finalventの日記

2004-12-29

US author Susan Sontag dies at 71

 スーザン・ソンタグが死んだ。

 来日した米国の作家ソンタグ氏 複眼的にテロ問題を語る 読売新聞(2002.5.9)

 来日したソンタグ氏を囲むシンポ「この時代に想う、共感と相克」が、このほど都内で開かれた。同時代に向けて行動しつつ発言する氏の話からは、複雑で矛盾に満ちた現実を正確に語ろうとする姿勢が伝わってきた。

 ソンタグ氏はこの二月、批評集「この時代に想う テロへの眼差し」(NTT出版、木幡和枝訳)を刊行したばかり。建築家磯崎新氏、批評家の浅田彰氏、政治学者の姜尚中氏、途中から長野県知事の田中康夫氏も飛び入り参加したシンポでは、武力介入の是非が焦点となったが、〈常套(じょうとう)的な言辞や単純化と闘うのが作家〉というソンタグ氏の発言は、やはり複眼的だった。市民を巻き添えにした米の空爆、反対意見を排除する米の世論の画一性を批判する一方、反テロに的を絞った武器の対応なら正当化しうると語った。

 これに対して姜氏は、朝鮮戦争などを例に、「暴力的介入はトラウマを残す。介入しない方が長期的には秩序が生まれる」と発言したが、ソンタグ氏は「一般論で語ると中身が空疎になる」と応答。その上で、「見たことがない事柄については語らない」を自らの原則としながらも、「朝鮮半島のことはよく知らないが、ルワンダの大虐殺を考えると介入は必要だった」と述べた。

 シンポ後、「知らないこと」を想像する力の大切さについて聞くと、「想像力は大切だが、それは足りない知識を埋めるものではない。私の文学に大切なのは真実。基礎にある知識がしっかりしていなければ、その上にいくらものを築いてもダメ」と即答した。

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