今日の新聞各紙社説は…

 今朝の話題の目玉は在日朝鮮人管理職試験訴訟だったわけだが、この問題は基本的に地方自治のありかたの問題。最高裁に持ち上げていくという発想もちょっとねではある。というのは、大枠が地方自治なのだから、その地域のなかで合意を取るべき社会活動・教育活動なりをすればいいのではないか。こうした話題はそれほど大きな問題ではないと思うというか、あれだのこれだのいかにもプロブレマティックな政治問題というのは、どうでもいいよ。
 あとは特にどってことない日。

日経社説 外国人任用で最高裁初判断

 この問題はこれがいちばんまともかな。

今回の判決も、外国人の地方公務員任用に関し自治体の裁量を広く認めた趣旨と、各自治体は受け止めるべきだろう。住民の構成や地域の歴史などがそれぞれに違うのだから、外国人の職員任用を認める範囲も、そこに住む人々の意見を反映して異なるのが自然である。それが、憲法が定める地方自治の理念にも、地方分権という時代の流れにも沿う。

産経社説 大津波1カ月 迅速な対応が信頼高める

 ああ、これがそういう問題ではないのだ。というか、そういう問題は懸念されていたほどではない。
 いろいろ問題はある。すでに悪のスクツが動いていることものだが、そもそも金銭経済のないところにどかんと援助金っていうカネが動くということの意味を考えなくてはいけない。
 援助金について偽善か効果があるかみたいな議論は日本には多いわりには、この視点は見かけないなぁと思う。

読売社説 [免税点下げ]「『益税問題』の解消につなげたい」

 この問題は実態というのがあるのだけど、なかなか言いづらい。
 というか、

欧州にはスウェーデン、スペインなど中小事業者免税制度のない国もあるが、日本の免税点は英国とほぼ同じ水準まで引き下げられた。消費税の制度的な欠陥はほぼ是正された、と言えるだろう。

 基本はそうではある。しかし、それを言うならInvoiceのないVATは機能しないというのが原則ではないか。

読売社説 [管理職試験訴訟]「『日本国籍』明確にした最高裁判決」

その運用に当たっても、自治体は、公権力の行使にかかわる管理職に外国人を任用することは、慎重にすべきだ。

 ま、そういう意見もあるでしょう、程度。
 基本的には地方自治体に任されていることでもある。その意味で、国権に関する最高裁に持ち込むというのはスジが違ってもいるようには思う。

朝日社説 外国籍管理職――時代が分からぬ最高裁

そんなに働きたいのなら日本の国籍を取ればいいじゃないか。そう思う人もいるだろう。しかし、過去の日本とのかかわり、先祖や親兄弟、故国に寄せる思いから、日本国籍を取る気になれないという人も少なくない。

 それが問題なんだけど。って、この人を責める意味ではなく、そういう想いを緩和できない社会も、という意味も。
 ただ、「天皇制がなくなったら日本に帰化してもいいです」というような意見だとそれはそれでちょっと違うかな、とも。日本人はそんなに天皇制を意識してないし。というか、貴族のない皇族なんて昔の天皇制でもないし。
 というような話をするとなにかと話題になりがち。なので、この件、ついては基本的に私は関心ないと明言しておきますよ。

はてなQ 結婚は墓場でしたか?

