はてなQ しかし、1つの感情が欠落しているような感覚があります。それは「楽しさ」です。

感情についての質問です。私は喜びます、怒ります、悲しみます、涙を流すぐらいの感動もします。しかし、1つの感情が欠落しているような感覚があります。それは「楽しさ」です。中学3年のころに「楽しさ」を味わうことが突然できなくなってしまったような気がします。それから3年間ほどこの状態が続いています。喪失感でかいです。考え得る原因および対処法をお願いします。できればHPや書籍を紹介してください。

 ふーんという感じだ。よくわからないので回答とかではない。面白いこと言う人がいるものだなと単純に思う。
 一般的に言えば、歳とともに感覚は変わる。質問者は大学生になったばかりだろうか。いずれ、いわゆる青春のとば口だろうか。
 青春などというのは死語でもあろうが、自分が19歳、20歳だったころの、あの張りつめたようなそれでいて死のようなものに隣り合わせだったような、それでいて退屈でもあった、あの独自の感覚世界は、もう蘇らない。いや、ふと、ほんのわずかになにかの花のにおいとか草の臭いとか、空の色とか空気の乾いた感じとか、セーターの感触とか、なにかで、ふっと僅かによぎることはあるが、それは消える。
 代わりに、静かな喜びのようなものはある。本当ならそこをきちんと書くべきかもしれない。生きることはしんどいが、それに見合うだけの歳がもたらす静かな満足感のようなものはある。
 話が錯綜するが、私は、子供の頃、不幸だった。記憶は喘息の苦しみから発しているようなものだ。息を吸うことができなくなって闇の中で絶叫しはい回った姿を忘れることはできない。あそこで、死んでいて不思議でもない。生きる喜びなどあっただろうか…いや、あったのかもしれない。
 友だちとかはただ苦痛だった。小学生のときは人間とはこんなにも嫌なものかと思った。しかし、むしろ、歳を取るにつれ、人間の理解を深めた。ある種の生まれつきのマイノリティは、広い、遠い社会に出て行くほうがいい。