今日の新聞各紙社説は…

 共通的な話題はない。今日は沖縄本土復帰記念日だが、そのことも失念されているのだろう。
 個人的には朝日新聞江戸川区の記事が気になった。実態は逆ではないかと思うからだ。

●日経社説 少子化・ITが促す玩具再編

 世間ではXboxのような話題もあるが、この社説子は知っているだろうか。

●日経社説 賢く使おう有限責任事業組合(LLP)

 よくわからない。制度と実態は違う。要するに誰がカネ貸すのという問題だったりする。

●産経社説 原発高齢化 安全文化の確立が必要だ

 文化じゃなくて、システムだよとツッコミ。

●産経社説 アッバス氏来日 日本は和平支援の役割を

 特に内容はないような。誰も言いたがらないがイスラエル問題はようするにアラファトを消すのが正解でしたみたいな様相である。その死も謎に残しておきながら。

●毎日社説 成年後見制度 普及阻む原因を取り除け

 この問題のディテールを知らないのだが、一般的に言えば、よい制度が知られていないために運営されないという場合、実は、一種の非関税障壁みたいなものがあるのだ。現代ではどうかしらないが、私はこうしたものをある党派が巧みに自己支援者だけに使っている実態を見て唖然としたことがある。

●毎日社説 住基台帳閲覧 原則公開はもう変えよう

 概ねそういうところかな。以前も触れたがこの問題の実態がよくわからない。

●読売社説 [中台関係]「陳総統の孤立化を狙う対話攻勢」

 これが難しい問題だ。私は親中でも反中でもない、と思う。というか、スタンスからは考えない。率直に言うと、日本の置かれたつらさを台湾に押し付けているような後ろめたさも思う。老いたる革命家邱永漢が、問題は大陸の所得だと喝破したのもうなづけないではない。つまり、大陸側の所得が上がれば、自然に中台圏は自然な形でできるところまで融合してしまう、と。
 そうだろうか。先日、実家でしばし徒然草を読みふけりながら、日本の国の不思議さを思った。民族が一つの国であることを自覚したとき、中国というシステムを受け入れられるものだろうか。台湾は自国を国であり、国民であると自覚してしまったのではないか。

●読売社説 [耕作放棄地]「農地の空洞化を食い止めたい」

 話題は「農地を耕作しないで放置するより、企業に売却して有効活用する」という施策なのだが、よくわからない。一見するとそうするしかないように思うし、なんだかギャグのようだがよく考えてもそれ以外なさそうにも思う。しかし…と言葉につまる。

●朝日社説 子育て支援 江戸川区のふしぎ

 奇妙な社説だ。江戸川区で子供の人口が増えているのは教育・福祉行政がよいからだと言いたい文章に読める。
 んなわけないでしょと私は思う。ただのマンションラッシュであり、これは当然ながら新参者を短期に大量に投入しているわけで、社会問題のほうが多いはずだ、と思う。
 私の推測は外しているか、外れていくか。

●朝日社説 融合炉誘致 負けるが勝ち、もある

 融合炉誘致問題。フランスに決まりそうだということ。裏ががよくわからないしその裏に朝日も噛んでいるのだろうと警戒したくなるが、すっと読む限り同意できる社説であった。