 ⇒既婚者の男性に質問です

 ⇒既婚者の女性に質問です

 ざっと見るに、結婚の内実はそれほど変わってないというか、それなりに庶民は結婚が幸せという感じだろうと思う。

楽天バカ売れに頭を悩ます

 via ブログ☆アフィリエイトは我が魂に及び
 楽天アフィリエイトってどうなっているのだろうと思ってめっけ。これはすごいですねぇ。
 楽天の場合は表向きは換金できないわけで、稼ぎというよりは、ポイント自体がインセンティブにまわるということ、なはず。しかし、アフィリエイトで10万円近い儲けがあれば、それを結果として楽天に環流するわけで、とすると、このビジネスモデルはなんか面白いのではないか?
 というか、アマゾンとかでもそうだけど、ネックというか下駄になっているのは送料か。これが一品500円くらいに相殺できるか。楽天への上納金とこの500円送料を相殺することができればいいのだが…しかし、楽天ってフォーマットががちがちだから、結局は商品だけでしか勝負できない。あるいは、昔の秋葉みたいに安値か。
 アフィリエイトの状況がちょっと変わりつつあるようには思う…なんかよくわからないのだが。
 そういえば、以前、山本だったか、楽天TSUTAYA+はてな、のポイント流通を予想していたが、目玉は楽天のポイントか? これがどう流れだすか? 
 このあたりがわからないのだが、楽天って、現実の小売りマーケットにどのくらいの比率なのか。

がんと心



著者:岸本 葉子 他

販売:晶文社

価格:\1,575

媒体:単行本



通常24時間以内に発送

 岸本葉子と精神腫瘍学医師との対談…当然そこには精神腫瘍学って何? そしてさらに言えば、それはどのようにがん患者とその家族に益するのか? がポイントにならざるを得ない。で、そこの2点がクリアされていないかといえばそうでもないし、また益するところもあるのだが…というか、過剰な益を期待してしまうのがいけないのだろうか。
 この本の対談という性格からこの本の問題ではないというのはわかるのだし、また、岸本が告知時にはショックは少なかったというのはわからないでもない。が、総じていえば告知時のショックは大きいし、その後も大きい、それにどうプラクティカルに対応できるかみたいな手引き、あるいはその代替でも、ならないものかと思う。
 ノーマン・カズンズが日本ではあまり評価されないので、あの方向も無理なのかもしれないが。
 この本は極東ブログで扱うか悩んだのだが、ちょっとエントリにはしづらい。
 もっとも、この分野の知識を自分がある程度持っているというバイアスからかもしれないので、その意味では広く勧めたい本ではあるのだが…。
 個別にこの本で印象深かったのは、キューブラ・ロスとの関連もあるのだが、死後の生の問題だ。対談ではなんとなくそれが信じられないというあたりで曖昧になっている。しかし、この問題はかなりやっかいだ。というのは、近代人は通常死後の生を信じることはない。が、死後の地球なり子孫なりの幸福を願っている。死によって自分がまったく無になるなら、そうことはありえないわけで、こっそりと近代的な形で死後の生の意味づけを行っている。

心無い2ちゃんねらーや心無いはてなユーザーの攻撃されて…

心無い2ちゃんねらーや心無いはてなユーザーの攻撃されてあげくのはてにウイルスまで仕込まれてしまいました。心がずたずたです。なんとかならないものでしょうか?

 回答ではないが、ご愁傷様。
 出る杭は打たれる、水に落ちた犬は叩かれる、人生とはそういうもの。

はてなQ トリビアの泉でよく使われる、「〜明日使えるムダ知識〜」「〜すばらしきムダ知識〜」という文句を日本語のニュアンスをできるだけ崩さずに英訳してください。

[自動翻訳サービス厳禁]
一時間経たないうちに投稿された回答はポイント低めです。3時間は待ちますので、うまい言い回しをお願いします。

明日使えるムダ知識 → frivolous truth reserved for your tomorrow
 知識はここではknowledge ではないな、と、frivolous だと、truthかな、と。明日使えるがtalkに使えるという意味だがそこはちょっと難しいか。
すばらしきムダ知識 → brave new futility
 意味を考えると、Marverous worthless knowledge みたいなスジになるし、これはこれでふざけた韻もあるが、面白くはない。どころか、重要なポイントを見逃している。「すばらしき…」というのは、ハクスリーの「すばらしき新世界(brave new world)」でもあり、シェイクスピアテンペストのこのミランダの台詞にかけると、braveははずせない。brave futile savvy としても、どうせ変。なので、上述と。
 ちなみに、実際、米国では⇒Hey Spring of Trivia - It’s trivia you can use!