしれませんが、
日本人に限らず、人間はなぜか、物事を静止状態にとどめようとする傾向があると思います。
変化の中にいるというのを、つい忘れてしまう間抜けさがある。
その意味では例えば、自然保護なんかも同じ問題を含んでると思うのです。
よくあるのは、今ある自然環境を、何が何でも守る、という考え方です。
自然は人間がいようがいまいが、変化を続けるはずであるのに、
何かの種なりが絶滅しそうになると、それを防ごうとする。
温度だの種だの、環境だのを、今に固定しようとする。
養老猛氏の本に『スルメを見てイカが分かるか?』という本が
あったような気がする(笑)のですが、まさに言い得て妙。
私たち人間は、変化込みの現象として物事をとらえるのが苦手なんだろうな、と
このエントリを読んで改めて思った次第です。
相変わらず、トンチンカンな内容ですみません。失礼しました。では。

languagegeeklanguagegeek 2014/11/12 21:44 ポルトガル語のjはジャ行の音(正確に言うと者シャ行を有声化したもの)で、jをハ行で発音するのはスペイン語(正確に言うと日本語のハ行よりハ行とカ行のあいだに近い)です。JOSE, JAPONはスペイン語でホセ、ハポンです。

あと「春はあけぼの」の助詞の「は」は「わ」ではなく「ぱ」だったのでは?

山梨県民ですが確かに「を」は「wo」と発音します。「お」と「を」で困った記憶はありません。小学生の時国語の教科書のローマ字の表の「を」のところが「o(wo)」となっていてなんでoがあるのか当時は不思議に思いました。

languagegeeklanguagegeek 2014/11/12 21:44 ポルトガル語のjはジャ行の音(正確に言うと者シャ行を有声化したもの)で、jをハ行で発音するのはスペイン語(正確に言うと日本語のハ行よりハ行とカ行のあいだに近い)です。JOSE, JAPONはスペイン語でホセ、ハポンです。

あと「春はあけぼの」の助詞の「は」は「わ」ではなく「ぱ」だったのでは?

山梨県民ですが確かに「を」は「wo」と発音します。「お」と「を」で困った記憶はありません。小学生の時国語の教科書のローマ字の表の「を」のところが「o(wo)」となっていてなんでoがあるのか当時は不思議に思いました。

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